奈落の底に射す星彩 -3ページ目

奈落の底に射す星彩

人気カップリングの暗めの小説が好きで書き手に手を出しました。タイトルの通り暗く悲しいところからのハッピーエンドが好みなので、そういうお話多めになる予定です
駄文で申し訳ない…
温かい目でどうぞよろしくお願いします

🍎side


 夏がもうすぐはじまりそうなじめじめとしたある雨の日に、彼女と出会った。彼女というのはわたしのクラスにやってきた転校生で、その時期にはあわない長袖の制服に身を包んでいた。


 それがわたしとなぁちゃんとの出会い…。






「はいみんな席について〜。今日は転校生を紹介します。岡田さん入って来て。」


 教室に入ってきた転校生は、緊張しているのかうつむき加減だ。


「岡田奈々です。」と一礼。



 長いストレートの黒髪、色白で華奢な身体つき、後ろの席からでもはっきりと分かる綺麗な顔立ち、まるでお人形さんみたいだった。なぜだか彼女からは悲しいオーラを感じた。


「じゃあ、岡田さんの席は村山さんの隣ね。1番奥の窓際よ。」


岡田さんが歩いてくる。席に着く直前に一瞬だけわたしと交わった彼女の瞳はビー玉のように綺麗だったが、何も写していなかった。さっき感じた悲しいオーラは間違いではなかったと確信した。