今日は、節税保険の価値を見分けるポイントです。
それは、
一部分だけを見て判断しないで、全体を見て判断すること。
です。
これをやらないと、判断を誤ります。
ダメな例1:時間を切り取る
普通の保険屋さんは、
「保険に入ったとき」から
「保険を解約した瞬間」までの
話しかしないと思います。
その時間だけ切り取って、
「ほら、保険に入ると、こんなに得でしょう?」
という話をしてくれる。
でも、多くの場合は、
「保険を解約した後」も、
会社は存続していくわけです。
保険を解約するまでで見ると、保険に加入したほうが有利そうに見えるのだが、実は、保険を解約した後について引き続きシミュレーションをしてみると、実は、保険に入っても入らなくても、ほぼ損得0。
なんて場合があるからです。
つまり、時間を切ってみた場合と、ずーっと時間を通して見た場合とで、損得の判断が変わってくる、という場合があるのです。
ですので、保険期間内だけの損得を考えるのではなく、会社の(あるいは、あなたの)一生を通した損得をシミュレーションをしておかないと、手間暇かけただけの効果が得られない場合があります。
ダメな例2:法人税しか考えない
節税一般にも言えることなんですが、税金って、会社にかかる法人税(+住民税、事業税)だけじゃないんですね。
個人には所得税・住民税がかかりますし、広い意味では、社会保険料なんかも税金です。
経営者の多くは、法人税を取られるとすごく損した気分になるようですが、法人税もあくまで、税金のうちの一つ。
他の税金のことも合わせて、全体として税金が少なくできるか?ということを考えないといけません。
もっと言うと、税金なんて、数ある経費のうちの一項目です。
ですから、税金だけ目の敵にするのではなく、「経費節減」の一環として、「経費、税金をバランス良く減らして、最終の手取りを増やす」ような方法を考えないといけません。
そうしないと、
- 法人税は減ったんだけど、社会保険料が余計に増えちゃった・・・
- 法人税は減ったんだけど、保険会社への手数料が膨らんじゃって差引マイナスになっちゃった・・
なんてことが起こりがちです。
節税策を見るときは、必ず、節税額そのものではなく、
手元にいくらお金が残るのか?
を気をつけてみないといけません。
ダメな例3:利益だけ見て、資金繰りを考えない
会社の利益については、結構目が行くのですが。
会社の資金繰りについて、考えが足りなかった・・、ということは結構あります。
特に、前の記事でも書きましたが、保険に加入してしまうと「資金繰りが悪くなりがち」です。
下手すると1,000万円単位でお金が手元から消えます。
ですので、保険加入するのであれば、本当に、それくらいのお金がなくても生きていけるのか?ということを考えておく必要があります。
資金繰りの観点からの検討がすっぽり抜け落ちたままで、保険加入すると後で痛い目を見ますので、お気をつけください。