日本人の4割「アジアン・フラッシュ」ってナニ | hakko1019のブログ

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「発酵水」
母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしています。



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日本人の4割「アジアン・フラッシュ」ってナニ
2020年08月2日 20時14分投稿分の再投稿

Dr.中川さんが毎日新聞に連載された「がんの時代を暮らす」から抜粋して、飲酒と食道がんなどとの関係をお伝えいたします。

私はお酒が好きで、毎日欠かさず晩酌で人一倍よく飲みます。
暑い季節ですと、だいたいビール1㍑くらいとワインを半本くらい飲んでいます。
年齢を考えると、結構飲むほうに入るかなと思います。

なので、お酒と心身の健康のことはいつも頭にあり、十分気をつけるようにしています。
でも、風邪をひくことすらなく、病気とはまったく無縁で、この37年ほどはすこぶる健康で元気で、いわゆる病気では病院に行ったことがありません。(健診さえも受けていません)

好きなお酒が飲めて、好きな仕事と好きな人生をおくらせていただいて、本当にありがたく感謝の日々です。
両親をはじめご先祖さま、大自然、地球、宇宙創造神に毎日朝晩の感謝のお祈りを欠かさずさせていただいています。

ちなみに、宣伝になってしまいますが、「発酵水」を1日50~60mlくらい飲んでいるのも、やはりそれなりに寄与してくれているのかなと思います。
※Oリングテストで著名な大村医師が、発酵水をOリングでみたところ、肝臓と腎臓にとても良いという結果が出まして、この事例からも発酵水は飲酒に良いということがうなずけます。

それでは毎日新聞さんの連載から一部抜粋しました記事を、特に飲酒で顔が赤くなる方、そして飲酒量が多い方は、ぜひ参考にされてください。

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◇Dr.中川のがんの時代を暮らす 日本人向けの予防策

これまで、がんに関する情報の多くは欧米発のものでした。
たとえば、日光浴で皮膚がんが増えると言われますが、白人に対しては正しくても、有色人種の日本人にはあてはまりません。

1978年、旧国立がんセンター(現・国立がん研究センター)が「がんを防ぐための12カ条」を提唱しました。
これは長く日本のがん予防の指針になっていましたが、その第10条に「日光に当たりすぎない」という項目がありました。

しかし、2011年に更新された「がんを防ぐための新12カ条」では、日光の項目がなくなっています。
むしろ、日光を浴びるとビタミンDによって骨が強くなるほか、大腸がんなどを予防しますから、多少は日光に当たった方が良いためです。

日光と皮膚がんの関係に近い誤解が、飲酒による発がんでもあります。
喫煙が、がんの原因のトップで、受動喫煙でもがんを増やすことは広く知られるようになりましたが、飲酒のリスクは軽視されています。

1996年に米ハーバード大のがん予防センターから発表された米国人のがん死亡の原因は喫煙が30%、食事が30%、運動不足が5%となり、飲酒は3%でした。
一方、日本人を対象とした研究では、男性の発がん原因の9%、男女合わせても6・3%が飲酒によるものとなり、米国に比べて日本人の方がアルコールの発がんへの関与が高いという状況です。

このような結果になる理由は、日本人が「酒飲み」だからではありません。
欧米と比べて日本のアルコール消費量はずっと少ないのですが、東洋人の4割がお酒で顔が赤くなり、これは白人には見られない現象です。

アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドを処理しきれず、体内にたまることで起きる状態で、「アジアン・フラッシュ」と呼ばれます。

このアセトアルデヒドが発がんの原因になるため、白人ではあまり問題にならなくても、日本人は飲酒による発がんのリスクを無視できないのです。
日本人向けのがん予防策が大事な理由です。
(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)


◇Dr.中川のがんの時代を暮らす お酒はほどほどに

お酒はがんを増やす要因の一つです。
アルコールによって、食道がん、咽頭(いんとう)がん、肝臓がん、乳がん、大腸がんなどのリスクが高まります。

たとえば、毎日、日本酒を4合飲む日本人男性は、大腸がんになる危険が3倍になります。
お酒を飲みながらたばこを吸うのは最悪の「自殺行為」といえます。
特に大事な点は、飲むと顔が赤くなる人が、深酒をすると、食道がんや咽頭がんになる危険が非常に高まることです。

食道がんの場合、お酒で顔が赤くなる人は、赤くならない人と比べて、リスクは10倍近く高くなると言われています。

■飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い
ライフ-ログ 田井メディカルクリニック院長・田井祐爾 2009年4月1日

■ロイター日本語版の記事「飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究」

■アルコール・フラッシング反応:アルコール摂取による食道癌の知られざるリスクファクター
東アジア(日本、中国、韓国)の約36%は、飲酒に特徴的な反応、顔面フラッシング(Figure 1)、嘔気や頻脈などの症状を呈する。
これは、いわゆるアルコール・フラッシング反応(アジアン・フラッシュ、アジアン・グロー)と呼ばれていて、明らかに、アルデヒド・デヒドロゲナーゼ2酵素(ALDH2)の遺伝的な欠損による。

医療従事者や東アジアの公衆衛生は、アルコール・フラッシング反応のことを知っているけど、ALDH2欠損があれば、ALDH2の活性がある人に較べて、食道癌(扁平上皮がん)の危険性が非常に高くなることを知っている人は少ない。

食道癌は、世界中で最も致死率の高いガンの一つで、5年生存率は米国で15.6%、ヨーロッパで12.3%、そして日本では31.6%であり、知らないことは非常に不幸なことである。

私たちがこの記事を書いている目的の一つは、中等量のアルコールを飲んでいるALDH2欠損の患者さんは食道癌のリスクが高くなるということ。
そして二つ目に、アルコール・フラッシング反応が、ALDH2欠損のバイオマーカーになるということを医療従事者に伝えることである。

アルコールによりフラッシングを起こしたことがあるかどうか訊ねるだけで、ALDH2欠損があるかどうか医療従事者は判断できる。

■アルコール代謝の遺伝的な基礎知識(e-ヘルスネットの説明も見て)
エタノールは、アルコール・デヒドロゲナーゼ(ADH)で代謝を受け、アセトアルデヒド(Figure 2)になるが、これは、変異誘発物質であり、動物ではDNAを損傷させる発がん物質であり、他の発癌を誘導する効果も知られている。

アセトアルデヒドは引き続き、ALDH2によって、酢酸に代謝される。
ALDH2欠損の人がアルコールを摂取すると、アセトアルデヒドに代謝され、ALDH2の活性がないため、体内で蓄積されるから、顔面フラッシング(Figure 1)、嘔気や頻脈などを引き起こす。
こういう好ましくない効果は、アセトアルデヒドの種々の働きによるもので、ヒスタミンの放出も含まれる。

ALDH2ヘテロ接合体で活性が低い人たちが一般的に、アルコールを飲むことによって食道癌のリスクを非常に高めてしまう。

■ALDH2欠損により食道の扁平上皮がんの危険性を高めるエビデンス
最初に紹介する研究は、日本人を対象として、日本と台湾におけるケース・コントロール研究から、食道の扁平上皮癌リスク(Figure 3)と、ALDH2ヘテロ接合体のアルコール消費とに強い相関が示された。

日本人と台湾人の研究によると、食道癌のリスクの高い人の比率(58%-69%)は、ALDH2活性の低いヘテロ接合体の人の飲酒と関連性があった。

(UADTは、口腔内、咽頭、喉頭、食道を含む) 更に、ALDH5の活性が低いヘテロ接合体のアルコール飲酒は、他のガン関連疾患、多数存在する食道の異型性(前がん病変)や、複数の独立したUADT領域の癌にも関連があった。

もう一つ重要な事を言えば、ALDH5欠損でも、全くアルコールを飲まなければ、食道癌のリスクへの影響は無い。

■アセトアルデヒドが顔面フラッシングとLDH2欠損の人の食道癌のリスクの原因である
アセトアルデヒドが、ALDH2欠損の人がアルコールを飲んだ時に生じる顔面フラッシングや他の好ましくない影響の原因になる。

重要な事は、ALDH2欠損の人は、ALDH2の活性が完全にある人に較べて、同量のアルコールを飲んでも,アセトアルデヒドに関連するDNAや染色体の障害を多く受けているという直接的なエビデンスが存在するということで、これはそのまま発癌リスクの上昇メカニズムになっている。

UADTがアルコールによるアセトアルデヒドとタバコの喫煙に曝されると、口腔内の微生物によるエタノールの代謝が進み、唾液内、更に延長して食道内のアセトアルデヒド産生が増加させているというエビデンスも増えている。

唾液内のアセトアルデヒドのレベルは、血管内に較べて、10-20倍高濃度なのは、口腔内の微生物により局所的なアセトアルデヒドの産生が生じるからだ。
重要なことは、ALDH2ヘテロ接合体の人は、中等度の飲酒後、ALDH2の活性のある人に較べてアセトアルデヒドのレベルが2倍から3倍高くなる。

■社会的、文化的な因子によりALDH2ヘテロ接合体の人による中等量の飲酒
アルコール飲酒は、社会活動であり、文化的、社会的な力によって大きな影響を受ける。
日本は、ALDH2ヘテロ接合体の人のアルコールと食道癌の危険性はしっかりと報告している国であるけど、仕事仲間と仕事の後に飲みに行くのは、日本のビジネス社会において重要な役割をしめている。

仲間意識という考えは非常に強力に働いている。
ALDH2の活性が低いヘテロ接合体の人が大量に飲酒するようになる率は、ここ数十年でかなり増えている。
これは、日本におけるビジネス社会の広がりと平行していて、一人当たりのアルコール消費量は増えている。

現在、多くの東アジアの人々は西欧社会に生きている、特に大学や大都市に住んでいる。
特に気になる集団は、大量に飲酒を押しつけられドンチャン騒ぎに参加しなければならないALDH2欠損の大学生である。

さらに、ケーススタディから得られたエビデンスから、若者の一部は、顔面フラッシングを美容上の問題として捉え、抗ヒスタミン薬を使用して、アルコールを飲むためにフラッシングを抑える努力をしている。
こんなことをすれば、食道癌を伸展させる危険性を高めてしまうだろう。

■教育と初期診断により食道癌の世界規模の困難を緩和させる
東アジア出身の患者を扱っている医療従事者は、アルコールを摂取するALDH2欠損患者の食道癌のリスクを知っていないといけない。

重要な事は、過去にアルコール・フラッシングを起こしたことがあるかどうか訊ねることで、東アジア出身の患者がALDH2欠損かどうか判断することができる。
日本の社会において、ALDH2欠損は、二つの質問で構成されるフラッシングテスト(Box 1)、飲酒後のフラッシングのエピソードに関する質問に答えることで正確に判断できる。

食道癌になりやすい患者をスクリーニングするため、アルコールのフラッシング、アルコールの消費量、喫煙、食事パターンを考慮して候補を選別するための健康障害の評価をするツールが開発されていて有効である。

早期発見すれば、内視鏡下粘膜切除により治癒させることができる。
しかし、癌が、粘膜下層を超えてしまうほど大きくなってしまえば、リンパ節転移の比率が跳ね上がる。

食道癌が発見されてからの3年生存率は、たった20%になってしまうから、病気の予防が非常に重要だということを強調しておく。

ALDH2欠損の若者に、アルコール消費と食道癌の危険性を教えることで、発癌予防の重要な機会になる。
アルコールの消費の限られている、ALDH2欠損の若者を評価するために、エタノールパッチテスト(Box1)も使用できる。

パッチテストをすると、エタノールを皮膚につけて、その部分でアセトアルデヒドに代謝される。
(SDHとALDHは皮膚の線維芽細胞で検出できる。)
もしアセトアルデヒドが酢酸に代謝されないなら、アセトアルデヒドによって血管拡張が引き起こされ、局所的な紅斑が認められる。

フラッシングの質問と同様に、エタノールパッチテストも簡単で安価であり、感度も特異度もあり、活性のないALDH2の陽性的中率高く、若い日本人の90%以上である。

ALDH2欠損の人のアルコール消費を抑えることで、どのくらい発癌予防になるのだろう?

この質問に答えるために、Bruzziの方法を使って、人口寄与危険度を再計算した。
この計算の結果から、中等度や大量の飲酒者が軽い飲酒に変えると、日本人男性なら、53%の食道の扁平上皮がんの発生を予防することができる。

 

 

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