法科大学院合格体験記②(適性試験対策) | ぼくが司法試験とかを受験したよブログ

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かつては法科大学院ルートで司法試験合格を目指すつもりだった大学生の主にメモ。
今は予備試験ルートで司法試験に合格してしまった法科大学院生の主にメモ。
たまに再現答案、老婆心。


こんばんは、ガキ使と紅白(副音声)を見ながら書いてます。




適性試験は4つのセクションに分かれています。


第1部「論理的判断力を測る問題」

第2部「分析的判断力を測る問題」

第3部「長文読解力を測る問題」

第4部「表現力を測る問題」


第4部は提出しなくていい大学が大半だと思うので、以下では第1部から第3部について書くことにします。

100点×3で300点満点です。

問題は72問で、第1回と第2回の難易度などをもとに得点調整(等化)された結果が最終的な得点になります。





僕が受けた適性試験の点数はこんな感じでした。


第1回


第1部……21/24

第2部……23/24

第3部……24/24


合計……68/72→281点(等化後)



第2回


第1部……24/24

第2部……21/24

第3部……20/24


合計……64/72→271点(等化後)






適性試験対策で使用したのは以下の三冊です。


法科大学院適性試験 スピード攻略ブック/実務教育出版
¥2,160
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法科大学院 適性試験 過去問分析+予想問題集/早稲田経営出版
¥3,240
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ロースクール適性試験パーフェクト分析&とき方本―2016年入学者向け全国統一適性試験対策/辰已法律研究所
¥2,700
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「スピード攻略ブック」は古い本ですが、解き方を仕入れるためにかなり有用です。

特に第1部はパターンをいくつか使えるようになってしまえば安定して点を取れるので、この本で一気に解き方を憶えてしまいましょう。



「過去問分析・予想問題集」は、オリジナルの予想問題が入っています。

ただ、これがかなり難しいので、適性試験にあまり時間をかけたくない人はやらなくていいんじゃないかと思います。

特に第2部なんて半分しか解けないとかザラでした。これに対して、最近の本番の試験は易しい問題が多いです。



「パーフェクト」は過去問が載ってます。少なくともこれはやりましょう。

適性試験は時間との勝負なので(各セクション40分で24問)、必ず時間を計って解くことが大切です。

この本は直近2年しか載ってないので、予想問題集の代わりに昔の過去問を買って解くのもいいかもしれません。




では、具体的な対策について。



とりあえずの目標としては、200点を確実に取れるようにすることだと思います。

周りの受験生を見ても、200点取れていれば致命傷にはならないようです。


ただし、東大ローを目指す人は要注意。

東大は適性試験をかなり重視していると聞きます。なので、東大志望の人は、できれば230~250点くらいを目標にすべきでしょう。



僕は、年明けの1月くらいから適性試験の勉強に手を出し始めました。

この時期に過去問を1回分解いてみて、200点を超すようだったら直前期まで特に対策は必要ないと思います。


逆に、200点に全く届かないという場合には、ある程度勉強する必要があるでしょう。

ただ、あくまで本丸は法律の試験なので、適性試験対策にあまり時間と労力を割くのは得策じゃないです。過去問さえちゃんとやれば点数は上がっていくと思いますので、あまり神経質にならなくてもいいんじゃないでしょうか。


5月に入ってからの直前期は、二日に一度くらいの頻度でセクションごとに過去問を解いていました。

適性試験は問題の難易度というよりも時間との戦いなので、試験当日に時間配分をしっかり身に着けて臨むことが何より重要だと思います。





①第1部「論理的判断力を測る問題」


内容としては、論理関係を判別したりするのが大半です。大学入試センター試験の数学をやったことがある人は、やりやすいと思います。

ぶっちゃけ、第2部や第3部に比べて全体的に難易度が低く、解き方もパターンがあるので、第1部は点の稼ぎどころです。ここで20/24問くらいとれるようにしておくと後が楽。

特に、対偶とかを使う命題の問題は理解さえすれば確実に得点できるので、さっき挙げた「スピード攻略ブック」なんかで早めに固めてしまいましょう。

あと、第1部は各問が完全に独立しているため、時間切れで後ろの簡単な問題を解けなかったというような事態は避けなければなりません。一問に一分とか時間を決めて、一分以内に解き方がわからなかったらテキトーな答えにマークして次に進むことにしていました。




②第2部「分析的判断力を測る問題」


第2部と第3部は、4つの大問、各大問に6つの小問で構成されています。

第2部は大問ごとに設定された状況を、表とかを使って整理していく問題です。とはいっても、最近は表をがっつり書いて解くような問題は減っているように感じます。

第2部は、全部解こうとすると時間の制約が第1部よりも厳しいと思います。ここは苦手にしている受験生も多いので、半分ちょい(16/24問くらい)を目標にすればいいでしょう。

そのためには、各大問の小問3までは確実に正解することが必要です。そこから時間の余裕がある限りで小問4以降を解いていけば、16問くらいならとれると思います。

特に、表を使って解く問題は、後半の小問になると場合分けが必要になったりして急に難しくなります。なので深追いは絶対に禁物です。大問ごとに10分と決めて、10分経ったらテキトーにマークして次に進んでいました。

あと、表を書く際には、全部埋めようとはせずに、回答に必要な限度で埋めていけば足ります。というか、参考書の解説にあるような完全な表を書こうとすると時間が足りなくなると思います。

表の中で場合分けをする際も、表を二つ書くのではなく、マス目を上下に分けるとかしてひとつの表を有効活用するようにしていました。




③第3部「長文読解力を測る問題」


第3部は長文読解です。センター試験の現代文とほとんど同じですね。ただ、センター試験よりも時間がないと感じました。

ここでも時間との戦いになるんですが、文章を先に読むか設問を先に読むかは人によるとしか言えないと思います。過去問をやりながら自分に合う解き方を見つけるようにしましょう。得意不得意あると思いますが、16/24問はとれるように意識していました。

一例までに僕の解き方を。

第3部のテーマは政治経済、哲学、自然科学、エッセイなどいろいろあるわけですが、だいたい自然科学とかエッセイは短くて読みやすいものが多いと思います。なので、まず自然科学とエッセイを先に解いて、余った時間で政治経済とか哲学の方をやるという感じでした。このとき、短いやつは全文を読みながら設問を解いて、長いやつは文章全部読んでる暇ないんで設問の対応個所の前後だけ読んで解いてました。





適性試験はこのへんで。よいお年を。