20年ほど前、恋人と宮城を旅したことがあった。

たいした金も持たず、ただ二人で過ごせればよかった。

夕方、ある浜辺を歩いていた時、漁師のご夫婦に声をかけられ、泊まる所を決めてなければ私たちの家に泊まれと誘われ、お二人について行った。

晩ご飯は御馳走だった。

今朝揚がったばかりの魚や貝の料理がテーブル狭しと並べられ、ご家族と一緒に舌鼓を打った。ビールや酒もおいしかった。

結局、その日は泊めていただき、翌朝、帰途についた。

民宿だったわけでもなく、料金は受け取ってもらえなかった。

家族ではないアカの他人の優しさ暖かさを、二人で不思議に感じながらも、有り難く実感した。

私は他人に何をしてあげられるのだろう?

普天間の問題で揺れる沖縄や徳之島をみて、何故か、昔日を思い出した。
5月15日付けの退職願いが受理された。
誘われている仕事はあるけれど、また山なんだよね。

久しぶりに街中か海辺でと思っているけれど、なかなかないのが現実で、結局、食べてゆくためと、妥協してしまう。

けっして仕事は選ばない。

我々の仕事は、長年の経験があれば大抵の事はできてしまう。

給料にしても、どこもたいして代わらないしね。

旨い酒と好きな肴に不自由しなければ、本当は何処でもいい。
だ・け・ど!

やっぱり夏は海がいい。
同僚二人に慶事が続いた。

ひとりは女の赤ちゃんの誕生。
もうひとりは入籍、そして昨日、我がホテルで披露宴が執り行われた。

おめでたい事って、他人事ながら嬉しいものですね。

今後、披露宴への招待って、いくつあるだろう?

親族はほとんど済んでいるし、歳の離れた二人の後輩が呼んでくれるか…。

う~ん、微妙だね。

それでも今回、お祝いに立ち会えた事は本当に良かった。

暗いニュースばかりを聞かされている心と、仕事に疲れきった身体に、大きな安らぎを貰ったような気がする。

次の休みに、友人の孫の顔でも見に行こうか。