
暇を持て余し過ぎて両手でも抱えきれなくなってきたので、フレッシュネスバーガーにやってきた。
本でも読もうという魂胆である。
が、鞄の中をいくら探しても、本がない。
ないったらない。
完全にない。
持ってくるのを忘れた。
サリンジャーの醸し出す生ぬるい倦怠感とユーモアの世界に浸りたかったのに、どうすればいいのだ。
取り敢えず、やみくもに煙草を吸い、携帯をいじりいじりしている。
飽きたら帰る。
あ、その前にユニクロに寄って、パンツを買う。ボクサーパンツ。
でも、ボクサーパンツってどうしてボクサーパンツなんだろう。
別に、「僕は、どうして僕なの? 他の誰でもなく、僕が僕であるのは一体何故なの?」的アイデンティティ論争的トートロジー的自問自答を展開したいわけではない。
誤解しないでほしい。
そもそも、僕はボクサーパンツのアイデンティティに一ミリも興味がない。
だって、ボクサーって、どちらかというとトランクスみたいなの履いてるじゃんか。
ボクサーパンツみたいなの履いてないじゃんか。
ボクサーパンツの形状について言及すると、ボクサーパンツとは言うなれば「超短いタイツ」である。
すなわち、「ベリーショートタイツ」みたいな名前にした方がいいのではないかと、「名は体を表す」んだぞと、僕はそう提言する次第である。
フレッシュネスバーガーに居ることに飽きてきた。
ユニクロに行って、ボクサーパンツじゃなかったベリーショートタイツを買って帰ろうと思う。
でも、外は寒い。
著しく寒い。
「出たくないなぁ」と思う。
「家に居れば良かったなぁ」とも思う。