いつも期待を裏切らない楽しい映画を作り続けているジョージ・ロイ・ヒル監督の1982年度作品。
『ガープの世界』
これぞ映画じゃないと説明しきれない本当に密度の濃い映画です。
子供は欲しいのだが、男とのわずらわしい関係は嫌だという看護婦のジェニー(グレン・クローズ)。
なんと彼女は瀕死の重症で運ばれてきた兵士のペニスが勃起しているのを見て、その上にまたがって一方的に受精、妊娠する。
その子供はガープと名づけられる。
ガープ少年はレスリング部に入る。
成長したガープ(ロビン・ウィリアムス)はレスリングコーチの娘ヘレンに惹かれる。
しかし、悪意ある幼馴染の意地悪でこの恋はうまくいかない。
しかしガープは結局ヘレンと結婚することになり二人の子供をもうける。
やがて、ジェニーとガープはニューヨークに行く。
ガープは作家を目指し、ジェニーも娼婦を取材して「性の容疑者」という本を出版する。
その本はベストセラーとなり、ジェニーはウーマンリブの教祖的存在に祀り上げられる。
ジェニーは大邸宅で性転換した元フットボール選手(ジョン・リスゴー)と住み、レイプされた女性達を擁護する協会を作る。
この協会の女性達はレイプに抗議するため自主的にみんな舌を噛み切っているからすさまじい。
ガープはこの運動に反対する本を出版するが、やがて母は知事選の応援演説中に凶弾に倒れる。
やがて、学生レスリングのコーチになったガープも・・・
涙こそ出ませんが、物語は大悲劇です。
一つ間違うと救いようもない暗い映画になってしまいそうなところ、ジョージ・ロイ・ヒル監督はうまく喜劇に転化して見せ、素晴らしい人間賛歌のストーリーになっています。
見事なロイ・ヒル監督の演出タッチ。
お勧めです!!
がちゃん
クリック応援よろしくお願いします!
↓ ↓ ↓ ↓