消費税増税の意外な落とし穴 | 起業・創業支援-東京都の公認会計士・税理士@渋谷区・新宿区

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創業直前~創業5年くらい経理、税金とか全然わからない「あなた」のためのブログです

消費税が増税されましたが、

価格転嫁は無事に完了できたでしょうか?



価格転嫁さえ、できていれば、

会社にとっては、

(実質的な)納税負担は増えないのですが、、、


うっかりすると、

資金繰りに行き詰まるリスクがありますので、

注意が必要です。




▼なぜかというと、


1.消費税の中間納付は、

  「前年の消費税額」に基づき決まります。


2.消費税の期末納付額は、

  「今年の消費税額-中間納付額」で決まります。



このルールは、

増税があってもなくても

変わりません。



ということは、

今回のように増税がある場合、


1.中間納付分には、増税分が反映されず


2.増税分がまとめて、期末納付時点で精算される


ことにより、



消費税の

期末納付額が、

非常に大きな金額になってしまう

可能性があるのです。



▼例えば、

売上高が約5,000万円程度の会社で、


2014年3月期の消費税を、


2013年11月 50万円
2014年05月 50万円
年間合計 100万円

というふうに、

払ってきた会社があるとしましょう。



さて、

この会社が、

売上・経費がこれから先1年間、

全く変わらないとした場合、


2015年3月期の消費税の納税は、

どのようになると思いますか?




実は、次のような感じになります。


2014年11月 50万円
2015年05月 110万円
年間合計 160万円


▼消費税率が5%→8%と

60%増しになりますので、


消費税の年間合計が、

100万円→160万円

と60%増しになる。


ここまでは、

すぐにご理解頂けると思います。



▼ところが、


増税による差額60万円

(=160万円-100万円)は、

全額、期末に納税することになります。



結果として、

期末時点での納税額が異常に膨らむことになります。


上の例で行けば、

2014年5月の納付額(50万円)に比べて、

2015年5月の納付額(110万円)は、

2.2倍の負担となります。



実は、

この程度で済めばかわいいもので、

うちのお客様の会社で、試算をしてみたところ、


期末納付が、

前年の期末納付の3倍以上に膨らむ会社さえありました。





まとめると、

今年は、期末の消費税の納税額は、

大幅に膨らみます。



油断していると、

期末になって、資金繰りが回らない、、、

ということも充分予想されますので、


今のうちから、納税用の資金を貯めておくことを、

おすすめします。




▼話はわかった。


けれど、自分の会社では

期末納税額がいくら増えるのか予想もつかない、、、


そんな方のために、

納税額を試算するエクセルシートを作成しました。



前年の消費税申告書から、

金額を転記するだけで、

今年の納税見込みを計算できますので、

ぜひ、ご活用ください。


消費税納税シミュレータのダウンロードページはこちら