俳人ホーム 初夏の吟行in 東福寺
６月８日（土）は、俳人ホームの吟行で京都・東福寺へ。その後、四条烏丸で句会、その後、定番の京都駅蕎麦徳兵衛にて楽しい懇親会。 以下は句会結果。
俳人ホーム 初夏の吟行in 東福寺
水無月の東司に百の尻の穴 疲労子 ⑦
若楓うち重なりて緑魔子 疲労子 ④
万緑の奈落へ下る石の段 三椒 ④
女子高生無口になりて苔の花 有子 ④
百人の禅僧蒸さる解夏の堂 奈津子 ③
青葉闇寺に墓あること気付く 三椒 ③
蒸し風呂に浸む雲水の汗その他 疲労子 ③
一瞬で句碑を一周蜥蜴去る takashi ③
青葉風胸に刺さるる言葉の葉 takashi ③
通天橋雲海のごと青もみじ 里眠 ②
老鶯一声一陣の風の寺 里眠 ②
途中まで梅雨の足跡臥雲橋 三椒 ②
黒南風よ自己責任といわれても takashi ②
耳洗ふ玉砂利の音皐月風 零人 ②
梅雨雲の十円はげに日の光り 三椒 ②
方丈に茂る苔ありモンドリアン 零人 ①
青もみじひとえ二重も京の影 有子 ①
黒南風の橋の向うのこの国の takashi ①
冥土へと坂をのぼるや杜若 陽太 ①
芒種なりのらりくらりと京の町 ちぢみ ①
枇杷たわわ庭師の多き東福寺 奈津子 ①
あぢさゐや安楽死のこと語りぬ ちぢみ ①
五月雨に蛙の墓標反り返る 疲労子 ①
万緑や北斗の庭の白き石 里眠 ①
芭蕉翁石碑の朽ちて走り梅雨 奈津子 ①
学生の刷毛に払はる夏伽藍 奈津子 ①
大海をＷｉＦｉ飛び交う石の寺 有子 ①
夏めくやブロンズ女禅堂へ 陽太 ①
紫陽花や嘘で儲ける人の世に 里眠 ①
薫風を入れて掃除の愛染堂 零人 ①
青葉風伽藍支える太柱 奈津子 ①
ご破算で願いましては苔茂る takashi ①
禅堂の白い白壁若葉風 ちぢみ
市松庭切り取りて黒揚羽 有子
万緑の庭誰もみな黙す刻 零人
通天橋足のあたりを青嵐 陽太
洛南や紫陽花の青深くなり 陽太
庭に賽方丈にサツキ刈られをり 零人
枯山水鶴亀描く苔の花 ちぢみ
予報士の数だけ梅雨入りついりかな 疲労子
大伽藍デジャブ次々夏の雨 ちぢみ
女学生更衣して寺巡る 陽太
散りおれば庭整いし皐月かな 里眠
梅雨東司トイレを覗く少女達 三椒
東福寺並ぶスイーツさつきかな 有子
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果発表です。
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果発表です。
皆さんに選をしていただいた集計と作者発表をしました。
結果を見てのご感想をどしどしどうぞ。 ＜ ＞は作者名
兼題：自由
18 故郷の胡散臭さよ茄子胡瓜 ⑤ ＜ takashi ＞ トミー 零人 変亭 偏屈 里眠
3 新涼やリボンしゅるりとほどきけり ④ ＜ こまり ＞ 茶呉 トミー あーたろー 莉羅
5 秋灯し眉毛一本だけ長い ④ ＜ 里眠 ＞ 晶 ちぢみ 変亭 偏屈
10 百万の花を落として白木槿 ④ ＜ あーたろー ＞ 有子 小太郎 零人 莉羅
16 あめつちの底知れぬ闇夏の果て ④ ＜ 偏屈 ＞ 有子 小太郎 トミー 莉羅
23 欲しいまま乱れに乱れ夏終わる ④ ＜ 偏屈 ＞ 茶呉 零人 こまり 莉羅
17 藍色の江戸切子買う残暑の日 ③ ＜ 小太郎 ＞ 晶 茶呉 こまり
21 駐車場「満」の字燃ゆる暑さかな ③ ＜ 零人 ＞ 偏屈 こまり 里眠
29 秋暑し言葉は異国のみの駅 ③ ＜ 変亭 ＞ 小太郎 里眠 あーたろー
6 台風の賑やかしたるシャッター街 ② ＜ トミー ＞ 三椒 偏屈
7 引出しの滑り悪いまま文月 ② ＜ 有子 ＞ ちぢみ 零人
14 流れ星猫と並んで手を合わせ ② ＜ 晶 ＞ 三椒 takashi
15 夏シャツの赤魔法めく神楽坂 ② ＜ 莉羅 ＞ 有子 トミー
22 さよならと消える夜長の電子辞書 ② ＜ 三椒 ＞ takashi 零人
34 ハレルヤを叫べ月なき窓辺にて ② ＜ 莉羅 ＞ 有子 三椒
37 草もばて我も蚊もばて鎌すべる ② ＜ 変亭 ＞ 晶 あーたろー
40 新豆腐ボウルに一丁夕餉前 ② ＜ こまり ＞ 茶呉 あーたろー
42 読みかけの一冊がない終戦日 ② ＜ takashi ＞ ちぢみ トミー
48 星月夜ゴッホも見上げた夜空かな ② ＜ 小太郎 ＞ ちぢみ 莉羅
8 もうあかん溶鉱炉ごと残暑かな ① ＜ ちぢみ ＞ 里眠
9 既に夏終わりたるらし微炭酸 ① ＜ 零人 ＞ こまり
19 爽籟や細波吾子の足濡らす ① ＜ 里眠 ＞ 三椒
26 どんずんと腹で味わう花火の音 ① ＜ こまり ＞ 晶
30 鉄道のつづくところへ大銀河 ① ＜ トミー ＞ takashi
31 行き先に石置いて観る蝸牛 ① ＜ 有子 ＞ 偏屈
33 墓参り急坂登り風止まり ① ＜ ちぢみ ＞ takashi
39 レイヤーの雲巴里祭の空は赤 ① ＜ 莉羅 ＞ あーたろー
47 探り探り朝顔青く空に伸ぶ ① ＜ あーたろー ＞ 変亭
1 今日よりも昨日を想う盆提灯 ＜ takashi ＞
2 秋晴れや赤黄緑の中華街 ＜ 小太郎 ＞
4 いわし雲本塁憤死砂を噛む ＜ 陽太 ＞
11 台風来雲雨ぐるぐるミックスジュース ＜ 晶 ＞
12 楽団に三つのパート蝉時雨 ＜ 三椒 ＞
13 追悼の声しめやかに法師蝉 ＜ 茶呉 ＞
20 新涼や煮立つコーヒー朝戻る ＜ 陽太 ＞
24 待ちあわせいっそ雹でも降ればいい ＜ 有子 ＞
25 蜩鳴く白虎の御霊安らかに ＜ あーたろー ＞
27 秋の虹生まる試合後の甲子園 ＜ 里眠 ＞
28 花手向け空に二三の赤とんぼ ＜ 茶呉 ＞
32 カミソリの刃が突き刺さる秋の街 ＜ 陽太 ＞
35 秋めいて遠山の樹々身を寄せる ＜ 偏屈 ＞
36 夕焼けの山の向こうは昼間かな ＜ 晶 ＞
38 空瓶の並んでゐたる夏の果 ＜ トミー ＞
41 母と姉姪笑む黄泉の花野あり ＜ ちぢみ ＞
43 秋立つや鍋つゆ棚に並びたる ＜ 零人 ＞
44 朝ぼらけ音遠近に草を刈る ＜ 変亭 ＞
45 赤とんぼたとえようのない空に ＜ 茶呉 ＞
46 遠ざかる火星見上げて蓮は実に ＜ 三椒 ＞
兼題：風
50 あやとりのおわりは秋の風をとる ⑧ ＜ 里眠 ＞ ちぢみ 茶呉 変亭 トミー こまり 零人 莉羅 takashi
54 口下手がストローを吸う秋の風 ⑦ ＜ takashi ＞ 茶呉 変亭 偏屈 トミー こまり 零人 莉羅
53 良妻と賢母の果てや風抜ける ④ ＜ 変亭 ＞ ちぢみ こまり 零人 里眠
64 秋風や父は何処を徘徊す ④ ＜ 零人 ＞ 晶 三椒 偏屈 あーたろー
71 取るでなし仕舞うでもなし秋うちわ ③ ＜ 茶呉 ＞ ちぢみ 変亭 三椒
52 恋人よ真夏の風のごとくあれ ② ＜ 莉羅 ＞ トミー takashi
75 風の谷炎ゆるガリアの歌を聴く ② ＜ 莉羅 ＞ 晶 里眠
51 三世代並びて颱風見守りぬ ① ＜ 零人 ＞ 里眠
56 安堵して色なき風を吸ふてゐる ① ＜ トミー ＞ 莉羅
57 金風にさらす赤首露天風呂 ① ＜ 三椒 ＞ 莉羅
62 噴水の止みて木立ちへ風の音 ① ＜ 小太郎 ＞ あーたろー
73 終戦日老兵吐露す風匂ふ ① ＜ ちぢみ ＞ 零人
74 色のなき風メゾソプラノの音楽堂 ① ＜ 里眠 ＞ 三椒
49 処暑の朝まっさらの風に脚がつる ＜ ちぢみ ＞
55 風を待つ夏の疲れを持て余し ＜ 偏屈 ＞
58 洗濯物空中ぶらんこ初嵐 ＜ 晶 ＞
59 梨剥いてゆらゆら揺れて落ちにけり ＜ あーたろー ＞
60 掃除機の吐く風に秋澄みにけり ＜ トミー ＞
61 風荒きドリルを止めぬ夜業人 ＜ こまり ＞
63 酒飲んで寝れば台風一過の朝 ＜ 三椒 ＞
65 風と遊ぶ飯盛山の秋茜 ＜ あーたろー ＞
66 秋風に産毛の残る女子学生 ＜ 茶呉 ＞
67 風の声聞いてみようか二百十日 ＜ takashi ＞
68 夜学にも行けど全ては風まかせ ＜ こまり ＞
69 風止んで微かに届く虫の声 ＜ 偏屈 ＞
70 すすき野は風を集めて銀の波 ＜ 小太郎 ＞
72 風まかせ千切れちぎれてうろこ雲 ＜ 晶 ＞
76 風はぱー妻ぴー我はぷーとぺー ＜ 変亭 ＞
兼題：うどん
90 秋晴れや嘘も愛嬌きつねうどん ⑦ ＜ 零人 ＞ 晶 ちぢみ 茶呉 三椒 こまり 莉羅 takashi
78 柚子うどんキスも涙もかろやかに ④ ＜ 莉羅 ＞ 三椒 トミー 零人 takashi
101 長き夜をうどんで縛ってくださいな ④ ＜ 里眠 ＞ 茶呉 変亭 零人 takashi
80 新涼やうどん屋の出す白のれん ③ ＜ 小太郎 ＞ 茶呉 偏屈 零人
84 熱帯夜うどんでいいとはなにごとよ ③ ＜ 茶呉 ＞ 偏屈 こまり takashi
103 百日紅角のうどん屋廃業す ③ ＜ takashi ＞ 茶呉 変亭 トミー
77 清純派女優饂飩派星月夜 ② ＜ 里眠 ＞ トミー こまり
81 名月や素うどんすすりて高楊枝 ② ＜ こまり ＞ 零人 里眠
86 結願のうどん振るまふ寺の秋 ② ＜ トミー ＞ 里眠 あーたろー
94 秋彼岸昼は赤福伊勢うどん ② ＜ 三椒 ＞ ちぢみ 里眠
95 長き夜やうどんを踏みしきみ憎し ② ＜ こまり ＞ ちぢみ 莉羅
83 短日や今夜の肴時うどん ① ＜ 晶 ＞ 三椒
87 麦嵐ざあざあと吹けざるうどん ① ＜ 莉羅 ＞ 晶
88 秋生まる子は隔世遺伝でうどん ① ＜ 変亭 ＞ 里眠
91 立ち食ひのぶっかけうどんの青酢橘 ① ＜ ちぢみ ＞ 莉羅
96 できるだけ音立てて食う秋うどん ① ＜ 茶呉 ＞ あーたろー
97 新涼やふと駅前のカレーうどん ① ＜ ちぢみ ＞ 偏屈
100 秋の夜枝雀師匠の「時うどん」 ① ＜ あーたろー ＞ 変亭
79 うどん屋の姉妹のうなじ秋めきぬ ＜ 零人 ＞
82 腰強きうどんは嫌い京鹿子 ＜ 三椒 ＞
85 そうめんは飽きた次の日冷やうどん ＜ 変亭 ＞
89 腰のないうどんが嬉し秋扇 ＜ 偏屈 ＞
92 団栗の独楽を回して月見うどん ＜ takashi ＞
93 秋めいて微妙に増えるうどん率 ＜ 偏屈 ＞
98 秋の月ほんのり色白うどん玉 ＜ 晶 ＞
99 残暑連れ立ち食ひうどん列をなす ＜ トミー ＞
102 秋晴れや讃岐に富士ありうどん食ふ ＜ 小太郎 ＞
以上です。
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の兼題の披講です。
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の兼題の披講です。
席題： ＜風＞＜うどん＞を順不同の上、作者不明のまま、アップしました。
選句と選評（他人の選評に対する意見交換も）をよろしくお願いします。
選句数＝３句～４句
選句と選評 9/3～9/9
兼題：風
49 処暑の朝まっさらの風に脚がつる
50 あやとりのおわりは秋の風をとる
51 三世代並びて颱風見守りぬ
52 恋人よ真夏の風のごとくあれ
53 良妻と賢母の果てや風抜ける
54 口下手がストローを吸う秋の風
55 風を待つ夏の疲れを持て余し
56 安堵して色なき風を吸ふてゐる
57 金風にさらす赤首露天風呂
58 洗濯物空中ぶらんこ初嵐
59 梨剥いてゆらゆら揺れて落ちにけり
60 掃除機の吐く風に秋澄みにけり
61 風荒きドリルを止めぬ夜業人
62 噴水の止みて木立ちへ風の音
63 酒飲んで寝れば台風一過の朝
64 秋風や父は何処を徘徊す
65 風と遊ぶ飯盛山の秋茜
66 秋風に産毛の残る女子学生
67 風の声聞いてみようか二百十日
68 夜学にも行けど全ては風まかせ
69 風止んで微かに届く虫の声
70 すすき野は風を集めて銀の波
71 取るでなし仕舞うでもなし秋うちわ
72 風まかせ千切れちぎれてうろこ雲
73 終戦日老兵吐露す風匂ふ
74 色のなき風メゾソプラノの音楽堂
75 風の谷炎ゆるガリアの歌を聴く
76 風はぱー妻ぴー我はぷーとぺー
兼題：うどん
77 清純派女優饂飩派星月夜
78 柚子うどんキスも涙もかろやかに
79 うどん屋の姉妹のうなじ秋めきぬ
80 新涼やうどん屋の出す白のれん
81 名月や素うどんすすりて高楊枝
82 腰強きうどんは嫌い京鹿子
83 短日や今夜の肴時うどん
84 熱帯夜うどんでいいとはなにごとよ
85 そうめんは飽きた次の日冷やうどん
86 結願のうどん振るまふ寺の秋
87 麦嵐ざあざあと吹けざるうどん
88 秋生まる子は隔世遺伝でうどん
89 腰のないうどんが嬉し秋扇
90 秋晴れや嘘も愛嬌きつねうどん
91 立ち食ひのぶっかけうどんの青酢橘
92 団栗の独楽を回して月見うどん
93 秋めいて微妙に増えるうどん率
94 秋彼岸昼は赤福伊勢うどん
95 長き夜やうどんを踏みしきみ憎し
96 できるだけ音立てて食う秋うどん
97 新涼やふと駅前のカレーうどん
98 秋の月ほんのり色白うどん玉
99 残暑連れ立ち食ひうどん列をなす
100 秋の夜枝雀師匠の「時うどん」
101 長き夜をうどんで縛ってくださいな
102 秋晴れや讃岐に富士ありうどん食ふ
103 百日紅角のうどん屋廃業す
以上です。
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
第５５回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
席題： ＜自由＞を順不同の上、作者不明のまま、アップしました。
今回からtakashiさんの紹介で新しく「晶（あきら）」さんが参加してくれています。
（晶さん、よかったらコメント欄に自己紹介をお願いします）
選句と選評（他人の選評に対する意見交換も）をよろしくお願いします。
選句数＝４句～５句
選句と選評 8/25～9/1
1 今日よりも昨日を想う盆提灯
2 秋晴れや赤黄緑の中華街
3 新涼やリボンしゅるりとほどきけり
4 いわし雲本塁憤死砂を噛む
5 秋灯し眉毛一本だけ長い
6 台風の賑やかしたるシャッター街
7 引出しの滑り悪いまま文月
8 もうあかん溶鉱炉ごと残暑かな
9 既に夏終わりたるらし微炭酸
10 百万の花を落として白木槿
11 台風来雲雨ぐるぐるミックスジュース
12 楽団に三つのパート蝉時雨
13 追悼の声しめやかに法師蝉
14 流れ星猫と並んで手を合わせ
15 夏シャツの赤魔法めく神楽坂
16 あめつちの底知れぬ闇夏の果て
17 藍色の江戸切子買う残暑の日
18 故郷の胡散臭さよ茄子胡瓜
19 爽籟や細波吾子の足濡らす
20 新涼や煮立つコーヒー朝戻る
21 駐車場「満」の字燃ゆる暑さかな
22 さよならと消える夜長の電子辞書
23 欲しいまま乱れに乱れ夏終わる
24 待ちあわせいっそ雹でも降ればいい
25 蜩鳴く白虎の御霊安らかに
26 どんずんと腹で味わう花火の音
27 秋の虹生まる試合後の甲子園
28 花手向け空に二三の赤とんぼ
29 秋暑し言葉は異国のみの駅
30 鉄道のつづくところへ大銀河
31 行き先に石置いて観る蝸牛
32 カミソリの刃が突き刺さる秋の街
33 墓参り急坂登り風止まり
34 ハレルヤを叫べ月なき窓辺にて
35 秋めいて遠山の樹々身を寄せる
36 夕焼けの山の向こうは昼間かな
37 草もばて我も蚊もばて鎌すべる
38 空瓶の並んでゐたる夏の果
39 レイヤーの雲巴里祭の空は赤
40 新豆腐ボウルに一丁夕餉前
41 母と姉姪笑む黄泉の花野あり
42 読みかけの一冊がない終戦日
43 秋立つや鍋つゆ棚に並びたる
44 朝ぼらけ音遠近に草を刈る
45 赤とんぼたとえようのない空に
46 遠ざかる火星見上げて蓮は実に
47 探り探り朝顔青く空に伸ぶ
48 星月夜ゴッホも見上げた夜空かな
以上です。
第５５回 俳人ホームウェブ俳句会を開催します。 ふるってご応募ください。今回も、自由句を先に投句
第５５回 俳人ホームウェブ俳句会を開催します。
ふるってご応募ください。今回も、自由句を先に投句下さい。
お題：①兼題：自由句＝３句
投句締切り：８月２３日（木）
披講 ８月２５日（土）
選句と選評 8/25～9/1
選句数＝４～５句
②兼題：「風」（季語ではありません）＝２句
：「うどん」（季語ではありません）
投句締切り：９月１日（土）
披講 ９月３日（月）
選句と選評9/3～9/9
投句：下記宛（管理人：三椒）メールで送信（投句）
以上、よろしくお願いします。
第５４回俳人ホームの結果発表です。
第５４回俳人ホームの結果発表です。
皆さんに選をしていただいた集計と作者発表をしました。
結果を見てのご感想をどしどしどうぞ。 ＜ ＞は作者名
兼題：自由
6 梅雨の田や大和は水に浮かびたり ⑦ ＜ 変亭 ＞ 有子 ちぢみ 茶呉 トミー 偏屈 小太郎 里眠
9 群れもせず急ぎもせずにカタツムリ ⑥ ＜ 零人 ＞ ちぢみ 変亭 茶呉 偏屈 小太郎 あーたろー
21 あめんぼの恋は水面をジャンプして ⑥ ＜ 三椒 ＞ 有子 茶呉 トミー 零人 莉羅 きよみ
13 重なりて行く末もなき海月かな ⑤ ＜ 有子 ＞ 茶呉 トミー こまり 偏屈 あーたろー
23 いっせいに扇子が開く幕間かな ⑤ ＜ 小太郎 ＞ 三椒 有子 陽太 こまり 零人
10 雀荘出る麻服の皺深くして ④ ＜ トミー ＞ 有子 陽太 こまり 里眠
29 薔薇の棘集めて君に贈ろうか ④ ＜ 偏屈 ＞ ちぢみ 変亭 takashi きよみ
43 普段より深めの帽子夏少女 ④ ＜ 茶呉 ＞ 陽太 トミー takashi あーたろー
1 夏草に子らは集まる子らは去る ③ ＜ takashi ＞ 有子 ちぢみ 零人
20 梅雨冷えの猫の二匹の間合いかな ③ ＜ トミー ＞ こまり takashi あーたろー
45 ともだちはひとりででむしでんのすけ ③ ＜ 里眠 ＞ 零人 takashi 莉羅
2 七月やリュックが並ぶ白馬駅 ② ＜ 小太郎 ＞ 陽太 里眠
16 逢ひ見てののちの心や日日草 ② ＜ 偏屈 ＞ 里眠 莉羅
17 誕生日。何がめでたい胡瓜噛む ② ＜ ちぢみ ＞ 変亭 きよみ
18 太ももの隙間をグルリかたつむり ② ＜ きよみ ＞ 三椒 takashi
32 河骨咲いて湧水に火を灯す ② ＜ あーたろー ＞ 三椒 変亭
44 すれ違ひざまの流し目白日傘 ② ＜ トミー ＞ 偏屈 あーたろー
4 夏暖簾いいね押されていいね押す ① ＜ 三椒 ＞ きよみ
7 立ち止まる読経を耳に夏至の朝 ① ＜ 陽太 ＞ 小太郎
19 百歳に教へてもらふ鮒の鮨 ① ＜ 里眠 ＞ 三椒
24 めくるめく道六月の絵の具皿 ① ＜ 変亭 ＞ 里眠
26 夜濯の排水口の右廻り ① ＜ 零人 ＞ トミー
28 青嵐自由は破片の空の果て ① ＜ 莉羅 ＞ 零人
39 落語家は寝落ち駆け落ち冷や奴 ① ＜ takashi ＞ 三椒
41 蔦若葉息絶えている空き家かな ① ＜ 有子 ＞ 小太郎
42 夏至の夜十時の夕日スカイ島 ① ＜ あーたろー ＞ 莉羅
3 羊水の胎内記憶の海月かな ＜ 里眠 ＞
5 白南風や奇数棟の避雷針 ＜ こまり ＞
8 まくわうり手桶の水に２つ３つ ＜ 茶呉 ＞
11 梅雨晴間ハイソプラノの市民ホール ＜ ちぢみ ＞
12 ヘソ出しの期間限定梅雨晴れ間 ＜ きよみ ＞
14 OLは路上PC柿若葉 ＜ 零人 ＞
15 竜神の吠えるや夏至の月赤し ＜ 莉羅 ＞
22 不自由を強いるあなたのマスクメロン ＜ takashi ＞
25 通夜の顔仮面貼り付け梅雨の闇 ＜ 偏屈 ＞
27 小一の孫トマトをかじる汁だらけ ＜ あーたろー ＞
30 全身全霊レゲエ聴く炎天 ＜ 有子 ＞
31 一蹴りに一喜一憂夏の夜 ＜ 陽太 ＞
33 それ老化いや縁側じゃ古簾 ＜ 変亭 ＞
34 木下闇うごめくものの息づかい ＜ ちぢみ ＞
35 舌噛むやオウンゴールの熱帯夜 ＜ 三椒 ＞
36 夏至の朝就活女子の冬スーツ ＜ 茶呉 ＞
37 株主の顔色並べ梅雨晴れ間 ＜ きよみ ＞
38 ゆくひとのペディキュアきらり青き踏む ＜ 莉羅 ＞
40 夏帽子隣のスマホ盗み見す ＜ こまり ＞
46 糞見つけ踏むか迷うや競馬場 ＜ こまり ＞
47 花火咲く金髪女色を染め ＜ 陽太 ＞
48 梅雨寒し二時間待ちの無人駅 ＜ 小太郎 ＞
兼題：蚊
69 ここに来て蚊の鳴くような人と知る ⑥ ＜ きよみ ＞ 有子 茶呉 里眠 トミー 零人 あーたろー
74 閨の蚊を打ちて夢路に戻りけり ⑥ ＜ トミー ＞ 有子 三椒 変亭 小太郎 零人 莉羅
52 君の血を吸ったその蚊に嫉妬する ⑤ ＜ 偏屈 ＞ 三椒 茶呉 陽太 こまり きよみ
53 憂きことを忘れ昼の蚊追ひまはす ③ ＜ トミー ＞ 三椒 変亭 莉羅
68 二の腕を吸血しつつ蚊が果てる ③ ＜ 有子 ＞ ちぢみ 偏屈 akashi
70 三姉妹誰を刺そうか蚊が迷う ③ ＜ 有子 ＞ こまり 小太郎 あーたろー
73 止まり蚊を打つをためらふ本願寺 ③ ＜ こまり ＞ ちぢみ トミー 零人
50 蚊叩きのしくじり多き古希間近 ② ＜ 小太郎 ＞ 莉羅 きよみ
54 一匹の蚊と戦いし庭掃除 ② ＜ 小太郎 ＞ 陽太 きよみ
55 住所不定無職ふらふら蚊の泳ぐ ② ＜ 零人 ＞ 茶呉 里眠
64 蚊柱や漂流都市のビル揺るる ② ＜ 里眠 ＞ トミー 偏屈
67 生も死もただ可笑しくて蚊を払う ② ＜ 莉羅 ＞ 里眠 akashi
51 おぉ来たか好きなだけ吸え蚊ぁさんや ① ＜ あーたろー ＞ ちぢみ
60 ゆくひとを引き留めたくて蚊の振りす ① ＜ 莉羅 ＞ 変亭
63 蚊よ我に廿 四孝にあやかりて ① ＜ 茶呉 ＞ 零人
71 救急車来て遠ざかる蚊遣の夜 ① ＜ 三椒 ＞ 陽太
77 蚊柱や中田くんは人柱 ① ＜ 零人 ＞ こまり
80 蚊柱があなたの化身なら許す ① ＜ 里眠 ＞ 偏屈
49 飛び来る蚊一騎当千敵はなし ＜ 陽太 ＞
56 蚊柱に火炎放射を強行す ＜ 偏屈 ＞
57 平成の平和を乱す蚊の羽音 ＜ 三椒 ＞
58 満腹な蚊がフラフラとどなたの血 ＜ きよみ ＞
59 モノトーンシックな装いモスキート ＜ こまり ＞
61 蚊に刺され二度見している時計塔 ＜ takashi ＞
62 蚊柱が立ちてタオルの水を切る ＜ 茶呉 ＞
65 砂を行くみんな平等かかかか蚊 ＜ takashi ＞
66 フェイントをかけて薮蚊の喰うた痕 ＜ 変亭 ＞
72 恋人の言えないことば蚊が語る ＜ 陽太 ＞
75 我も蚊も万世一系血兄弟 ＜ 変亭 ＞
76 蚊ひとり超高層に連れてきた ＜ ちぢみ ＞
78 年取りて蚊も来なくなり線香消す ＜ あーたろー ＞
79 蚊一匹ビビデバビデブ夜が明ける ＜ ちぢみ ＞
兼題：蛇苺
87 蛇苺嘘つき母は墓の下 ⑥ ＜ 零人 ＞ 有子 陽太 こまり ちぢみ 小太郎 トミー 莉羅
102 蛇いちご白雪姫は森の中 ④ ＜ ちぢみ ＞ 有子 陽太 変亭 あーたろー
93 蛇苺いけず女のやぶにらみ ③ ＜ 茶呉 ＞ 陽太 変亭 里眠
98 廃校の花壇の崩れ蛇苺 ③ ＜ 偏屈 ＞ 里眠 零人 きよみ
104 来世は詩人となりぬ蛇苺 ③ ＜ 陽太 ＞ 茶呉 ちぢみ akashi
82 蛇苺かわいい悪魔と戯れり ② ＜ 莉羅 ＞ 茶呉 きよみ
83 七月の川また曲がる蛇苺 ② ＜ takashi ＞ ちぢみ 零人
86 つぶしてもつぶしたりない蛇苺 ② ＜ 有子 ＞ 三椒 偏屈
90 蛇の道を清く行きたし蛇苺 ② ＜ 変亭 ＞ 莉羅 akashi
95 とんぼりの夜はクネクネ蛇いちご ② ＜ 里眠 ＞ 三椒 トミー
107 廃線の朽ちし駅舎や蛇苺 ② ＜ 小太郎 ＞ 変亭 偏屈
108 思春期の秘密を笑う蛇苺 ② ＜ 有子 ＞ 茶呉 零人
81 幼な子に摘まれうれしやへびいちご ① ＜ 変亭 ＞ あーたろー
84 廃屋の荒れ庭の赤蛇苺 ① ＜ 偏屈 ＞ こまり
88 蛇苺不倫の味のするといふ ① ＜ 茶呉 ＞ こまり
92 小悪魔と悪魔の瀬戸際蛇苺 ① ＜ こまり ＞ 小太郎
94 此処からは妖気の森や蛇苺 ① ＜ 小太郎 ＞ 偏屈
96 ぶきっちょなつまみ食いして蛇苺 ① ＜ きよみ ＞ 莉羅
99 寄ってかない声するあたり蛇苺 ① ＜ 零人 ＞ 三椒
103 クラス会や話しそびれて蛇イチゴ ① ＜ トミー ＞ 零人
106 幼くもおませな記憶蛇苺 ① ＜ きよみ ＞ 三椒
85 うまくないことを武器にす蛇苺 ＜ あーたろー ＞
89 蛇苺山伐り進む測量士 ＜ 三椒 ＞
91 蛇いちご周遊切符印字増え ＜ 陽太 ＞
97 厚顔の雲に目もくれず蛇苺 ＜ 莉羅 ＞
100 蛇苺自縄自縛の魑魅魍魎 ＜ 里眠 ＞
101 蛇いちご園ではないか庵あと ＜ ちぢみ ＞
105 駅で待つ戦後の昭和蛇苺 ＜ takashi ＞
109 なにごとの赤と問ひたしヘビイチゴ ＜ トミー ＞
110 付き合ふてみれば良い人蛇苺 ＜ 三椒 ＞
111 贖罪か花言葉可憐蛇苺 ＜ あーたろー ＞
以上です。
第５４回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の兼題の披講です。
第５４回俳人ホーム・ウェブ俳句会の兼題の披講です。
席題： ＜蚊＞＜蛇苺＞を順不同の上、作者不明のまま、アップしました。
選句と選評（他人の選評に対する意見交換も）をよろしくお願いします。
選句数＝３句～４句
選句と選評 7/5～7/11
兼題：蚊
49 飛び来る蚊一騎当千敵はなし
50 蚊叩きのしくじり多き古希間近
51 おぉ来たか好きなだけ吸え蚊ぁさんや
52 君の血を吸ったその蚊に嫉妬する
53 憂きことを忘れ昼の蚊追ひまはす
54 一匹の蚊と戦いし庭掃除
55 住所不定無職ふらふら蚊の泳ぐ
56 蚊柱に火炎放射を強行す
57 平成の平和を乱す蚊の羽音
58 満腹な蚊がフラフラとどなたの血
59 モノトーンシックな装いモスキート
60 ゆくひとを引き留めたくて蚊の振りす
61 蚊に刺され二度見している時計塔
62 蚊柱が立ちてタオルの水を切る
63 蚊よ我に廿四孝にあやかりて
64 蚊柱や漂流都市のビル揺るる
65 砂を行くみんな平等かかかか蚊
66 フェイントをかけて薮蚊の喰うた痕
67 生も死もただ可笑しくて蚊を払う
68 二の腕を吸血しつつ蚊が果てる
69 ここに来て蚊の鳴くような人と知る
70 三姉妹誰を刺そうか蚊が迷う
71 救急車来て遠ざかる蚊遣の夜
72 恋人の言えないことば蚊が語る
73 止まり蚊を打つをためらふ本願寺
74 閨の蚊を打ちて夢路に戻りけり
75 我も蚊も万世一系血兄弟
76 蚊ひとり超高層に連れてきた
77 蚊柱や中田くんは人柱
78 年取りて蚊も来なくなり線香消す
79 蚊一匹ビビデバビデブ夜が明ける
80 蚊柱があなたの化身なら許す
兼題：蛇苺
81 幼な子に摘まれうれしやへびいちご
82 蛇苺かわいい悪魔と戯れり
83 七月の川また曲がる蛇苺
84 廃屋の荒れ庭の赤蛇苺
85 うまくないことを武器にす蛇苺
86 つぶしてもつぶしたりない蛇苺
87 蛇苺嘘つき母は墓の下
88 蛇苺不倫の味のするといふ
89 蛇苺山伐り進む測量士
90 蛇の道を清く行きたし蛇苺
91 蛇いちご周遊切符印字増え
92 小悪魔と悪魔の瀬戸際蛇苺
93 蛇苺いけず女のやぶにらみ
94 此処からは妖気の森や蛇苺
95 とんぼりの夜はクネクネ蛇いちご
96 ぶきっちょなつまみ食いして蛇苺
97 厚顔の雲に目もくれず蛇苺
98 廃校の花壇の崩れ蛇苺
99 寄ってかない声するあたり蛇苺
100 蛇苺自縄自縛の魑魅魍魎
101 蛇いちご園ではないか庵あと
102 蛇いちご白雪姫は森の中
103 クラス会や話しそびれて蛇イチゴ
104 来世は詩人となりぬ蛇苺
105 駅で待つ戦後の昭和蛇苺
106 幼くもおませな記憶蛇苺
107 廃線の朽ちし駅舎や蛇苺
108 思春期の秘密を笑う蛇苺
109 なにごとの赤と問ひたしヘビイチゴ
110 付き合ふてみれば良い人蛇苺
111 贖罪か花言葉可憐蛇苺
以上です。
第５４回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
第５４回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
席題： ＜自由＞を順不同の上、作者不明のまま、アップしました。
選句と選評（他人の選評に対する意見交換も）をよろしくお願いします。
選句数＝４句～５句
選句と選評 6/26～7/3
1 夏草に子らは集まる子らは去る
2 七月やリュックが並ぶ白馬駅
3 羊水の胎内記憶の海月かな
4 夏暖簾いいね押されていいね押す
5 白南風や奇数棟の避雷針
6 梅雨の田や大和は水に浮かびたり
7 立ち止まる読経を耳に夏至の朝
8 まくわうり手桶の水に２つ３つ
9 群れもせず急ぎもせずにカタツムリ
10 雀荘出る麻服の皺深くして
11 梅雨晴間ハイソプラノの市民ホール
12 ヘソ出しの期間限定梅雨晴れ間
13 重なりて行く末もなき海月かな
14 OLは路上PC柿若葉
15 竜神の吠えるや夏至の月赤し
16 逢ひ見てののちの心や日日草
17 誕生日。何がめでたい胡瓜噛む
18 太ももの隙間をグルリかたつむり
19 百歳に教へてもらふ鮒の鮨
20 梅雨冷えの猫の二匹の間合いかな
21 あめんぼの恋は水面をジャンプして
22 不自由を強いるあなたのマスクメロン
23 いっせいに扇子が開く幕間かな
24 めくるめく道六月の絵の具皿
25 通夜の顔仮面貼り付け梅雨の闇
26 夜濯の排水口の右廻り
27 小一の孫トマトをかじる汁だらけ
28 青嵐自由は破片の空の果て
29 薔薇の棘集めて君に贈ろうか
30 全身全霊レゲエ聴く炎天
31 一蹴りに一喜一憂夏の夜
32 河骨咲いて湧水に火を灯す
33 それ老化いや縁側じゃ古簾
34 木下闇うごめくものの息づかい
35 舌噛むやオウンゴールの熱帯夜
36 夏至の朝就活女子の冬スーツ
37 株主の顔色並べ梅雨晴れ間
38 ゆくひとのペディキュアきらり青き踏む
39 落語家は寝落ち駆け落ち冷や奴
40 夏帽子隣のスマホ盗み見す
41 蔦若葉息絶えている空き家かな
42 夏至の夜十時の夕日スカイ島
43 普段より深めの帽子夏少女
44 すれ違ひざまの流し目白日傘
45 ともだちはひとりででむしでんのすけ
46 糞見つけ踏むか迷うや競馬場
47 花火咲く金髪女色を染め
48 梅雨寒し二時間待ちの無人駅
以上です。
第５４回 俳人ホームウェブ俳句会を開催します。
第５４回俳人ホームウェブ俳句会を開催します。
ふるってご応募ください。今回も、自由句を先に投句下さい。
お題：①兼題：自由句＝３句
投句締切り：６月２５日（月）
披講 ６月２７日（水）
選句と選評 6/27～7/3
選句数＝４～５句
②兼題：「蚊」（夏の季語です）＝２句
：「「蛇苺」（夏の季語です）＝２句
投句締め切り ７月３日（火）
披講 ７月５日（木）
選句と選評7/5～7/11
投句：下記宛（管理人：三椒）メールで送信（投句）
以上、よろしくお願いします。