『オーメン』
公開当時、よく「エクソシストと比較されたりしてましたね。
エクソシストの「リーガン」、オーメンの「ダミアン」
どっちも怖かったですけれども、
映画的には、こちらのほうが「じんわり怖い」という感じですかね。
ある年の6月6日午前6時にローマの産院でアメリカの外交官ロバート・ソーンの妻キャサリンが男の子を出産する。しかし、子供は生まれたとたんに死んでしまう。
ソーンは、妻を失望させまいと、ちょうど同じ時刻に生まれて母のほうが死んでしまった赤ちゃんをもらい、妻には実の子と思わせる。
この、プロローグからして、なにやら不気味なムード・・・
子供はダミアンと名づけられ成長していくが、五歳の誕生パーティーの時、若い乳母が何かに取り付かれたようになって、大勢の人の見ている前で首をつって死ぬ。
そのひき代わりのようにベイロックと名乗る中年女が、乳母兼家政婦としてソーン家に居座る事になる。
ここから映画は、ますます不気味さをましていき、ダミアンが教会に入るのを嫌がったり、動物たちが彼を見て逃げ出したり、ローマから来た神父は避雷針で串刺しになって死んだり・・・ショック場面が続くようになります。
死んだ人たちの写真から異様な現象を発見した写真家ジェニングスの話を聞いたソーンは、ようやく、ダミアンの正体を探ろうとする。
眠っているダミアンの髪の毛に隠れている頭皮の部分に悪魔の刻印「666」を発見。
教会へ連れて行き、ある手段でダミアンを殺そうとするが・・・・
それまでのサスペンスとは正反対の静かなラストがいい。
こちらを振り返り、不気味に微笑むダミアン・・・・
面白いです。
がちゃん