⑧前世
スペースをオープンして2年目の頃「お話会」という名目で東北から予約が入りました
特に珍しい事でもなかったので、到着した2名の女性を部屋へ案内しました
その後、数名の女性が部屋に入っていくのを見ましたが利用が終わるまで別の部屋で待機する事にしました
一人でパソコン作業をしていたのですが、最初に到着した女性の一人が現れて「伝えたいことがあるので部屋まで来てくれ」と言うのです
もう一人の女性は実は名の知れたメッセンジャーで彼女はその付き人だと言います
部屋に行くと参加者らしき女性が5名ほど増えていましたが、メッセンジャーの女性はこちらを見るやいなや「やはり貴方だ…」と語りました
「上の方からメッセージを届けるように言われているので聞いてもらえるか?」と言います
付き人の方も過去を見える能力があるらしく「よくそれだけピュアな魂を保ってこられましたね…」と涙ぐんでいます
メッセンジャーの女性はクリスト(キリスト)から二つの仕事を頼まれたらしく、一つは爆心地の浄化、そしてもう一つはある人物に「使命を果たす時が来た」と伝える事だと言います
信者の方達を据え置いたままメッセンジャーの女性は語り始めました
「貴方の役目は先頭に立って人々を導くことです、空海もサポートに入っているので次のステップへ突き進んでください」
いきなりの事で半身半疑でしたが心当たりがない話でもありませんでした
人々を繋いでいく事は意義深い事だと感じていましたが、ネットワークビジネスの勧誘や結婚詐欺など様々なトラブルも絶えず、スペースを続けていく事には疑問を持ち始めていたのです
更にメッセンジャーの方は「ある方の念がここに刺さっています」と私の腰を指差しました
コミュニティの利用者で「こんな風貌の方はいないか?」と聞かれたのですが、心当たりのある人物がいたので驚きました
横になるように言われ、呪文のようなものを唱え始めて2-3分経つと1カ月以上悩まされていた腰痛が綺麗になくなったのです
「念は取り除き、再び念を飛ばさないよう該当の人物には注意しておきました」と言われました
その後、メッセンジャーの方は東北へ帰っていきましたがお金を請求されたり勧誘されたりする事もなく、該当の人物もそれ以来コミュニティに姿を見せることはありませんでした
この出来事はなんだったのか…?
メッセージを貰った所でイマイチ何をして良いのかわかりませんでしたが、そんな自分を「神様」は見かねたのか、そこから1年の間に似たような出来事が何度も起きたのです
ある日、イベントでキッチンで洗い物をしていた所、横から見知らぬ女性に見つめられました
珍しいものでも見つけたかのように
「へぇー、シチリアの…」と呟いています
その女性を連れてきた方が間に入られ、実はその女性は前世が見えるのだと話します
日頃、自分から話すことはないが、気になった方には前世を伝えているという事で、せっかくなので話を聞いてみる事にしました
「貴方は牧師や修行僧、教師の他に江戸時代には医師もしています」
とにかく心がピュアなので人間社会では生きづらさもあったようだという話でした
二十代の時に鬱になった経験を思い出しました…
「シチリアでは人里離れた湖畔のような所で動物達と過ごしながら絵を描いています」
私「動物と???」
動物大好き!!
犬も…
鳥も…
嫌がられたって!!
好きなんだ!!
誰にも止められない〜♪ by 福山雅治
ふぅ…
少し長くなりましたが…
恐らく絵を売って生計を立てていたのではないかと説明を受け「今世はこれまでの総決算として人類にメッセージを伝える事が使命です」と言われました
前回の方もキリストが…空海が…と話をしてもらいましたが、またまた同じようなお話
更に「画家」というキーワードも出たのですが
実は私は絵も大好きなのです
祖父の趣味が写生だったこともあり、貰ったスケッチブックによく風景画を描いていました
小学生の頃には大人顔負けの絵を描いており周りから褒めてもらっていました
そうした経緯もあって「美術」の教員免許も取っていたのです
牧師という話も出ましたが、東京で3年間ボランティアをしていたYMCAは『Young Men's Christian Association』というキリスト教が母体の団体です
写真:ボランティアリーダーとして様々なキャンプに参加
写真:懇親会でチゲ鍋を注文したことで付けられた名前(笑)
修行僧という話も出ましたが、担任が勧めてくれた進学先の立正大学は元々は修行僧の為に日蓮が創設した大学だったのです
「比較宗教論」という授業がめっちゃ面白くて経営学部でありながら卒論は宗教を比較した「人間らしい生き方とは」という題名にした位です
写真:大学卒業時
24の時に鬱のような状態から回復できたのも「禅」の本がきっかけで、それまでは無自覚でしたがキリスト教と仏教には何度も助けられていたのです