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♯30 旅立ち 

 

 

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♯29 心のゴール (性被害の完全克服) 

 

 

 

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以前立てた回復計画は「今」を過去最高にする事でした

 

 

 

感謝ワークの効果もあってか、日常の些細な話からも充実感は伺えます

 

 

 

被害前より人生が満たされればトラウマも経験に変えられるのではないか、とした目標は上手くいっているように見えます

 

 

 

貰ったメッセージ入りペットボトルは彼女の変化を表す象徴でもあり、飲んだ後も部屋に飾っています

 

 

 

1年程、普通のカップルの様に過ごしましたが、彼女が被害を乗り越えたと心から感じる発言がありました

 

 

 

当時の私は教師を目指して教育について学んでいました

 

 

 

非行に走る子供達の家庭環境についても彼女との話の中にも度々登場していました

 

 

 

自分自身もスラム街のような地域で育ち、非行に走る多くの友人を見てきた訳ですが

 

 

 

基本的に孤独な彼らは、注目されたくて悪さをする事もあるのです

 

 

 

人に認めて貰えない事によって、更に精神状態が不安定になると、力ずくで下を作る「いじめ」にも走ります

 

 

 

弱い女性を無理やり犯すのはレイプですが、見方を変えれば、同じ自尊心の欠如が原因です

 

 

 

罪を犯してしまう程の深い劣等意識を彼らは日常的に感じている訳です

 

 

 

そうした話をしていく中、彼女なりにレイプ犯達を分析したのでしょうか

 

 

 

「可哀相な人達やったんやね」

 

 

 

「無視したのも怒らせた原因なんかね」

 

 

 

とした発言の数々は彼女の心境の変化を物語っていました

 

 

 

自分の反省点や相手の境遇を理解した時、経験は「学び」にもなります

 

 

 

以前の彼女は被害について

 

 

 

「自分は何一つ悪くはない」

 

 

 

「レイプなど何があっても許されない」

 

 

 

そう受け止めていました

 

 

 

このように捉えても無理もありません

 

 

 

しかし、被害側の見解のみでは怒りと憎しみしか残りません

 

 

 

負の感情に支配された苦しみの日々を彼女は嫌という程味わっているのです

 

 

 

心に余裕ができなければ難しい事ですが、許す事はできなくとも、彼らの育った環境に共感する事はできるかもしれません

 

 

 

人間は脆く弱いもので、自分も一つ間違えばあちら側にいてもおかしくないのです

 

 

 

相手の未熟さと心の闇を憂う事ができれば、負の感情に囚われる事はないでしょう

 

 

 

「トラウマ」「経験」に、さらに「学び」を引き出す事で強くしなやかな「心」は育ちます

 

 

 

そして、今までになかった「絆」を作る事もできたのです

 

 

 

レイプを肯定はしないが、ここまで含めて貴重な体験だった

そう言える彼女が目の前にいました

 

 

 

その日、色々な思い出話をした後、家の近くの高台から景色を眺めました

 

 

 

緑の山々は連なり、空は青く澄み切っていました

 

 

 

よく見ていた景色ですが、何故かいつもより綺麗に見えるのです

 

 

 

「こんなに綺麗だったんじゃ…」

 

 

 

「うん」とうなずく彼女の肩を抱き、しばらく景色を眺めていました

 

 

 

心地よい風も吹いていました

 

 

 

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♯28 劇的な変化 (トラウマ緩和のプロセス) 

 

 

 

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遂にタブーにしていた男女関係になった訳ですが、早速、驚きの成果が表れました

 

 

 

まず、SEXした翌日から発作がなくなりました

 

 

 

それまで2-3日に一度は現れていましたが、兆候の動悸すら起きないというのです

 

 

 

報告を聞いた時は驚きのあまり、彼女の手を握りしめ「良かった!!」と叫びました

 

 

 

彼女も不思議がっていましたが、日が経つにつれ変化を確信したようです

 

 

 

安心から自然な笑顔を見せる様になり、口角も上がり別人のような顔つきになりました

 

 

 

写真:ほとんどなかった笑顔が自然に生まれるように…

 

 

 

発作がなくなったので精神薬を飲む必要性もありません

 

 

 

診察の度に薬は減り、半年もかからず薬は全て手放しました

 

 

 

最後の方は頓服だったので実質的な断薬はもっと早くできました

 

 

 

当初はSEXで元気になっても再現性もなく邪道と考えていましたが、元気になっていく彼女を見ていると、そんなことはどうでもよくなってきました

 

 

 

効果に驚く彼女と話し合い、その後も週に1度はスキンシップの機会を作りました

 

 

 

ただ、SEXはあくまできっかけに過ぎません

 

 

 

後々プロ彼氏としての経験からわかった事は、逆体験によってトラウマが中和されるという事です

 

 

 

傷ついたSEXに対して思いやりを感じるSEXが被害の記憶を緩める要因になる訳ですが、SEXまでのプロセスも必要なのです

 

 

 

元気になる為に手を尽くしてもらった姿、最後まで残していた未来を投げ捨てた姿、私が全てをやりつくした事を彼女はSEXで理解した訳です

 

 

 

彼女は私がSEXを我慢する所も見ています

 

 

 

「する」「しない」

の判断も思いやりを実感する要因の一つなのです

 

 

 

自分を傷つけてきた「男」の中に助けてくれる「男」もいる

 

 

 

そうした認識の変化によって、人間不信を生み出すトラウマを緩めたのです

 

 

 

トラウマによって被害の記憶が呼び出され、身体的な防御反応として動機や発作、自己嫌悪から自傷が引き起こされていたのです

 

 

 

トラウマという過去から解放され、求めていた普通の生活を手にした彼女は家の近くの雑貨店でアルバイトを始めました

 

 

 

人生を取り戻すチャンスを手に入れた余裕からか被害への認識も更に変化を始めました

 

 

 

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♯27 チャレンジ (タブーとされる男女関係) 

 

 

 

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まりちゃんに別れを告げてから数日後、心を整理してあつこちゃんに連絡しました

 

 

 

あつこちゃんと付き合っていく上でも、気持ちははっきり伝えた方がよいと思いました

 

 

 

恋愛感情ではないが、元気になる所を見たいから付き合おうと思う

 

 

 

どこまで関係を続けるかは元気になった時考えよう、という内容を伝えました

 

 

 

私への「お返し」が目的だった彼女は関係には全くこだわっていないようでした

 

 

 

以前、外国人と明確な線引きの無い恋愛を経験したらしく、そうした影響もあったのでしょうか

 

 

 

「恋愛」というより「信頼」といった感じで、回復の為に協力しあう仲間のようにも感じます

 

 

 

まりちゃんと別れた事を話した時はあつこちゃんも複雑な様子でしたが

 

 

 

「一番のお返しは貴方が良くなる事だ」

 

 

 

そう理解してもらい、男女の関係に挑戦する事を二人で決めました

 

 

 

当初提案された性欲の処理ではなく、二人がキチンと向き合った「印」としてSEXをする事に決まりました

 

 

 

お互い実家暮らしだったのですが、ホテルは遠いので車でする事も決めました

 

 

 

話し合ってSEXするなど、雰囲気も何もあったものではありません

 

 

 

しかし、これは回復目的の実験でもあるのです

 

 

 

約束の当日、風呂に入っていると言いようのない緊張が襲ってきました

 

 

 

自分はバカがつくほど正直なので、これからの人生で惹かれる女性に出会ってもどんな付き合いをしてきたのか説明するでしょう

 

 

 

素の自分を知った上で向き合ってもらう為ですが、ここから先は後戻りできない既成事実を作る訳です

 

 

 

一般的な女性からは相手にされなくなるでしょう

 

 

 

それを考えると、以前、彼女がリストカットをした時に自分もリストカットに挑戦しましたが、それよりも何倍も怖い気持ちになってきます

 

 

 

SEXを怖いと感じたのは初めての経験で、まるで一生消えない前科を背負う感覚です

 

 

 

そうこうしている内に約束の時間になり、彼女が車で迎えにきてくれました

 

 

 

暗がりのある河川敷にいって車を停め、二人で後部座席に移動しました

 

 

 

彼女も少し緊張しているように見えます

 

 

 

自分も平静を装っていましたが、心の内では怖くて仕方ありません

 

 

 

明らかに口数が減り、冷たい手は汗をかいています

 

 

 

気を使ってくれたのか彼女が先に服を脱ぎ始めましたが、肝心の下半身は反応しません

 

 

 

「彼女の未来の為だ」と自分に言い聞かせなんとか勃たせる事はできました

 

 

 

被害を思い出さないよう慎重に触れましたが、発作もなく落ち着いて見えます

 

 

 

時間にして20分程、二人で話し合いながら進め、なんとか成立させる事ができました

 

 

 

SEXというより挿入実験のような感じで、彼女も喘ぎ声はおろかイク事もありませんでした

 

 

 

しばらく彼女を腕枕したまま車の窓から夜空を見上げていました

 

 

 

数分も経ったでしょうか、横から「スースー」と寝息が聞こえてきました

 

 

 

不眠気味の彼女が屋外で寝ている事に驚きましたが、安心している印なのでしょうか

 

 

 

こちらも緊張がほぐれて笑いが出てきました

 

 

 

「これで良かったのかな?」という気持ちに少しなれました

 

 

 

今思えば、この瞬間から大きな変化は始まり…

 

 

 

二人の人生の「分岐点」だったと思います

 

 

 

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♯26 やりきれない想い (向き合う覚悟と決別) 

 

 

 

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「ちょっと話したいことがあるんだけど…」

 

 

 

暗い口調でまりちゃんに電話をかけると、すぐに話の内容を悟った様でした

 

 

 

この遠距離恋愛も遂に終わるのか、と震える返事は既に涙声になっています

 

 

 

しかし、納得してもらえる理由などありません

 

 

 

理解してもらえたとしても、この生き方を選んだ事で結婚という未来も消えました

 

 

 

自分自身も以前付き合っていた彼女に、違う男に乗り換えられた事がありました

 

 

 

その辛さから、別れても相手に彼氏ができるまで、自分も彼女を作らないというルールを作りました

 

 

 

なので、別の女性に乗り換える事は自分としては絶対に避けたい事でした

 

 

 

しかし、どう捉えられても、傷つける事には変わりません

 

 

 

「こうありたい」という自分自身の美学も「人の為」に勝るものではない

そう神様に言われている気がしました

 

 

 

誤魔化すような言い方はせずハッキリ伝えようと、助けたい人ができたと説明をしました

 

 

 

「人助け」とは言っても治る確証はありませんし、あつこちゃんが良くならなければただの「自分勝手」に過ぎません

 

 

 

それにまりちゃんはまだ20歳です

 

 

 

こちらの状況を理解する事も納得する事も難しいでしょう

 

 

 

「すまない」と繰り返しますが、泣き続けて電話を切ろうとしません

 

 

 

申し訳ない気持ちと罪悪感の中、沈黙が続きました

 

 

 

「こんな自分と関わっていてもまりちゃんにメリットはあるのか?」

 

 

 

「見た目も性格も良いのですぐ彼氏は見つかるはずだ」

 

 

 

そう自分に言い聞かせ、あえてまりちゃんの未熟な点を責めました

 

 

 

自分可愛さから約束を破る事があったので「そういう所に愛想がついた」と言い放ちました

 

 

 

それでも好きな所が沢山あったので付き合っていた訳ですが、悪役になってでも突き放すしかありません

 

 

 

口で文句を言いながら、心では「すまない」と謝りつつ電話を切りました

 

 

 

今思えばこの時から、人に理解してもらう事を諦めたような気もします

 

 

 

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