昨日、HKT48の新たな活動拠点して「E・ZO FUKUOKA」1階にオープンする新劇場の内部が報道陣に対して公開されました。また、ネーミングライツ締結に関する記者会見も併せて行われ、西日本シティ銀行がネーミングライツを取得したことが発表されました。新劇場の正式名称は「西日本シティ銀行 HKT48劇場」となります。

 

 

 

ネーミングライツを取得した西日本シティ銀行は、HKTファンにとっては若ちゃんがCMに起用されていたこともあって、馴染みの深い会社です。尤もこのCMについてはHKTというより若田部家との契約なので、グループを卒業した現在でも若ちゃんが変わらずCMに起用されていますし、様々な広告や看板を街中でしばしば見かけます。

 

(JR博多駅の博多口から外に出ると目に飛び込んでくる巨大な広告です。西日本シテ

 ィ銀行本店の壁面に長く掲示されていましたが、現在は見ることが出来ません。)

 

HKTとの関わりについては記憶にありませんでしたが、2012年に「新生活応援キャンペーン」のイメージキャラクターとして起用されたことがあったようです。

 

(キャンペーンの際に使用されたと思われる広告です。2016年の5周年記念公演に合

 わせて西鉄ホールの壁面に復刻展示されていたものを撮影しました。)

 

 

私自身の本音を言えば、他グループの専用劇場のようにネーミングライツに関する契約の無い「HKT48劇場」以外の選択肢は無いのですが、契約を結ぶのであれば、なるべくHKTと関わりの深い企業であって欲しいと願っていました。西日本シティ銀行ならばHKTファンにも馴染みがありますし、何よりも福岡での知名度が抜群です。

 

 

昨日は偶然にも西日本シティ銀行の谷川頭取の誕生日だったということで、村重が音頭を取ってメンバーからサプライズでのお祝いをするという1コマもあったようです。

今後も良好な関係が長く続いてくれることを願うばかりです。

 

記者会見には西日本スポーツの古川さんも招かれていたようで、Twitterでは内部の様子をしっかり収めた写真が沢山掲載されていました。入口前に掲示されることになる宣材写真については、今年度の写真が現時点では未公開なので伏せられています。

 

 

 

 

「E・ZO FUKUOKA」が完成した後で、私は新劇場の周辺をこれまでに2度訪れています。本ブログでは1度目に訪れた時点での様子をこちらの記事に載せましたが、先日再び訪れた際に撮影した写真を追加して加筆しましたので、是非御覧下さい。

 

「E・ZO FUKUOKA」は来週21日にオープンする予定ですが、新劇場は10月下旬の柿落としを目処とすることになります。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で状況は依然として厳しいと言わざるを得ませんが、新たな形を模索しながら進むことになるでしょう。メンバーにとっては勿論のこと、我々ファンにとっても、取り敢えず具体的な日程が明らかになったという点で大いに意味があったと感じました。

 

 

昨日は記者会見のほか、最新シングル「3-2」の選抜メンバー16人がステージ上で「青春の出口」を披露するという場面もありました。思えば「3-2」の選抜メンバーが発表されたのは3月7日でしたが、既にHKTは劇場公演を休止していました。昨日の記者会見が選抜としての最初の活動だったということになります。衣装を着てステージに立ち、カメラに向かって歌とダンスを届けるという「日常」とすっかり遠ざかっていたわけで、メンバーにとって気持ちが引き締まる1日になったことでしょう。

 

その他のメンバーについても劇場内部を見学する機会があったようで、昨日の情報解禁に合わせて多くのメンバーがSNS上で新劇場の様子を掲載していました。

 

(自分のネームプレートではなく、さくらのネームプレートと写真を撮ったところが

 加入前から熱心なオタクだった舞ちゃんらしいです。)

 

 

ねねちゃんのツイートを見て気付きましたが、旧劇場が閉場した時点でグループに在籍していた世代はドラフト2期生までです。閉場の前日にマリンメッセ福岡で行われたコンサートにて研究生の昇格・チームTⅡ結成が発表されました。4期生以降は専用劇場のステージに立ったことはなく、改めて4年3ヶ月という時間の流れを感じました。

 

(昨日の除幕式後に撮影された1枚。入口とロビーには正式名称が書かれています。)

 

(「シアターの女神」らしい、ロビーから場内へ至る道筋がよく分かる動画です。)

 

(劇場ロビーや楽屋の床は、グループのイメージカラーである白と黒を基調にした

 作りで、あきちゃんが言うように「不思議の国のアリス」を想起させます。また、

 赤い壁も印象的で、メンバーによる自撮りの背景に使われる予感がします。)

 

 

(ゆかちゃん・もかちゃんのツイートからは、客席の様子がよく分かります。前方4列

 の椅子は固定されておらず、昨日の記者会見では撤去されていたようです。)

 

 

これらメンバーの投稿などを通じて劇場内部の様子も少しづつ伝わってきました。

 

① ステージは簡素でセリも無く、張り出した花道が左右に少しづつ伸びている。

② 客席にある傾斜は僅かなもので、この点は旧劇場にも共通している。

③ 前方4列を除く固定された座席は固い材質でクッションはない。

④ 立見席は旧劇場のように最後列。

 

 

昨日のメンバーによる投稿には「専用劇場」という言葉が散見されましたが、個人的には内部の写真を眺めて、「新劇場であって、専用劇場ではない」という第一印象を抱きました。これまで「新劇場=専用劇場」と信じて疑っていませんでしたが、以前の記事で述べたように、残念ながらその図式は成立しません。ステージは舞台装置の配置なども含めて、柿落としまでに色々と改良されていくそうですが、現時点では公演以外の多目的な使用ということを強く意識した内装だと感じました。劇的に改善される可能性は低いでしょうが、柿落としに向けた改良に期待したいと思います。

 

HKTが間借りしていた3劇場の中では、全体的にスカラエスパシオが最も近いように感じられますが、魅力の1つであった「抽選入場で優勝しても座れる」という点は失われています。私は立ち見がとにかく大嫌いなので、新劇場ではいっそのこと廃止して欲しいと真剣に思っていたくらいですが、今後も厄介な存在となっていきそうです。

 

些か気がかりな点も無いわけではありませんが、ともかく念願だった新劇場が遂に完成しました。柿落としまで3ヶ月ありますが、その間に劇場のステージをどのように使って活動していくのか、積極的な取り組みと幅広い活動に注目したいところです。