今回は、青森県の深浦高校です。
http://www.kizukuri-h-fukaura.asn.ed.jp/
青森県深浦町は青森県の西端部分を占め、日本海に臨みつつ世界遺産である白神山地や十二湖を擁する町です。
白神山地は青森県と秋田県にまたがり、「人為的な影響をうけていない天然ブナ原生林が広く分布している地域」としてユネスコ世界遺産(自然遺産)として指定されました。
そのため入山制限がかけられていますが、十二湖付近は行けるようです。
十二湖は白神山地内にあり多数の湖沼があるために付けられた名称ですが、実際には30以上あり、それぞれの透明度も高い景勝地です。
同じ青森県の津軽半島に似た名前の”十三湖”というところがあり、取り違いなどの注意が必要です。
学校はそうした地域の一角にあり、昭和23年に鯵ヶ沢高校深浦分校として設置されたあと昭和32年に独立して深浦高校となりましたが、生徒数の減少により平成19年に木造高校に統合されて同校の分校となっています。
校歌は作詞:小野正文 作曲:木村繁 編曲:佐藤英文で昭和34年制定です。
深浦 (全3番)
秋津島 北の陸奥
蘇える 春はあるなり
君看ずや 緑萌ゆ 新樹の若葉
我等こそ 未来の群像
崇高き希望 ここに遂げなん
美しき名の ああ深浦 深浦高等学校
現在は木造高校の校歌を使用しているようですが、上記の校歌はどうなったのでしょうか?
第二校歌の位置づけにされているかもしれませんね。
深浦高校が全国の注目を浴びたのが、平成10年の高校野球青森県予選でした。
1回戦、対東奥義塾高校との試合で0-122の7回コールド負け、かつ公式戦では歴代最多失点を記録してしまった試合です。
このことはいろいろと物議を醸したのですが、試合放棄を選ばず堂々と最後まで戦ったという姿勢が評価されて書籍になったりその後の追跡取材などもされました。
今はまた落ち着いた環境にあるこの学校の美しい校歌も後代に受け継いでいってもらいたいものですね。