第54回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
第54回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の披講です。
席題: <自由>を順不同の上、作者不明のまま、アップしました。
選句と選評(他人の選評に対する意見交換も)をよろしくお願いします。
選句数=4句~5句
選句と選評 6/26~7/3
1 夏草に子らは集まる子らは去る
2 七月やリュックが並ぶ白馬駅
3 羊水の胎内記憶の海月かな
4 夏暖簾いいね押されていいね押す
5 白南風や奇数棟の避雷針
6 梅雨の田や大和は水に浮かびたり
7 立ち止まる読経を耳に夏至の朝
8 まくわうり手桶の水に2つ3つ
9 群れもせず急ぎもせずにカタツムリ
10 雀荘出る麻服の皺深くして
11 梅雨晴間ハイソプラノの市民ホール
12 ヘソ出しの期間限定梅雨晴れ間
13 重なりて行く末もなき海月かな
14 OLは路上PC柿若葉
15 竜神の吠えるや夏至の月赤し
16 逢ひ見てののちの心や日日草
17 誕生日。何がめでたい胡瓜噛む
18 太ももの隙間をグルリかたつむり
19 百歳に教へてもらふ鮒の鮨
20 梅雨冷えの猫の二匹の間合いかな
21 あめんぼの恋は水面をジャンプして
22 不自由を強いるあなたのマスクメロン
23 いっせいに扇子が開く幕間かな
24 めくるめく道六月の絵の具皿
25 通夜の顔仮面貼り付け梅雨の闇
26 夜濯の排水口の右廻り
27 小一の孫トマトをかじる汁だらけ
28 青嵐自由は破片の空の果て
29 薔薇の棘集めて君に贈ろうか
30 全身全霊レゲエ聴く炎天
31 一蹴りに一喜一憂夏の夜
32 河骨咲いて湧水に火を灯す
33 それ老化いや縁側じゃ古簾
34 木下闇うごめくものの息づかい
35 舌噛むやオウンゴールの熱帯夜
36 夏至の朝就活女子の冬スーツ
37 株主の顔色並べ梅雨晴れ間
38 ゆくひとのペディキュアきらり青き踏む
39 落語家は寝落ち駆け落ち冷や奴
40 夏帽子隣のスマホ盗み見す
41 蔦若葉息絶えている空き家かな
42 夏至の夜十時の夕日スカイ島
43 普段より深めの帽子夏少女
44 すれ違ひざまの流し目白日傘
45 ともだちはひとりででむしでんのすけ
46 糞見つけ踏むか迷うや競馬場
47 花火咲く金髪女色を染め
48 梅雨寒し二時間待ちの無人駅
以上です。