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忘れちゃうひととき

青臭い駄目人間の、イカ臭い日常を、小便臭い文章で、つらつらつらと書き綴っていく予定です。それ以上でもそれ以下でもそれだけでもありません。


誕生日おめでとう、俺。

今日は、いとうせいこうさんの収録行ったり、家で電話かけたり、何の変哲もない平日でした。

父が不二家でケーキを買ってきてくれたので、それを食べました。

去年は、素敵な女性とその瞬間を迎えたりしたんだけどなぁ。はぁ…。
迫りくるクリスマスも恐ろしけり。

目が覚めたら、僕を運ぶ小田急線各駅停車は「鶴川」という見たことも聞いたことも、もちろん下りたこともない駅に停車していた。

僕は寝呆け眼をこすりながらも戸惑いを隠すことが出来ず、ただ怯えた表情のまま、ドアの上に貼られた路線図を凝視していた。
どうやら、まもなく町田駅に到着するらしい。
鶴川駅などというドラフト5位にも引っ掛からなさそうな無名駅で下りるよりも、ここははやる気持ちをグッと抑えて、大遊戯場・町田ステイションで下りた方が得策である。
寝呆けながらも僕はそう判断を下し、数分の後に町田駅へと下り立った。

しかし、深夜の町田に出て、僕はかなり面食らってしまった。
行く道行く道にヤンキー、外人、ポン引きの雨嵐なのである。
このような恐ろしい暗黒魔界都市を徘徊するには、ホイミすらも習得していない僕にとって時期尚早であると判断し、早急に漫画喫茶へと足を運んだ。
何はなくとも、宿である。ロールプレイングの基本と云えよう。

さて、結果だけを書いてしまうと、僕の財布には500円しか残されていなかった。
コンビニのATMに救いを求めたが、祝日のせいかお金を下ろすことができない。
「ピーピピー」というコンビニATMのエラー音が、まるで「痛恨の一撃!」と言っているように聞こえた。

覚悟を決めた僕は、いよいよ魔王を倒す、じゃなかった、行けるところまで歩いて行くことに決めた。
交番に立ち寄って正確な情報を集め、コンビニで旅に最低限必要となる水と食料を買い求めた。
いざ、出発である。


だらだらとこのブログを書いたりしながら歩みを進め、既に1時間弱の時間が経過した。
町田界隈が果てしなく田舎であり、真っ暗闇に本気で怯えることも多々あったか、今のところ旅は順調である。

ただ、いくら歩いても次の駅に着かない。
いつか華麗にスルーした鶴川駅などは、影も形も見えてこない。
これはもしかすると「都心から離れる程に駅間の距離が長くなる法則」が働いているのかもしれない。
先程から、人の姿がまるで見えないことと併せて、大きな懸念事項である。

何より、足が疲れた。
せめてホイミぐらいは覚えておくべきだったかもしれないと、僕は今本気で考えている。


♪今の気分的一曲
いかれたBaby / フィッシュマンズ

神保町まで打ち合わせにやってきた。
4月まで在籍していた会社がある、言わずと知れた本の街だ。

久しぶりに訪れたのだけれど、特にノスタルジィもセンチメンタルも去来しなかった。
そういった感傷的叙情的な心の機微を仰々しく掬い上げて、うっとりと浸るのがたまらなく好きな僕からしたら、なんだか物足りない気分になる。

「なァにが神保町だァ、偉そうにしやがって。てめェじゃ役不足なんだよぅ。ペッ」と靖国通りに唾を吐き(本当は吐いてないけど)、爪楊枝で奥歯をシーシーとやりながら(やってないけど)、ガニ股歩きで上島珈琲店へと向かったのである。

打ち合わせは楽しく進み(もちろん仕事の話である)、有意義な時間を過ごせた。
もしかしたら、12月から仕事が増えて、それに伴ってギャラも増えるかもしれない。
密かに新しい仕事を探したり、応募したり、バイトも探したりしていたところなので、まぁ願ってもないことである。
春に友人たちと計画している「ワクワク共同生活プラン(仮)」も、これでいよいよ現実味を帯びるような帯びないような。
でも、何か面白いことをしたいし、しないといけない気もするし、せっかくだから実現はしたいのだ。

色にも恋にも無縁な僕を尻目に、街路樹は俄かに色づきつつあったりして、僕はなんだか恨めしい気持ちを抑え切れずに、「なァにが秋だァ、色づきやがって。てめェだけいい気になってんじゃねェんだよぅ。ペッ」と電車を待つ駅のホームに唾を吐く(吐いてないけど)。
そんな秋の夜長であった。

お腹が減った。


♪今の気分的一曲
空風の帰り道 / Mr.Children