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数年前から、アレルギーになる原因は「皮膚」にある?という研究が注目されるようになりました。
これは、皮膚バリアが損傷することにより、異物であるアレルゲン物質が肌から体内に侵入して免疫細胞が反応し、食物アレルギーを引き起こすというものです。
ちなみに、皮膚から異物が侵入することでアレルギーになってしまうことを特に「経皮感作」と言うそうです。
食物アレルギーを始め、様々なアレルギーでお悩み方もいらっしゃるかと思います。
私たちの体の最大の臓器と言われる「皮膚」、その皮膚バリアとしての働きがいかに大切で重要なのか、認識を新たにしました。
今日はたくさんある関連記事の中から、DIAMOND onlineさんの記事がとても分かりやすく伝えてくれていますので、一部引用してご紹介させていただきます。
全文は下記のアドレスからご覧になり、参考にされてください。
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アレルギーになる原因は「皮膚」にある?
最新研究が明かす真実
津川友介:UCLA助教授
DIAMOND online 2022.2.11 2:15
https://diamond.jp/articles/-/295759
ーーーー引用開始
■アレルギーを引き起こす真の原因
2003年、世界的に権威のある医学雑誌である『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に驚くべき研究結果[*3]が報告された。1万3971人のイギリス在住の就学前の子どものデータを解析した結果、ピーナッツオイルを含む保湿剤を肌に塗布していた乳幼児のピーナッツアレルギーになる確率が、そうでない乳幼児より高かったのである。
一方で、妊娠・授乳期の母親の食事内容は、子どものピーナッツアレルギーのリスクと関係がなかった。食べ物ではなく、皮膚への曝露が食物アレルギーの原因になる可能性を示唆しているということで、驚きをもって受け入れられた。
ピーナッツアレルギーのある子どもの91%がピーナッツオイルを含む保湿剤を使用していたのに対して、ピーナッツアレルギーのない子どもの中でそのような保湿剤を使用していたのは53~59%にとどまった。
一方で、ピーナッツオイルを含まない保湿剤の使用率に関しては、ピーナッツアレルギーのある子どもとない子どもで差はなかった。
保湿剤は、乳児湿疹などで赤ちゃんの肌が荒れているときに、それを改善させる目的で使われていた。そこから、肌荒れなどでダメージがある皮膚から異物が侵入することで、食物アレルギーが引き起こされるのではないかという考え方が生まれたのだ。
■気をつけるべき「経皮感作」とは?
皮膚が正常な場合には、肌に異物が触れてもバリアがきちんと機能しているので問題ない。
一方で、皮膚がダメージを受け、バリアが破れた状態で異物にさらされると、その異物が肌から体内に侵入してしまう[*4]。その異物にランゲルハンス細胞などの免疫担当細胞が反応し、アレルギーを起こす状態になる(これを感作と呼ぶ)。その結果、その異物に対する食物アレルギーを発症すると現在では考えられている。このように皮膚から異物が侵入することでアレルギーになってしまうことを特に「経皮感作」と呼ぶ。
ーーーーー引用終わり
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