長崎県私立 海星高等学校 | 校歌の広場

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高校の校歌についていろいろ書き綴っています。
高校野球でも流れたりする、校歌の世界は奥深いですよ~

今回は、長崎県の海星高校です。

 
県都長崎市の市街南方の東山手町にあり、周辺にはオランダ坂長崎孔子廟出島跡などが残る歴史情緒豊かな地域です。
明治29年に日本マリア会が創立した海星学校が起源で、現在もカトリックのミッションスクールのひとつとして長い歴史を誇ります。
校歌は作詞:藤崎由之助 作曲:杉山長谷男で、制定年は不明ですが旧制海星中時代です。
海星高校 (全2番)
 稲佐の山の 気高き姿
 鶴の港の 真澄の心
 親しき友と 学びの庭に
 いそしむ我等の行手に光明
 海星 海星 我等の希望
 
1番で歌われるとおり、校舎の窓からは稲佐山や長崎港を望むことができます。
旧制海星中学校時代は3番までありましたが、2番「皇御国の公民われら、大和島根の礎われら…」が民主主義にふさわしくないとの理由で外され、残りの1,3番が1,2番に変更されました。
このような例は旧制から続く学校では珍しいものではありません。
旧制→新制に伴う校歌の変更については、また日を改めて検証したいと思います。
 
野球部は長崎県でも強豪で、甲子園出場回数は春夏計22回を誇ります。
昭和51年夏はベスト4進出した他、近年でも平成28年春に2勝を挙げました。