プロレス映画を観てきた。
『無理しない、ケガしない、明日も仕事!~新根室プロレス物語』
北海道の端の方にある根室で旗揚げされた、エンタメ系プロレス団体のドキュメント映画。
子供のころからプロレス好きだったおもちゃ屋の店主、サムソン宮本がプロレスリングを買ってしまう (リング代80万+送料20万) ところから始まる。
そこにプロレス好きの社会人たちが集まり、また好きそうな人には声をかけ、ついには街の神社でお笑い系のプロレス興行を始める。これがウケて、入団したいという中学生まで現れる。その一方、プロレスに力を入れ過ぎて、妻に出ていかれたりもする。
とにかくこのサムソン宮本の人柄がいい。面倒見がよく、他人を笑わせようというサービス精神満載だし、レスラーたちの人選がまた適材適所でスバラシイ。サムソン宮本当人は、最初から最後まで覆面を外さずに出ていた。
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最初から、「泣かそう泣かそうという脚本のようだぞ」ということがわかったので、その手は桑名の焼きハマグリ!と身構えていたが、まんまと泣かされた。
映画館内は、平日の午後にも関わらず中高年の男性が多く、嗚咽とも笑いともつかないヘンな声がよく聞こえていた。