レッドフラッグ含め、6時間強の末、ベルが3勝目(NASCAR第18戦:ロードン) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第18戦:ロードンは、ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャーモータースピードウェイで開催される、USA Today 301。1.058マイル(1.703キロ)を301周、318.458マイル(512.603キロ)を、70+115+116周の3ステージ制で戦う。

 NASCARは、1990年にブッシュ・シリーズ(現:エクスフィニティ・シリーズ)を開催し、カップ戦は1993年から開催。1997年からは2レースとなったが、2017年を以て、終了(ラスベガスが代わりに組み込まれた)。年間1レースに戻っている。CART(1992~95)、IRL(1996~98)、インディカー・シリーズ(2011)と、オープンホイールのレースも開催されていたが、観客動員数が振るわなかったことなど、いくつかの問題を抱えて撤退。それ以降開催されていない。

 今年からレーススポンサーになった、USA Todayは、アメリカの日刊紙、ニュース放送会社。トロフィーはニューハンプシャー州コンコードのマクリスロブスターとステーキハウスが提供するアメリカンロブスターの形をしており、レストランは、通常20ポンド以上の重さで、水槽で最大のロブスターを選択し、優勝したドライバーがビクトリーレーンでロブスターと一緒にポーズをとった後、ロブスターを圧搾調理して優勝したピットクルーに送り、剥製師が貝殻を組み立て直してドライバーのトロフィーに取り付けるとか。

 ちなみにアメリカンロブスターは、世界で最も重い甲殻類で、ほとんどのロブスターは北米の北東海岸で獲れ、カナダの大西洋岸州と米国のメイン州が最大の生産地だそうで、メイン州は、ニューハンプシャー州と接しており、カナダ国境に一番近い州の一つだそう。また、ロブスターの資源保護がなされており、若すぎるロブスターは、捕獲を禁止され、海に放たれているとか。



 2017年のレースで優勝したデニー・ハムリンが、ロブスターとポーズを取るのを露骨に嫌がり、去年優勝したマーティン・トゥレックス・ジュニアは、ロブスターにかぶりついたらしく、日本でも普段NASCARを取り上げないメディアも報道したとか。2009年のレースでは、ジョーイ・ロガーノ(ジョーギブス・レーシング)が、19歳1ヶ月4日という若さで、史上最年少の優勝を飾っている。

 雨による短縮レース(273周で終了)でロガーノにも運はあったが、快挙なのは間違いない。ロガーノは、もう一つのレース2014年のSylvania 300で、NASCARオーバータイムの末、優勝している。このトラックでの最多勝は、ジェフ・バートンとケビン・ハーヴィックの4勝で、このレースに限れば、バートンの3勝が最多で、2勝を挙げたドライバーは7人おり、現役では、カイル・ブッシュ、ハムリン、ブラッド・ケセロウスキーら、3人となっている。 

 現在、最強チームとも言える、ヘンドリック・モータースポーツの4人は、優勝経験がなく、PPは、その中の一人、チェイス・エリオットだが、公式予選は雨で中止されており、プラクティスは、カーソン・ホセバー、マイケル・マクダゥエル、ケセロウスキー、ウィリアム・バイロン、ゼイン・スミスのトップ5。スポット参戦は、カーナンバー16のタイ・ディロンとなっている。

 スタンディング・ラインナップは、エリオット、ライアン・ブレイニー、バイロン、クリストファー・ベル、アレックス・ボウマンのトップ5。今シーズンは10人が優勝し、プレーオフ進出を決めており、11位~14位では、トゥレックスが+122ポイント、ロス・チャステイン+71ポイント、タイ・ギブス+70ポイント、ボウマン+66ポイントでかなり優勢。



 クリス・ブッシャー(+27ポイント)、バッバ・ウォレス(+6ポイント)が圏内にいるが、ロードンを含めた残り9戦で2人以上の週勝者が出る可能性は高い。ポイント枠で進出するドライバーが出るのは間違いないだろうが、ポイント圏内のドライバーは、絶対に優勝したいだろうし、圏外のロガーノ(-6ポイント)、カイル(ー33ポイント)や、他のドライバーが優勝する可能性もある。トゥレックス以外は、まだ息が抜けない状況だと思う。

 エリオットとブレイニーのフロントローでグリーンフラッグ。エリオットがリード、ベル、ブレイニー、チャステイン、ロガーノが続く。26LAP、ラーソンは依然トップで、3秒以上の差をつけ、独走態勢。ベル、ロガーノ、ジョシュ・ベリー、ブレイニーのトップ5。カイルは、ジョン・ハンター・ネメチェックにパスされるなど、32位と低迷中(40周時点で、ラップダウンに)。

 42LAP、ベルがインからエリオットを抜き、このレース初のリードチェンジ。66LAP、ベルが27位のチェイス・ブリスコーをラップダウンに。来シーズンは引退する(フル参戦から撤退)、トゥレックスの後釜とも言われるブリスコーを記者の前で、「来年のチームメイト」と仄めかしたベルを捉える、面白い構図ではある。

 そのままベルがステージ1を制し、ロガーノ、エリオット、ブレイニー、ベリー、トゥレックス、ハムリン、チャステイン、タイラー・レディック、ボウマンのトップ10。ノーコーションで何事もなく終わったが、YouTubeのレースアーカイブは、3時間59分。ディロンのインカーカメラの動画は即日アップしているが、5時間44分という長さ。通常が3時間強のレースだから、大荒れになるか、レッドフラッグで雨天中断か。前日の予選が、雨で流れているから、なぜコンペティションコーションがないのか、分からない。



 リードラップカーが一斉にピットイン。ベル(0/4)、ロガーノ(0/4)、トゥレックス(+3/4)、ベリー(+1/4)、エリオット(ー2/4)のトップ5。トッド・ギリランドとマイケル・マクダゥエルのフロントローモータースポーツの2台が2タイヤをチョイスして、9位、10位に大幅にポジションを上げている😲。

 マクダゥエルのスポンサーとして知られる、Love's は、全米に630ケ所以上ある、トラックストップ(米国の主要なチェーンによる旅行センターであり、燃料補給、休息(駐車)、および頻繁に既製の食品および他のサービスを運転者およびトラックの運転手に提供する商業施設)だそう。正直、あまり良く分からないが、ただの給油所ではなさそうだ。

 8(78)LAP、ベルとロガーノのフロントローでリスタート。ベルがリード、ロガーノ、ベリー、トゥレックス、エリオットが追う。25(95)LAP、トゥレックスがベリーを捉え、2位に浮上。4位に下がったロガーノをハムリンが追い回している。48(118)LAP、ベルがカイルを2周遅れに。もうダメだー😢。

 50(120)LAP、ケセロウスキーがピットイン。ハーフウェイにもなってないのに、まだ早くないか?タイラー・レディック、ウォレス、カイル・ラーソンらも入ってくる。ロガーノ、ベリー、ブレイニー、エリオット、トップのベルもピットイン。ギリランドが入っていないので、ピットサイクルは終わっていない62(132)LAP、ウェザーマップが表示される。

 レース全体のハーフウェイにもなっていないから、微妙なタイミングだ。67(137)LAP、トゥレックスが、ベルをパス。事実上のトップに立つ。72(142)LAP、ダニエル・ヘムリックが単独スピンし、2度目のコーション。ギリランドらステイアウト勢の他、上位陣もピットイン。ボウマンはエンジンに問題があるのか、ピットに入っているが、異音を発していて、問題を抱えているようだ。



 ボウマンは、マシンをクルーに押されて、ガレージへと向かう(結果はリタイア)。ハムリン、ロガーノ、コリー・ラジョイの3台がステイアウト。トゥレックス、ベルが続く。79(149)LAP、ハムリンとロガーノのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ロガーノ、ラジョイ、ベル、トゥレックスが追う。

 84(154)LAP、再びウェザーマップが出た直後、ターン10でルースとなったカイルがスピンし、ノア・グラグソンとコンタクトし、2台ともクラッシュ。勿論、故意ではないが。3回目のコーションとなる。カイルはマシンをリペアし、タイヤ交換をしてピットアウト。グラグソンも、走りがおかしかったので、ピットに入っている筈だ。

 90(160)LAP、ハムリンとロガーノのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ロガーノ、トゥレックス、ベル、ブレイニーが続く。3ワイドでベリーがターンで膨らみ、ラジョイにコンタクト。ラジョイはウォールにヒットし、パーツが弾け飛ぶ。今度は、ラジョイが膨らみ、戻ったところにいたバイロンとコンタクト。

 104(174)LAP、ハムリン、トゥレックスのジョーギブス1-2。カイルは29位で傷だらけだが、1LAPダウンで、リードラップのマシンにトップが追い付く可能性は、今のところ低く、フリーパスポジションにいる。そのままハムリンがステージ2を制し、トゥレックス、ロガーノ、ベル、ブレイニー、ギリランド、ラーソン、ベリー、エリオット、チャステインのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(+6/2)、ギリランド(+4/2)、グラグソン(+12/2)、シンドリック(+15/2)、バートン(+15/2)のトップ5。ハムリン、ベル、ブレイニー、エリオット、ロガーノは、4タイヤチェンジで、エリオット以外はポジションを下げている。



 2タイヤ勢はウェザーマップから、レースの早期中断もありうると考え、トラックポジション優先の選択をした可能性はある。トゥレックスは、右リアタイヤが締まる前にジャッキを下ろしてしまい、再度ジャッキを上げる痛恨のミス。レディックとマクダゥエルの2台がステイアウト。またウェザーマップが表示されているが、いつ雷雨になるかは分からない⚡。

 トゥレックスは26位に下がっている。ファイナルステージがフルに残っているとは言え、これは厳しい。194LAP、レディックとマクダゥエルのフロントローでリスタート。その直後に3ワイドとなったロガーノが、アウト側のエリオットに寄せて行ったように見える。チャステインとロガーノにムーブがあったかは分からないが、ヒットされたエリオットはスピン!

 ロガーノは右フロントタイヤ、エリオットは左フロントタイヤにヘビーダメージを負っている。ロガーノのクルーチーフ、ポール・ウルフは立ち上がり、すぐにピットイン。タイヤ交換を済ませてピットアウト。ロガーノとしても、自らエリオットにヒットする意味は何もないから、不可解すぎる。5回目のコーション。ロガーノのタイヤがロックしたとしか思えない。

 エリオットもピットに入っている筈だが、ロガーノの方がダメージは深刻なようで、再度ピットイン。オフィシャル立ち合いの下、リペアが続いている。200LAP、レディックとマクダゥエルのフロントローでリスタート。201LAP、バックストレッチでラジョイが単独スピン、6回目のコーションとなる。

 一時は4ワイドになっていたし、ライアン・プリースと少し当たったか。ウェザーマップが再び表示され、更に雨雲が近づいているようだ😲。ウェットタイヤが積み上げられている。ロガーノが再びピットイン。一方、エリオットはリードラップにいるから、ダメージはより少なかったのだろう。

 205LAP、レディックとラーソンのフロントローでリスタート。レディックがリード、ラーソン、マクダゥエル、ハムリン、ギリランドが追う。タイヤでは圧倒的に不利なステイアウトの2台が予想外に健闘。レディックを抜きあぐねている間にハムリンがラーソンを抜き、2位に上がった210LAP、トゥレックスが、ブラッド・ケセロウスキーとヒットし、リアからウォールにクラッシュし、7回目のコーションに。



 215LAP、レディックとハムリンのフロントローでリスタート。レディックがリード、ブレイニー、ハムリン、ギリランド、マクダゥエルが続く。216LAP、3ワイドで、リッキー・ステンハウス・ジュニア、ライアン・プリースと絡んで、カイルがウォールにクラッシュ。直接、ステンハウスと絡んだわけではないが、グリッドが近く、嫌な予感がしていたか、それが当たった形だ。

 トラック上に影響はないが、ウェザーマップを観る限り、雨雲はすぐそこだ。残り83周、動画の残り時間は1時間36分、どうなるのか。書き忘れていたが、8回目のコーションになる。カメラにも雨粒が観えてきた。マシンはピットボックスに入る。レッドフラッグへ。

 マシンにカバーが掛けられる。雨天中断の場面は、公式動画ではカットされているが(2時間14分49秒)、観客の歓声に後押しを受けて、各マシンはトラック上に戻っていく。この時点で2時間30分。観客席は、一度席を外したのか、帰ったのか、閑散としている。全マシンが出発したところで、コーションラップに変わる。

 コーションラップ中にカイルのマシンがレッカーで牽引されていく。ここでリタイアだろう。229LAP、レディックとブレイニーのフロントローでリスタート。レディックがリード、ブレイニー、ベル、ラーソン、ギリランドが追う。ステイアウトなのに、レディックの蹴り出しが良い。それにギリランドも大健闘。

 上位陣は優勝経験者ばかりで、優勝がないのはギリランドとチャステインくらいだ。ただ、少し離されていて、コーションが出ないと難しいか。確実に1ストップは必要なので、そこで展開が変わるかもしれない。234LAP、そのチャステインがスピン、近くにジャスティン・ヘイリーがいたが、ヒットしたかどうかは分からない。9回目のコーション。



 チャステインはタイヤ以外には、ダメージはなさそうだ。インサイドウォール周辺には、雨水が残っているようで、そこをコーションラップ中にマシンが走っている(レインタイヤを履いているせいか?)。242LAP、レディックとベルのフロントローでリスタート。べルがリード、レディック、ラーソン、ブレイニー、ギリランドが続く。

 ベルが大きくリード。レディックが2位を譲らないため、ラーソン以下がトレインになって、トップとの差が縮まらない。251LAP、ブレイニーが2位に浮上。256LAP、ラジョイが単独スピン、リアからウォールにクラッシュし、10回目のコーション。261LAP、ベルとラーソンのフロントローでリスタート。レディックはさすがに5位に落ちている。

 ベルがリード、ブレイニー、ラーソン、レディック、ベリーが追う。263LAP、ノア・グラグソンがスピンし、ウォレス、オースティン・ディロンを撃沈、後方マシンを巻き込むマルチクラッシュとなり、11回目のコーション発生。ウォレス、ディロンの損傷が酷く、ウォレスはピットボックスでマシンが動かず、その場でリタイア。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ベル、ブレイニー、ラーソン、レディック、ベリーのトップ5。273LAP、ベルとレディックのフロントローでリスタート。ベルがリード、ブレイニー、ラーソン、レディック、マクダゥエルが追う。282LAP、ホセバーがスピンし、12回目のコーションに。あまりの多さに観ている僕もイライラしてくる。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ベル、ブレイニー、マクダゥエル、ベリー、ラーソンのポジションになっている。291LAP、ベルとマクダゥエルのフロントローでリスタート。2位争いをしていたブレイニーとマクダゥエルがコンタクトし、2台ともスピン。13回目のコーション・・・。



 ベル、ベリー、ラーソン、チェイス・ブリスコー、クリス・ブッシャーのトップ5。スチュワート・ハースの2台が入っていることに、実況も注目。ブッシャーを含めれば、3人が今シーズン未勝利のドライバーと言うことになる。296LAP、ベルとブリスコーのフロントローでリスタート。

 ベルがリード、ベリー、ブリスコー、ラーソン、ブッシャーが続く。ケセロウスキーがスピンするも、レースコントロールも良い加減、嫌になってきたのかもしれず、ノーコーションw・・・と書いてたら、14回目のコーションが出て、NASCARオーバータイムに😅。ベリーのクルーチーフ、ロドニー・チルダースが映し出される。

 再び、ベルとブリスコーのフロントローでリスタート。ベルが引き離し、2位をベリーとブリスコーで激しく争う。そのままベルが再三のリスタートにめげず、フェニックス、コカ・コーラ600に次いで、今シーズン3勝目🏆。キャリア9勝目を挙げた。ブリスコー、ベリー、ラーソン、ブッシャー、レディック、ステンハウス、ジョン・ハンター・ネメチェック、トゥレックス、チャステインのトップ10。

 やっと終わったか、が正直な実感。11位プリース、16位タイ・ギブス、18位エリオット、19位オースティン・シンドリック、21位ダニエル・スアレス、24位ハムリン、25位ブレイニー、26位バイロン、27位グラグソン、28位ケセロウスキー、32位ロガーノ、33位ディロン、34位ウォレス、35位カイル、36位ボウマンと言うところ。

 トゥレックスがベルをタップ。バーンアウトに、レッドフラッグを含め、6時間以上いた観客から歓声が飛ぶ。メインスタンドには、それなりに観客が戻ってきたようだ。ドライバーも、観客も、実況もお疲れ様。ポイントリーダーは、ラーソンとエリオットが620ポイントで並んでいる。次戦は、ナッシュビル。ボウマンのメインスポンサー、アリ―ファイナンシャルがレーススポンサーを務める。頑張って貰いたい。