モスキート・コースト | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記
1986年度(米)ピーター・ウェアー監督作品。

現代アメリカ文明を嫌い、理想の暮らしを求めて中央アメリカのジャングル(モスキート・コースト)へ家族6人で移住するアリー。その新生活には、理想と反した多くの試練が待ち受けていた。

ハリソン・フォード主演

『モスキート・コースト』


原作は全米でベストセラーとなった同名小説で、映画化は不可能といわれていたこの小説を「タクシー・ドライバー」や「レイジング・ブル」で知られるポール・シュレイダーが見事に脚色。

素晴らしい、人間ドラマに仕上がりました。


アメリカのニューイングランドの小さな街。

この町で、自分の信念を貫きながら細々と生計を立てて暮らしている一家があった。

一家の主はアリー・フォックス(ハリソン・フォード)。


彼には5人の家族がいた。

彼を心から愛している妻(ヘレン・ミレン)。長男でしっかり物のチャーリー(リバー・フェニックス)。負けず嫌いの次男ジェリー(ジャドレーン・スティール)。それに双子の妹エイプリル(ヒラリー・ゴードン)とクローバー(レベッカ・ゴードン)。


アリーは、家族からは信頼されているが、町の住民達からは変わり者と見られていた。


何故なら彼は、しっかりとした学歴を持ちながら企業での管理された上下関係を嫌い自分の腕一本で家庭を支えていたからだ。

彼は発明家であり、何でも自分で作っては売り込んでいた。

今、製氷機を発明しようとしていた。


しかしアリーは、周りが変わり者だと見ていようが一向に気にはせず、むしろ間違っているのは今の社会なのだという強い信念をもっており、長男のチャーリーには事あるごとに、「コンピューターばかりの今の社会、それを新しい文明だと思ってなんの抵抗も感じない人間にはなるな」と教え続けていた。


また、人間教育を忘れ詰め込み主義に終始する学校教育をも嫌悪し、子供達を学校へ通わせる事もやめてしまう。


「生き残るためには、このアメリカを出るしかない!」

アリーはそう強く思うようになっていった。


やがて、アリーは5人の家族を引き連れてボルティモアから船に乗り中央アメリカ・ボンジュラスの聖なる大地”モスキート・コースト”へむかった。

大自然の中に、自分の理想郷をつくるために。


あの時の映画日記

未開の地・・・というよりもほとんど原始林に近いジャングルを目のあたりにしたアリー一家。

そこは、想像以上に険しく過酷なジャングルの生活であった。


あの時の映画日記

文明生活からはなれ、理想郷を手にしたはずのアリーだったが、ある事件をきっかけに一家は壮絶な末路をたどる事になるのであった・・・


物語は長男チャーリーの語りで進んでいきます。

心から父を信頼しながらも、戸惑いながら成長していく役を、リバー・フェニックスが好演。


ハリソン・フォードも「刑事ジョン・ブック/目撃者」に続くピーター・ウィアー監督とのコンビで、見事に俳優として開花したところをみせてくれていました。


大自然を舞台にした描写も見事な見せ場になっていて、この作品もお勧めの一本です。

見事な作品ですよ。


がちゃん

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