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♯27 チャレンジ (タブーとされる男女関係) 

 

 

 

性的・過激な描写が含まれます

閲覧にご注意ください

 

 

 

↓動画版↓

 

 

 

 

まりちゃんに別れを告げてから数日後、心を整理してあつこちゃんに連絡しました

 

 

 

あつこちゃんと付き合っていく上でも、気持ちははっきり伝えた方がよいと思いました

 

 

 

恋愛感情ではないが、元気になる所を見たいから付き合おうと思う

 

 

 

どこまで関係を続けるかは元気になった時考えよう、という内容を伝えました

 

 

 

私への「お返し」が目的だった彼女は関係には全くこだわっていないようでした

 

 

 

以前、外国人と明確な線引きの無い恋愛を経験したらしく、そうした影響もあったのでしょうか

 

 

 

「恋愛」というより「信頼」といった感じで、回復の為に協力しあう仲間のようにも感じます

 

 

 

まりちゃんと別れた事を話した時はあつこちゃんも複雑な様子でしたが

 

 

 

「一番のお返しは貴方が良くなる事だ」

 

 

 

そう理解してもらい、男女の関係に挑戦する事を二人で決めました

 

 

 

当初提案された性欲の処理ではなく、二人がキチンと向き合った「印」としてSEXをする事に決まりました

 

 

 

お互い実家暮らしだったのですが、ホテルは遠いので車でする事も決めました

 

 

 

話し合ってSEXするなど、雰囲気も何もあったものではありません

 

 

 

しかし、これは回復目的の実験でもあるのです

 

 

 

約束の当日、風呂に入っていると言いようのない緊張が襲ってきました

 

 

 

自分はバカがつくほど正直なので、これからの人生で惹かれる女性に出会ってもどんな付き合いをしてきたのか説明するでしょう

 

 

 

素の自分を知った上で向き合ってもらう為ですが、ここから先は後戻りできない既成事実を作る訳です

 

 

 

一般的な女性からは相手にされなくなるでしょう

 

 

 

それを考えると、以前、彼女がリストカットをした時に自分もリストカットに挑戦しましたが、それよりも何倍も怖い気持ちになってきます

 

 

 

SEXを怖いと感じたのは初めての経験で、まるで一生消えない前科を背負う感覚です

 

 

 

そうこうしている内に約束の時間になり、彼女が車で迎えにきてくれました

 

 

 

暗がりのある河川敷にいって車を停め、二人で後部座席に移動しました

 

 

 

彼女も少し緊張しているように見えます

 

 

 

自分も平静を装っていましたが、心の内では怖くて仕方ありません

 

 

 

明らかに口数が減り、冷たい手は汗をかいています

 

 

 

気を使ってくれたのか彼女が先に服を脱ぎ始めましたが、肝心の下半身は反応しません

 

 

 

「彼女の未来の為だ」と自分に言い聞かせなんとか勃たせる事はできました

 

 

 

被害を思い出さないよう慎重に触れましたが、発作もなく落ち着いて見えます

 

 

 

時間にして20分程、二人で話し合いながら進め、なんとか成立させる事ができました

 

 

 

SEXというより挿入実験のような感じで、彼女も喘ぎ声はおろかイク事もありませんでした

 

 

 

しばらく彼女を腕枕したまま車の窓から夜空を見上げていました

 

 

 

数分も経ったでしょうか、横から「スースー」と寝息が聞こえてきました

 

 

 

不眠気味の彼女が屋外で寝ている事に驚きましたが、安心している印なのでしょうか

 

 

 

こちらも緊張がほぐれて笑いが出てきました

 

 

 

「これで良かったのかな?」という気持ちに少しなれました

 

 

 

今思えば、この瞬間から大きな変化は始まり…

 

 

 

二人の人生の「分岐点」だったと思います

 

 

 

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