クロちゃん 16 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 それから数年クロとダイの平和な時間があった。

冬はガレージで暮らす2匹のために、大きな箱を工夫して寝床を

作り、下に暖房用のプレートを敷いた。それでも家の中の

猫たちに比べると、ガレージは寒くてかわいそうだったが、

クロ・ダイは元気で仲良く過ごした。そして何よりも自由

だった。体はダイのほうがクロよりずっと大きくなったが、

小さいクロちゃんが大きなダイをよく舐めてやっていた。

幸せそうだった。

 朝起きて台所に行くと、いつもクロちゃんが勝手口の外に

座って、待っていた。

「クロちゃん、待ってたー?」

と言ってドアを開けるのだが、家の中にはほかの猫もいるので、

ドアを少し入ったところで大人しく待っていた。

抱っこをすると、初めの頃は両手を突っ張っていたが、最近は

私には少し慣れていた。でも夫が抱っこをすると思いっきり

両手を夫の胸に突っ張って、モゾモゾ・・。  写真はダイ。