黒と言う色 | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

おれは、何かにつけ黒を選ぶ癖がある。

だから くそ暑い夏でも黒っぽい服装で暮らしている。
実際暑苦しいが気分的にはその方が落ち着く。

人は、それぞれ自分のカラーを持っている。
つい何気なく選んでしまう色が、恐らくその人のカラーなんだろう。

色によって人の性格をある程度読むことが出来る。

明るい色を好む者は、性格も明るい場合が多く 大人しく地味な性格の者は、地味な色を好む傾向にあるようだ。

色の心理学を研究している学者の説だと 黒を好む者と赤を好む者は、一見真逆のようだが実は、両者とも自己顕示欲の表れだそうで似た所があるらしい。

人間社会は、十人十色 心に様々な色を持った人間が混ざり合って出来ている。

色と言うのは、何種類も混ぜ合わせると最後は必ず怪しげなダークカラーになる。
これは正に人間社会その物のような気がする。

おれのカラーは、黒だ。
黒は一般的には悪のイメージがあるが、おれにとって黒は、孤高の色だ。

黒は、他の色を混ぜても黒になるな。
朱に交われば赤になると言うが黒は黒だ。赤にはならない。

例えこの世が怪しげで薄汚いダークカラーだろうとおれのカラーは黒だ。
他の色に染まる事は無い。