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忘れちゃうひととき

青臭い駄目人間の、イカ臭い日常を、小便臭い文章で、つらつらつらと書き綴っていく予定です。それ以上でもそれ以下でもそれだけでもありません。


仲良しの音楽ライターさんと、新宿で飲んでいる。

二軒目にやってきたのは、僕がこの世でいちばん好きな居酒屋さん。
大好きだったあの子とたくさんたくさん訪れた店である。

あの子と一緒にたくさん来た思い出が蘇っちまうけど、今後はいつでも気軽に来られる店にしたいのだ。
今宵、久しぶりに訪れたら、店員さんが未だに顔を覚えていてくれた。
あの子とセットで来ていた店だから、ちょっぴり気まずかったけれども、これからはそんな特別な店としてではなく、行きたい時に行ける店としたいのだ。

あの子と一緒に「これは美味しそうだ」「次はこれを飲もう」なんて言ってはしゃいでいた記憶を道連れに、新宿の夜は更けていく。


♪今の気分的一曲
群青日和 / 東京事変

僕がハナッタレ小僧の時分だったら、嬉々として拾い上げ、家に持ち帰りそうなほど、立派な木の枝である。

「武器」になるのだ。
チャンバラごっこをしたり、口で「シュッ! ズバッ!」と擬音を発しながら植え込みを切ったり、これだけで3日間は遊べる。

だが、ノスタルジィに浸っている場合ではない。
僕は原稿を書かなければいけない。

暇を持て余し過ぎて両手でも抱えきれなくなってきたので、フレッシュネスバーガーにやってきた。

本でも読もうという魂胆である。

が、鞄の中をいくら探しても、本がない。
ないったらない。
完全にない。
持ってくるのを忘れた。

サリンジャーの醸し出す生ぬるい倦怠感とユーモアの世界に浸りたかったのに、どうすればいいのだ。

取り敢えず、やみくもに煙草を吸い、携帯をいじりいじりしている。
飽きたら帰る。

あ、その前にユニクロに寄って、パンツを買う。ボクサーパンツ。
でも、ボクサーパンツってどうしてボクサーパンツなんだろう。
別に、「僕は、どうして僕なの? 他の誰でもなく、僕が僕であるのは一体何故なの?」的アイデンティティ論争的トートロジー的自問自答を展開したいわけではない。
誤解しないでほしい。
そもそも、僕はボクサーパンツのアイデンティティに一ミリも興味がない。

だって、ボクサーって、どちらかというとトランクスみたいなの履いてるじゃんか。
ボクサーパンツみたいなの履いてないじゃんか。

ボクサーパンツの形状について言及すると、ボクサーパンツとは言うなれば「超短いタイツ」である。
すなわち、「ベリーショートタイツ」みたいな名前にした方がいいのではないかと、「名は体を表す」んだぞと、僕はそう提言する次第である。

フレッシュネスバーガーに居ることに飽きてきた。
ユニクロに行って、ボクサーパンツじゃなかったベリーショートタイツを買って帰ろうと思う。

でも、外は寒い。
著しく寒い。
「出たくないなぁ」と思う。
「家に居れば良かったなぁ」とも思う。