かつて ある女が言っていた | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

12月は忘年会 1月は新年会と宴会好きな者には、嬉しいシーズンだ。


おれは、会社勤めをしていた頃 宴会が嫌いで何とか欠席する方法が無いかといつも思っていた。


おれは、元々協調性が無く群れるのが苦手で人間が集まって騒いでいるような場所には、近付きたくもない。


酒が嫌いじゃなく酔っ払いが大嫌いで酔って絡んで来る奴が鬱陶しくて仕方ない。

カラオケも嫌いで上司や先輩に強要されて歌う義理はないので必ず断る事にしている。


昔の会社や組織は、困った事に宴会や飲み会には、殆ど強制的に参加させようとする風潮があった。

参加して置かないと仲間外れになり何かと仕事に支障が出る事もあった。


それでも おれは、忘年会のような大きな宴会以外は欠席していた。

案の定職場の人間関係は、良く無かった。


しかし おれにとっては、下らない仲間意識なんてどうでもいい事だ。


だから会社勤めを辞めて自分一人でやる仕事に成ったのは至極当然の成り行きだ。


ただし 仲間意識が強く孤独に弱い人間には逆におれの生き方は、理解出来ないだろう。



自由と引き換えに仲間意識を捨てたおれにとっては、何処で誰が何をしようと知った事じゃない。

おれは、おれの勝手に生きて行くだけだ。

だが、愛や情けって奴だけが、おれを縛り悩ませる。

愛なんて物は、所詮錯覚に過ぎないのだと かつてある女が言っていた。

だとしたら そんな物に何時も振り回されているおれは、飛んだお人良しなのかも知れない。


しかし それもまたおれの勝手と言う事だ。