ん!これは? | ガイド日記

ガイド日記

八甲田山の自然を伝えます

 昨日まで休んでいたので、雪の状況がよくわかっていない!モナカバリバリらしい。重箱の隅を探すと、ピクッ!ここは良いはず。『パウダーありかもよ!』自信ありげな言葉がつい出てしまった。本日のコース、長吉岱。晴れ渡る中出かけました。確かに田茂萢湿原への斜面は、シュカブラで滑れたものでない!逆にニセ田茂の北斜面は表面にうっすら良い雪が!『これだな!』思わず心の中で『ニヤニヤ』にひひ3月に入ったというのに、樹氷がシャキーン!としていて見ごたえある。エビの尻尾が鋭くとがっている。11:30大岳ヒュッテ、ここでランチタイム!ランチ後井戸岳を腹巻でハイクアップ。登山道の杭が綺麗な樹氷になっているので、これを見ようと登山道へ上がっていった。そこで『これきれいでしょう!』と振り返る、すると登山道の中に異様なもの発見!何やら丸く渦を巻いたものがある。近づいて引っ張ってみた。すると60Lの大きなザック、その下にスキーが2台、シールが付いたまま。『エッ!』人はいなく、何やら事件のような・・・警察へ電話、『ヘリを飛ばして回収してほしい。』掘り出したものをその場へ置いて下山することにした。井戸の火口やら周囲を見渡しても人が埋まっている気配は無い。さて斜面だが、北東斜面に柔らかいところ見つけそこから滑り始めた。長吉側の斜面、僅かの新雪とアイスバーンのミックス、緊張しつつ良い雪と思われる場所へ!上から見てると柔らかそうに見える、しかし滑ると『ガリガリ!』と音を立てるのみ!  重箱の隅はアイスキャンディーでした(*_*)叫びブナ林間で休憩をしていると、ヘリの音が、回収に来たらしい。ブナ林間は柔らかくなっていて快適に下りました!雪の付きかたがいつもと違っていて、ちょっとルートずれたけどね。
 酸ケ湯に戻るとパトカーが待っていた。話をするとまだ回収できていない。見当たらないと言うのだ。登山道にしっかり立て懸けてきたのに?写真をプリントして渡し、場所を確認していた。すると持ち主発見の知らせ。数日前に怪我をして、そこに荷物をデポして下山!我々が掘り出した直後回収したということだ。自分らが発見してヘリが来るまで1時間無い、偶然にもその時間で回収したらしい。事件・事故でなくてよかった。