今回は、宮崎県の日南高校です。
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日南市は宮崎県のほぼ最南端(実際の最南端は串間市)にあり、山がちながら温暖で雨量も多い風光明媚な町です。
日向灘に面する油津は古くから良港として発展し、遣唐使や南蛮貿易の航路の中継地、江戸時代には飫肥杉の積出港の拠点でもありました。
やや内陸に入ったところにある飫肥(おび)は、飫肥藩の城下町で”九州の小京都”とも呼ばれあちこちに古屋敷や遺構が残る観光地です。
この地方の温暖湿潤な気候が良質の樹木を扱う林業に適し、特に”飫肥杉”は船の木造船用材や建築材として優れているため需要が多くなり、特産品となった一方で植樹や育林にも力を入れたおかげで供給もほぼ安定していたようです。
ちなみに”日南”は日本と日向国の南という意味で、飫肥町と油津町など4町合併で市制施行する際、新市名がまとまらず折衷案としてこの名前になったそうです。
学校は、前身の大正7年創立の飫肥高等女学校と大正9年創立の飫肥中学校が統合されて飫肥高校となったあと、昭和25年に日南高校と改称されて現在に至ります。。
校訓は”EXCELSIOR”で「より高く」という意味で制定され、校歌にも取り入れられています。
校歌は作詞:矢野不二男 作曲:園山民平で、制定年は不明です。
日南高校 (全3番)
黒潮 遥かにとよみ
草 緑もゆる丘
若き命 ここに溢れて
血はたぎらい 真理究むる
ああ 希望の学園
日南 日南 日南エクセルショー
校歌に英語が入るのは昨今では珍しくありませんが、当時としては斬新だったのではないかと思います。しかし旧制中等学校でも少ないながらあるところにはありました。
「エクセルショー」は上記のEXCELSIORを音読したもので、日南高校の”心の拠り所”とされている言葉ですね。
3番には「秀峰 杉天そそり…」と飫肥杉が歌われています。
旧制学校は、飫肥中のみ判明していますので紹介します。
作詞:山本耕造 作曲:信時潔で、大正14年制定です。
旧制・飫肥中学校 (全3番)
黒潮のさかまく海に 紅の
光あびせて さしのぼる
見よ朝暾の 其の姿
国威遍照 弥栄
飫肥中学の 健男児
野球部は春夏2回ずつ甲子園出場があり、そのうち昭和50年夏に2勝、昭和61年夏に1勝を挙げて校歌が流れました。