jokegirl -24ページ目

 僕の願いを今叶えてほしい

 僕の願いを今叶えてほしい

 あれから半年が過ぎて

 君は遠く離れている

 夢に向かう僕にもエールを送りながら

 季節はめぐり輝いた日々

 もう過去だよ、なんて言わせない

 この想いを届かせぬまま

 お別れは寂しすぎるだろ?

 夢をつかむ前に君と向き合いたいんだ

 無言のさよならは卑怯だよ

 

 君の願いを今叶えよう

 君の願いを今叶えよう

 携帯電話のメモリー消して

 会いに行くから

 ありがとうを言わせて

 半年たって思うんだ

 僕は君が好きだったよ

 夢とは比べられないんだ

 気づいてあげれなくてごめんよ

 もう君には過去のことでも

 僕は今なら言えるんだ

 ごめん、ありがとう

 愛してた

 
 僕の気持ちを今消し去るよ

 僕の気持ちを整理する

 君は君のままでこれからも

 優しい日々を過ごしてほしい

 僕は僕でこれからを

 一生懸命生きるから

 ふたりは永遠に思い出さ

 泣くなよ、新しい旅立ち

 これからの季節にありがとう

役目

 頼りになる人と

 なんでも意見を押し付ける人は違う

 すがるのと

 甘えさせてくれるのも違う

 自分がちゃんと考えて悩んで悩んで苦しくて

 それで結論だして

 だけどもつらいときに少し甘えさせてほしいのに

 すべてゆだねて甘やかされてふぬけになる

 そんな人もいる

 気をつけなきゃ

 きをつけなきゃ

 自分のことだもの

 自分できめないと

 責任誰かに押し付けて

 いいわけばかりでいきてきそう

 せめて責任自分でとらなくちゃ

 自分で決めたといえるように

 誰もせいにもしたくないし攻めたくないし

 自分のことは自分でさせて

 ただ、ただね

 ほんの少し優しくしてほしい

 1歩を出すために

 背中にそっと手を触れて

 ぽんぽん、と叩いてね

 がんばれる気がするよ

 やれる気がするよ

 いっときだけでも安心できる

 ありがとう、ていえるから

・静かな二人の時間 2

 のぶの家まで公園からだとちょっとかかる。

 単純にまっすぐ歩いていけば町の端にぶつかって、あの急なコンクリートの坂をのぼることになるんだけども。

 途中、漁船が浮かぶ港道を通る。

 子供の頃はまんま砂利道で、まさかこんなりっぱに舗装されたアスファルトの道路になるとは思わなかった。

 よく漁師小屋にしのびこんでかくれんぼしたり、こんもり山のように積まれた魚網にのぼって高鬼して遊んだりしたっけ。

 網はすごく磯臭くって…いやいや、なにかの腐った匂いで強烈な異臭をはなってた。

 たまに干からびたカニや小魚の死骸もからまってたっけ。

 足なんかも網にひっかけて転げ落ちて笑ったこともあったかな。

 たまに厳つい顔した真っ黒顔のオジちゃんが鉢巻きまいてタバコふかしながらやってきて「ほらっ網であまさんな」とか叱られたっけ。

 一番ちっちゃい子がこわくて泣き出すとオジちゃん、くびにかけてた汚ったない手ぬぐいで顔ごしごしふいて鼻までかませてたな…

 田舎まるだしの町だったのにな、あの頃。

 今じゃただの過疎が進んだ寂れた温泉町。

 子供の頃ここらへんもにぎやかで灯台まで堤防にずらり釣り人がいたもんだけども。

 誰もいないや。

 それでも週末ならいるのかな?

 あまし外出歩かないからここらも久しぶりだ。

 立派になった道路は今では岬をまわって隣の地区へと向かうバスが走ってる。

 学生の頃はバスの駅があったけども、今は消えて、跡地コンビニになっちゃったのも驚きだけどもね。

 この町、停留所だけしかないなんて…

 ど田舎になりさがってるね。

 通過されるだけの町、てね。

 そういえば私が東京へ行ってる間にこの道もまた様変わりした。

 前はりっぱなソテツの並木が続いてた。

 公園から町の外れまでまっすぐと。

 でも防波堤を作るとかで全部切られちゃったみたい。

 けっこう好きだったのにな、あの風景。

 ハワイ通りとかハワイアン通りとかいわれてたっけかな。

 南国ぽくて良かったのにな。

 ドラマの撮影なんかでも使われた場所だったし。

 ただうちの町は西風が強いからソテツの木がぼろぼろ皮落としてそりゃ掃除が大変だったみたいだけども。

 でも良い景観だったと思う。

 今は防波堤を作ってる最中で、なんかなまこ壁風にデザインされている。

 松崎じゃあるまいし、なんでここでなまこ壁なんだか…

 そう思いながらのぶと並んで工事中の防波堤よこを気をつけながら歩いた。

 なんだか防波堤は高いようで威圧感がある。

 完成したらどんな風景になるんだろうか。

 ま、津波にそなえなきゃいけないからしかたのない工事なんだと思う。

 でもソテツ切らないで残したまま作れなかったんだろうか…残念だ。

 この町はけっこうこうゆうことを平気でやらかすとこだな、て思う。

 外に出てよくわかった。

 町への愛情が住人ひとりひとりに少なくなってしまってるって。

 人口減ってるから仕方ないのかも、だし。

 東京行ってるあいだに流行の合併ってやつで市に変わっちゃったし。

 なんだか住んでるとこに興味ないのかな、とまで思えてしまう。

 ま、一度でてった私が言うだけうさんくさいか。
 
 …。

 ま、いいか。

 発展、てことでの選択肢がこれなんだろうから。

 大好きだった堤防のソメイヨシノの桜並木も切り倒して、いまは品種の寒桜の若木が植わってるのとか、公園にちゃんとあるのにまたもうひとつ夕日をかたどったでかい(邪魔な)トイレをつくっちゃったりとか…

 もうどうでもいいや。

 観光客呼び込もうとして今までを変えてるだけだし。

 必要なんだろう、そうゆうことが。

 住民の思い出や公園の景観とかどうでもよくて、観光客が喜びそうな感じで考えた結果だろうし。

 正直、東京から帰省してきて堤防の桜並木がなくなってたの知ったときはショックだったけど。

 中学、高校への道だから。

 春に桜咲いて風に花びら舞って…大川のせせらぎにやすらいで登下校した思い出、消えちゃったんだなーと。

 品種の桜だかなんだかしらないけども、立派に育つまで時間かかるじゃない。

 てか、いままであった桜もそのままにその寒桜の苗木植えておけば良かったんじゃ…

 河津桜意識してそんなことやっても、結局は有名になってないし。

 公園のトイレだって夏の海水浴客だけのためだけじゃんか。

 その時期すぎたらほとんど意味ないよ。

 だって昔からあるトイレ使えばことたりるんだもん。

 ちょっと遠くて使いかって悪くても、トイレ使いたいならそこまでいくし。

 トイレが小さいというならそのトイレ大きくすれば良かったんじゃんか。

 わざわざ公園の入口に新しいの作ることないのにさ。

 いままで道だったとこだよ。

 ホント、邪魔すぎ。

 昔からあるトイレは公園のはじっこにあるからつつましい感じで良いのにさ。

 新しくできたトイレはこれみよがしにどうだっ、て顔でそこにある。

 うざすぎる。
 
 てか、いらない。

 公園の雰囲気だいなしにしすぎだもん。

 あほたれ。

 なーんてことを思ってたら、のぶが「ん」て、ポケットからあめ玉をくれた。

 出口の黒玉だ。

 のぶのおばあちゃんの好物のあめだ。

 なめてると歯にくっつくけども素朴な味がいいのだ。

 私も大好きだ。

 かってに桜並木や公園のトイレのこと思い出してしかめっつらしてた私に気をきかしてくれたんだろか。

 ありがとう。

 のぶのこうゆう人をさっする力が嬉しい。

 そして…うらやましい。

 自分はいつも自分のことばかりでこんな気の利いたことできないよ。

 あめ玉1個でもだいぶ気持ち落ちつくんだ。

 ほっこりとした気分になる。

 そういやーいつから黒玉ひとつひとつ包装してくれてるんだろか?

 昔は袋ひとつにあめ玉つめこんでて、それがちと溶けてくっついちゃってさ、めんどくさいから2個とかくっついたままいっぺんに口に運んでた。

 それがあたりまえだった。

 というわけで、

「のぶ、もういっこちょうだい」

「ん」

 ははは、食いじだけは子供の頃からかわらんな、私。

 やっぱ2個のほおばりは贅沢で気分がいいや。

 のぶが「ん」と手をだしたのでポケットにしまおうとしたごみを渡した。

 ホント、こうゆうとこ気がきく…この子、昔から。

 一緒に遊ぶといつも私がすることよりも先を読んで行動してたなー、と。

 ファミコンで遊ぶときも私が言う前にのぶが準備したし、やってるゲーム飽きたらすぐに次のゲーム用意してたし。

 だからかな、けっこうのぶを私かわいがって連れまわしてたの。

 家では私がお姉ちゃんのゆうこときいてたもんなぁ。

 今は私がいばるけども、お姉ちゃんにも。

 やっぱ子持ちの主婦はわがままになれてるというか…ちとやそっとのことでは動じないしね。

 この前なんか家にきたかとおもったら居間と私の部屋のそうじ、それに食器洗ってから世間話して帰ってったし。

 ま、私と母さんがそうじとか食器洗いとか、ついしないでため込んでいるからなんだろうけども。

 とくに母さんはずっと外で働いてきた女だから家のことは苦手なままだし。

 そういう意味では、亡くなった父さんの方が家事うまかったかも。

 いいコンビだったよな、うちの両親て。

 子供置いてふたりで夜遊びにもでかけちゃう仲だったし。

 ケンカも激しくしてたけども次の人は仲良くなってて…理想の夫婦はこの親だ、て心の中で思ったものだ。

 しかし、どうゆうわけか私は父さんのような大人しくて優しい男性より母さんのような豪快な性格の男性ばかり気になってしまうけども。

 自分、マザコンなんだろうか?

 いやいや、母さんとはケンカばかりで父さんと一緒にいる方が長かったけどもなぁ。

 不思議。

 母親と父親の性別がそもそも違ってたんじゃ…なんて。

 ははは。

「そだ、

 のぶ、あんた好きなタイプってどんな子よ? 

 てか彼女いるわけ?  いたら紹介しなよ、私あんたの姉同然なんだからさ」

「ん? 

 ん」

 のぶは不思議そうに聞き返して、すぐにわかったとうなずいた。

 で、私の質問はスルーされたぽい。

 ま、聞いてみただけで興味ないからいいけども。

 これで彼女いるとかいわれたらのぶの尻に蹴りいれてるだろうし、私。

 彼女いるなら、さっさと幸せのおそそわけに私の彼氏を紹介(さが)しなさいよ、とね。

 そいうやー父さんの葬式のときに幼馴染の秀美が「のぶ君と付き合えば? かっこよくなったしさ」と言ったけなぁ。

 …
 
 ないない。

 一瞬考えたけども、やっぱない。

 私的にはそれはない。

 子供の頃から子分(おとうと)として扱ってきたし、いくらしばらくぶりにあってのぶがイケメンの男子になっとったからって、好みがまず違う。

 私は年上が好きなのだ。
 
 なんというか包容力や経済力を感じる男が好きだ。

 体格もちょっとだけふくよかというか…中年太り1歩手前くらいの、「あ、ちと油断したらやばいですよ」みたいなくらいなのが好き。

 顔も目がくりっとした眉毛ワイルドな…ワイルドってどんなだ? ははは。

 のぶはやせすぎだし、年下だし。

 目も涼やかでしゅっとしてるので…、よくゆう一重のつり目なのかな。

 動物で言ったらのぶはキツネ系かも、うんうん。

 自分はどちらかというと犬とかタヌキ系が好きだからなぁ。

 愛嬌あるというか。

 ま、もろ母さんの顔がタヌキ系だけどもね。

 あのおちゃらけた人なつっこい性格とかも憎めなくて好きだし。

 とにかくのぶはモテルだろうから、自分が手を上げなくてもいい。

 むしろ年上より年下のカワイイ子の面倒をみてあげれば良いと思う。

 てかさー秀美よくゆうよ。

 私があんま可愛くないの知ってるくせに男前と付きあえるはずないって。

 あいつ結婚したてで幸せボケしてたんだろか。

 でもわざわざ嫁ぎ先の能登から来てくれたのは感激したな。

 伊豆と能登は対極の地だもんね。

 秀美今頃は子育てにはげんでるだろうか。

 能登へ旅行でもしてみたいな。

 いや、行けば迷惑になるか。

 旦那の両親と同居してるってあの時言ってたし。

 新婚旅行気分で伊豆(いなか)へ旦那ときたから気にしないで、とか言ってくれたけども。

 父さんの葬式でた次の日には帰ってった、ていうし。 

 葬式口実で里帰りできたということは、ま、感謝されてもいいのかも?

 なんて。

 そう言えるだけいなかったじゃん、秀美たち。

 ホント、ありがたい友だちだよ。

 能登は今、すごく寒いのかなぁ…

「しっかしさー、

 だいぶここらきれいになったよねぇ…

 なにこのすかすかかげん」

「ん、

 みんないなくなって空き家が駐車場になりまくり」

 のぶの言うように昔あったとこに家がなくて駐車場になってるとこだらけだ。

 1軒2軒の話しではないよ。

 こんなに人減ってるとはね。

 おどろきだよ。

 やけに見通しがいい。
 
 よすぎ。

 風景で町の寂しさを思い知らされる。

「あっ、あそこ大藪の公民館?」

「ん? 

 ん、そう。

 今は2階が公共浴場になってる」

 そういわれて2階を見ると目隠しの柵がつくられていた。

 たしかにお風呂のようだ。

 へ~、大藪区お金あるんだなぁ。

 うちの区は商店街にもかかわらず閉まってる店だらけになってしまったよ、て母さん言ってたしなぁ。

 だから区の祭りは年々予算が捻出できなくなってきてる、て。

 この町1番のお金持ちの区だったのに。

 子供の頃は派手にやってたけどもなぁ…中学あがってそうゆう行事参加しなくなったけど。

 今は結局人が多く住んでる地区が1番なのね。

 ま、大藪区は年寄りばかりだけだろうけども…

 お姉ちゃんがこの前電話で言ってたな、そういや。

 子供の数が少なくて南小と合併するとか。

 もしかしたら高校なくなるかも、とか。

 うちらは卒業したからいいけども、これから育つ姪っ子や甥っ子たちはどうなるんだろか。

 市になったから、峠でも越して他の町へ通うことになるんだろうか。

 峠越え…大変そうだ…

 この町は海と温泉だけでなんもないから峠越して向こうの土地に住んじゃうほうが楽だろうな。

 どうせ通うことになるならば。

 合併前なら他の市町村へ引越し、てあつかいでも、いまじゃ市内扱いだし。

 峠向こうの市営住宅なんか利用できんじゃない?

 あ、それでますます過疎ってきてるのかも?

 わかんないけども。

 て、なんで私さっきからこんなことばかり考えてるんだか。

 のぶのおばぁちゃんの引越しのこととか、今後の自分のこととか考えなきゃなのにな。

 そういえばのぶはどうするんだろう? 

 これから。

「ねぇ、のぶ? 

 あんたひとりで生活できんの?

 料理とか、そうじとか?

 してくれる子がいるならなんもいわんけどもね」

「ん?

 オレ、料理うまいし。

 そうじ得意だし」

「なんかその勝ち誇った顔むかつく」

 ふふん~てな感じで得意げな表情したので軽くのぶのわき腹に肘てつくらわしてやった。

「そうじ好きな人間が無精ひげはやすかねぇ~髪ものばしたまんま。

 私より長いら」

「んっ、

 これはオシャレでしてる。

 てか、そうじ好きなんていってないし。

 そうじ得意なだけ」

 のぶがそうゆうので、このやろう、と思いつつ「知っててわざといったけですっ」と言い返した。

「ん」、とのぶはそりゃそうだろうな、という顔でうなずいた。

 なんだかなぁ…

 27歳の男の子相手に子供みたいな会話してどうするよ、32の私。

 大人の女の余裕というか、もっとおねぇさん的な感じで接したいんだけどもな。

 東京行ってかなり成長して帰ってきました、的な要素を前面にだしたいというか…

 年下に負けらんない大人度アピール、みたいな。

 ようは見栄はりたいじゃんね~
  
 都会帰りは洗練されてるとか、いろいろ苦労して人がでかくなった、もしくはまるくなった、みたいな。

 まぁ、そんなんが無かったから引きこもりなんだけども…さ。

 とほほ。

 …なんかのぶの家行くの嫌になってきたかも。
  
 知り合いに会いたくない、てこうゆうことなのに。

 どうかおばぁちゃんに「今なにしてるずら?」とか聞かれませんように…

 

くるくると、くるくると、

 したいことと

 することがないは、ちがうこと

 したいことはいっぱいあるけども

 することはあんましたくない

 それってムジュンじゃない? というけれど

 自分にとってはちがうこと

 やりたいことはおおいきがする

 でもできないことだらけにうもれてる

 あまりにもきゅうくつすぎてしびれすぎて

 なにも感じなくなった

 月のみちかけのように感情がいれかわる

 できそうな自分と

 できなさそうな自分

 満月は短すぎて

 結局かげりが射すんだ

 最近、月もかすむんだ

 春はいっそう孤独にさせる

 おわりとはじまりが交錯して

 めまいのまま

 ベットにくずれおち

 気持ち悪さにおびえるけども

 どこかでこのままこわれてしまいたいと願う気持ちが

 なおさらカナシイ

 そしてまた、次の日

しらないメッセージ

 信じない

 信じることなんかしてこない

 あやしいものにはふたをする

 あやしいことには手を出さない

 名乗らない人なんか自分には必要ない

 卑怯者は嫌いだ

 うそつきは大嫌いだ

 情けなくったって

 うじうじしたって

 息してる

 嫌なことに巻き込まないでほしい

 これ以上みじめにしないでほしい

 顔の見えない友だちは

 いらない