札幌市はいま雪まつりをやっている。
会場がある街の中心部にいくと、ふだんよりさらにいろんな人種の人たちがいて
「ここはニューヨークか!?」と思った。
面白い推理小説のシリーズを見つけた。
M・W・クレイヴン/東野さやか訳 早川書房
舞台は現代の英国、国家犯罪対策庁に籍を置くワシントン・ポー(30代後半)が主人公。いまどきの人にしては珍しく、太陽にほえろに出てきそうな、昔堅気な熱血正義漢だ。
英国カンブリア州のストーンサークルで、猟奇的な連続殺人が起こる。その3番目の被害者の胸には「ワシントン・ポー」「5」と刻まれていた。ポーが5番目の被害者に予定されているということ?
そんなことから、とある事件のミスで停職中だったポーに、保護要請と捜査復帰依頼がきた。
ポーは事件の捜査に対し独特の臭覚をもち、他の人が見つけられない証拠や手掛かりを見つけることができる。ただ協調性がなく、独自の捜査をするので仲間や上司を怒らせることが多い。
このポーの相棒が、重大犯罪分析課のティリー(30歳前後女性)。ずば抜けて頭脳明晰だが社会性がすっぽ抜けていて、冗談が通じない。データから何かを見つけてくるのが上手く、違法スレスレのハッキングもお手のもの。
ポーには篤い友情を感じているが空気を読めないので、公衆の面前でポーを赤面させることがよくある。
このふたりをメインとした捜査チームの活躍が『○○の殺人』というタイトルで、現在6巻まで翻訳されている。
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残虐なシーンやエグい場面が苦手なので、推理小説はこれまで避けていた。
このシリーズにもエグい場面は(必要以上に)たくさん出てくるが、それを上回るストーリーの巧みさと個性的な登場人物たちが面白いので、新刊が出るたびに読んでいる。
小説には「シリーズもの」というジャンルがある。
主要な登場人物が毎回出てくる設定で、話ごとに色んな出来事が起こるというパターンが多い。代表的なのは推理小説だろう。探偵や周辺の人物は替えずに、毎回違う事件が起こる。
また地域を固定して、登場する主人公が毎回替わるというシリーズもある。その場合、前作の主人公が2巻目以降では脇役として登場したりする。
全国のスナフキンファンから苦情が来そうだ。
シリーズ本のいいところは、
・1巻目を読めば登場人物の性格や人間関係、時代や世界感の雰囲気が頭に入るので、2巻目以降が楽に読み進められること。
・好きなキャラができると、その活躍や成長を追えるのが嬉しいこと。
逆にシリーズ本のしんどいところは、
すでに何巻も出版されていると、たとえ評判が良くても、今後の膨大な読書量を想像して手を出しずらくなる。
そういう場合、興味があるならとりあえず1巻目だけ入手して読んでみる。
面白かったら、2巻目以降も読み進めればよいし、自分に合わないと思ったら、1巻目でオサラバすればよい。
読んでみたい本がいつもリストに連なっているのだけど、ときどき 過去に読んだ本をまた読みたくなるときがある。
たぶん「確実に面白いもの」が読みたくて、ハズレ本を引きたくない気分なのだろう。
今も数年前に読んで面白かった推理小説を読んでいる。
一度読んでいるので、犯人は分かっている。
今回、犯人はわりと早い段階から主人公の知人として登場する。
犯人が分かっていると、謎解きをしながら読む必要がないので、ストーリー以外の要素が目に入ってきやすい。
作家が仕込んだ伏線や小さな手掛かりも、その上手さにあらためて感心する。
初回読み流していた 登場人物同士の微妙な雰囲気も、再読で初めて認識することができた。