長時間のレッドと5度のオーバータイムの末、ロガーノ初優勝!NASCAR第19戦:ナッシュビル) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第19戦:ナッシュビルは、テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・スーパースピードウェイで行われる、Ally 400。1.333マイル(2.145キロ)を300周、400マイル(640キロ)を、90+95+115周の3ステージ制で戦う。

 ナッシュビル・スーパースピードウェイは、コンクリートで楕円形のトラックで、2001年のオープン時から、ドーバー・モータースポーツが所有していたが、それ以降は、ドーバー・インターナショナルスピードウェイと共にノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モータースピードウェイに本社を置くスピードウェイ・モータースポーツの所有に移っている。

 スピードウェイ・モータースポーツは、他にもブリストル、アトランタ、ラスベガス、ソノマ、テキサスと、カップ戦の開催されている、いくつかの施設を所有している(所有施設は、合計9ケ所)。ナッシュビル・スーパースピードウェイに話を戻そう。メジャーイベントは、2001年から開催されたIRL(インディ・レーシング・リーグ)のFirestone Indy 200に始まり、2008年まで開催されていた。

 2009年のスケジュールから外れ、2021年にナッシュビルに戻り、ストリートサーキットとして、2023年まで開催されたが、今年は、9月15日のシーズン最終戦が、ナッシュビル・スーパースピードウェイで開催されることが決まっている。NASCARは、2001年~11年まで、エクスフィニティ・シリーズとトラックシリーズが開催されていたが、ドーバー・モータースポーツが、ナッシュビルとゲートアウェイの運営を停止したため、レースの開催はなくなり、中断を余儀なくされている。

 2021年から、NASCARは、ドーバーモータースポーツが所有しているドーバーの1レースを同社が所有しているナッシュビルでカップシリーズを開催することが決定し、今に至っている。それ以降、ドーバーモータースポーツは、2021年11月8日、スピードウェイ・モータースポーツに買収され、所有権が変わっている。



 現在のレーススポンサー、アリ―ファイナンシャルは、デラウェア州で組織され、ミシガン州デトロイトのアリーデトロイトセンターに本社を置く銀行持株会社で、同社は、自動車金融、ダイレクトバンクによるオンラインバンキング、企業向け融資、車両保険、住宅ローン、および割賦販売やリース契約などの関連金融サービスなどの金融サービスを提供しており、米国最大級の自動車金融会社であるという。2019年にジミー・ジョンソンのメインスポンサーとなり、2021年にジョンソンがインディカーに転向後は、アレックス・ボウマンが引き継いでいる。

 ナッシュビルは歴史が浅く、過去3年だけなので、カイル・ラーソン、チェイス・エリオット、ロス・チャステインとマルチウィンは1人もいない。いずれもシボレー陣営の優勝で、レースタイムは全て3時間を超えている。ロードンが、レッドフラッグを含めて6時間の長丁場だったので、3時間前後に抑えて欲しいものだと、勝手に思う😅。

 PPは、デニー・ハムリンで、今シーズン2回目、通算42回目の獲得。ジョシュ・ベリー、クリストファー・ベル、カイル・ラーソン、ブラッド・ケセロウスキーのトップ5。ハムリンのタイムは、29秒859秒で、160.354マイル(258.065 キロ)。プラクティスは、タイ・ギブス、ライアン・ブレイニー、バッバ・ウォレス、チャステイン、トッド・ギリランドと順となっている。カウリグ・レーシングの16番は、AJ・アルメンディンガーがエントリーしている。

 レース前セレモニーを久しぶりに観る。ドライバーのリラックスした表情が見られるが、カイル・ブッシュの表情は冴えない。先のロードンでは、ウェットタイヤ着用とは言え、コーションラップ中にクラッシュしてリタイアしているし、今シーズンは未勝利の上、RCRの体制もバタバタしていて、チームメイトのオースティン・ディロン同様、成績が残せていない。気分屋のカイルだけに、気持ちが切れてしまっても、おかしくない。



 ウォレスは横にいる彼女(アマンダ・カーター)のお腹が大きくなっている。2022年12月31日に2人が結婚していたそうで、既婚者であれば、勿論、問題はない。ハムリンとベリーのフロントローでグリーンフラッグ。ハムリンがリード、ベル、ラーソン、ケセロウスキー、ベルが続く。

 17LAP、最下位のジャスティン・ヘイリーに詰まったハムリンをベルがアウトからパスし、リードチェンジ。オッズは+350ハムリン、+400ラーソン、+500ベル、+700トゥレックス、+1000ギブス、ケセロウスキーとなっている。ジョー・ギブス勢4台が入って、ラーソン、ケセロウスキーのシボレー、フォード勢が1台づつ入っている。

 38LAP、ボウマン、オースティン・ディロンがピットイン、39LAP、ケセロウスキーがピットイン。ベル、ハムリンの1-2は変わらず。40LAP、ベル、ハムリン、ラーソン、ベリー、クリス・ブッシャー、エリオット、ウォレスも入る。ギブス、タイラー・レディック、ウィリアム・バイロンのトップ3。42LAP、ギブスが入る。

 44LAP、レディック、バイロンがトップ2。ピット勢でリードラップにいるのは、ベルとハムリンを除く15位以下は、周回遅れになっている。46LAP、レディックとベルがピットイン。マイケル・マクダゥエルがトップに繰り上がり、リードラップは5台。ベルは6位、ハムリン8位、ケセロウスキー9位となっている。

 65LAP、2位のジョーイ・ロガーノがピットイン。事実上トップのベルが2位となり、マクダゥエルとの差は、6秒を切っている。75LAP、ステイアウトしているのは、トップのマクダゥエルと、ギリランド、ヘイリーの3台のみ。まだ、ノーコーションでフューエルウィンドウも限界だろう。



 78LAP、マクダゥエルが遂にピットイン。ギリランドの姿もある。これでベルがトップに復帰。ハムリン、ラーソン、レディック、ケセロウスキーのトップ5。ハムリンは、0.4秒差だが、ラーソン以下は、4秒以上離れており、コーションが出なければ、この2人の一騎打ちだ。

 85LAP、ベルが、25位のライアン・プリースに手間取って、軽くコンタクトするも、ラップダウンに。その前にはヘイリーがいるが、ピットストップが遅く、2周遅れとは言え、中々抜けない。そのままベルがステージ1を制し、ハムリン、レディック、ラーソン、ケセロウスキー、ギブス、バイロン、ブッシャー、マーティン・トゥレックス・ジュニア、ウォレスのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン(+1/4)、ベル(ー1/4)、ラーソン(+1/4)、レディック(ー1/4)、ケセロウスキー(0/4)のトップ5。若干の順位変動はあったものの、トップ5の顔ぶれは変わらず。ロガーノが2タイヤをチョイスし、13ポジションアップの8位に入ったのが目を引く。

 8(98)LAP、ハムリンとベルのフロントローでリスタート。マクダゥエル(周回遅れで28位)とギリランド(同35位)は、ウェーブ・ア・ラウンドでラップバックしたようだ。YouTubeは、プレミアム会員ではないので、フォーミュラーeのCMが入っている。現地実況とは勿論関係ない。19(100)LAP、ハムリンがリード、ベル、レディック、ギブス、ラーソンが追う。

 15(105)LAP、トヨタ勢がトップ4を独占し、ラーソンが追う展開に変わりはない。再び、ウェザーマップが表示される。ロードンに続いてか。まだ、レースのハーフウェイには、まだ遠い。26(116)LAP、ジョン・ハンター・ネメチェックがターン4で、右フロントタイヤの問題で、「単独スピン、コースアウトし、レース中では初の2回目のコーション発生。



 リードラップカーが一斉にピットイン。ベル(+1/2)、ケセロウスキー(+4/2)、クリス・ブッシャー(+7/2)、ジョーイ・ロガーノ(+10/2)、ロス・チャステイン(+8/2)のトップ5。4タイヤをチョイスしたハムリンは6位、レディック8位、ラーソン9位と大きくポジションを落としている。

 ステイアウト勢はおらず、2タイヤ勢が上位を独占。33(123)LAP、ベルとケセロウスキーのフロントローでリスタート。ベルがリード、ケセロウスキー、ブッシャー、グラグソン、レディックが続く。36(126)LAP、ボウマンとコンタクトしたギブスが、コースアウト。グラスに突っ込んで、3回目のコーション。ギブスはピットイン。

 ウェザーマップもそうだが、ナッシュビルの天気も、晴れから、晴れ間のあるところと、黒い雲が広がってきていて、かなり怪しくなってきている。41(131)LAP、ベルとケセロウスキーのフロントローでリスタート。ベルがリード、レディック、ラーソン、ケセロウスキー、ブッシャーが続く。

 46(136)LAP、雨による4回目のコーションに。車載カメラにも雨粒が付いている。まだ、ハーフウェイにもなっていない。暫くしてレッドフラッグに変わる。全マシンがピットに入り、マシンにカバーが掛けられている。クルーチーフのアラン・グスタフソンのインタヴュー中に、チェイス・エリオットは、ヘルメットを脱いでいた。各ドライバーは当然、マシンを降りているだろう。

 47(137)LAPでレースはストップ。今の時点では、路面は乾いていて、小雨が降っている程度だろう。暫くすると土砂降りに。ロードンでは、雨が降ってる間は、動画を全カットしていたのに、ナッシュビルでは、そのままアーカイブに残っている。雨は通り過ぎたのだろうか。晴れ間が広がっている。ドライバーたちもマシンに戻っているようだ。



 通り雨だったのか、虹がかかっている。過去のレースのリプレイをしていたから、僕は早送り。メインスタンドの一部に空席はあるが、殆どは埋まっている。ハーフウェイまで、あと13周。各マシンがエンジンをかけると、歓声は一層大きくなる。動画は5時間36分12秒、2時間51分を過ぎ、ベルを先頭に、各ドライバーがトラックに向かって動き出す。

 全車トラック上に来るまで、ペースカーを先頭にマシンが待機。マシンが揃ったところで、ペースカーが始動。レッドフラッグは解除され、コーションラップになる。1時間21分20秒の中断だった。カイルがフリーパスを獲得。リードラップカーは36台。ロガーノ、ボウマン、カイル、ヘイリー他数台がピットに入っている。

 51(141)LAP、ベルとレディックのフロントローでリスタート。ベルがリード、レディック、ラーソン、ケセロウスキー、エリオットが追う。バイロンがブッシャーに接近した際、マシンバランスを崩し、失速。ポジションを落とす。70(160)LAP、ハムリンがエリオットを抜き、トップ5に復帰。

 トップ勢に動きがないので、延々とノア・グラグソンとギブスのバトルを映している。去年、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを争った2人だが、グラグソンは、ゲートウェイでの事故で欠場、その後、ソーシャルメディアで問題をからしゅつじょうNASCARから出場停止処分を受けた経緯がある。エクスフィニティ・シリーズでは、両者はライバル関係で、実力は折り紙付きだ。

 ステージ2は、そのままベルが制し、レディック、ラーソン、ハムリン、ケセロウスキー、エリオット、トゥレックス、ライアン・ブレイニー、ブッシャー、グラグソンのトップ10。リードラップカーが一斉にピットイン。ベル(0/4)、ハムリン(+2/4)、レディック(ー1/4)、ケセロウスキー(+1/4)、エリオット(+1/4)のトップ5。



 ラーソンは右のリアタイヤチェンジャーのミスでジャッキを再び上げたことで、13秒台と大幅なタイムロスが生じ、トップ10から姿を消した(12位)。カイルも25位前後にいたのだが、35位にまで大幅にポジションを落としている😢。逆にディロンは、ベルに周回遅れにされる寸前だったのに、大きく順位を上げている・・・とは言っても31位だけども。

 193LAP、ベルとハムリンのフロントローでリスタート。ベルがリード、ハムリン、レディック、ブレイニー、ケセロウスキーが続く。マクダゥエルがタイヤダウンで大幅に後退。202LAP、ライリー・ハーブストが、コリー・ラジョイとヒットし、5回目のコーション。モンスターエナジーのペイントスキームだったから、レディックと思ったけれども、勘違い。

 15号車(リック・ウェアーレーシング)のメインスポンサーではあるのだが。ブッシャー含め、10台前後ガピットイン。209LAP、ベルとレディックのフロントローでリスタート。フロントローの2台にハムリンが飛び込み、3ワイドになった直後に、エリック・ジョーンズの右フロントタイヤだダウンし、ウォールにクラッシュ!6回目のコーションとなる。

 214LAP、レディックとベルのフロントローでリスタート。ベルがリード、レディック、トゥレックス、ハムリン、ブレイニーが追う。ベルとレディックが激しいトップ争いを展開し、トップ4をトヨタ勢が占める。219LAP、6位だったエリオットが、ルースとなり、単独スピン、グラス部分を走って、トラックに復帰するも、7回目のコーション。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ロス・チャステイン(+10/2)、ロガーノ(+11/2)、ベリー(+11/2)、ヘイリー(+28/ー)、カイル(+22/0)のトップ5。2タイヤチョイスが3台。ヘイリーは給油すら表示がないということは、ピットに入れなかったもかもしれない。カイルがフューエルオンリーだとしても疑問が残る。タイヤ無交換では、すぐに元のポジションに戻ってしまうだろう。トップ10で、4タイヤ交換をしたのは、レディックとベルとハムリンだけ。



 8位のブッシャーもフューエルオンリー、10位のダニエル・スアレスは2タイヤチェンジとなっている。さらにステイアウトが6台いて、ブレイニー、AJ・アルメンディンガー、ラジョイ、ウォレス、ネメチェック、マクダゥエルとカオスな状況になっている。動画が4時間を超えた。残りが1時間半以上。コカ・コーラ600は短縮レースだったが、2レース連続で雨絡みの長時間レースになっている。

 226LAP、ブレイニーとアルメンディンガーのフロントローでリスタート。ブレイニーがリード、アルメンディンガー、ラジョイ、ウォレス、ロガーノが続く。228LAP、4タイヤチェンジをしていたベルが、いきなりルースになり、単独スピンしてクラッシュ!8回目のコーション。これまでレースを支配してきたベルが、ヘビーダメージ🔥。

 ベルはレッカー車に押されてピットボックスに入ったものの、リペアを諦め、ステアリングを外し、マシンを降りている。ベルのマシンはレッカー車で牽引されていく。335LAP、ブレイニーとアルメンディンガーのフロントローでリスタート。ブレイニーがリード、アルメンディンガー、チャステイン、ウォレス、ラジョイが追う。

 241LAP、チャステインがアルメンディンガーを捉え、2位に浮上。243LAP、ケセロウスキーが、ディロンとわずかに接触、ケセロウスキーはスピン、リアからウォールにハードクラッシュ!カーソン・ホセバーがハリソン・バートンにコンタクト、バートンがスピン、フロントからウォールにヒット。9回目のコーションとなり、コーション祭りに。

 ラジョイなど10台ほどがピットイン。249LAP、ブレイニーとチャステインのフロントローでリスタート。チャステインがリード、ブレイニー、ウォレス、アルメンディンガー、ジョシュ・ベリーが続く。255LAP、元チームメイトのハムリンとギブス相手に3ワイドで戦っていたカイルが、ハムリンを引き離し、トップ5に。



 264LAP、ハムリンがカイルを捉え、4位に。タイヤのアドバンテージを考えれば、当然ではあるのだが。268LAP、更にウォレスをパスして、3位に。残るはチャステインとブレイニーしかいない。コーションが連続しているとは言え、ブレイニーは、80周近くを走っている。勿論、コーションが出れば、全車リセットしてピットに入るだろうが。

 270LAP、ブレイニーがピットイン。4タイヤチェンジ、フューエル2本のフルサービス。どのマシンも、あと1回のピットストップは必要だ。284LAP、ハムリンがチャステインとの差を1秒以内に詰めている。2タイヤと4タイヤの違いはあるが、既に40周以上を経過している。その差はなきに等しい。

 288LAP、チャステインの背後にハムリンが付く。3位のカイルは3秒前後離されており、バトルを仕掛けるのは難しい。さらにラーソンも迫っている😅。292LAP、ラーソンがカイルを抜き、3位に浮上。逆を言えば、カイルがよくここまで頑張っている、と言いたいところだ。

 294LAP、インからハムリンがチャステインを捉え、リードチェンジ。ハムリンの勝利が目前と思われた299LAP、ターン2で、グラグソンとコンタクトして、オースティン・シンドリックがスピン!10回目のコーション。NASCARオーバータイムに。11回目のコーション。

 トップグループはステイアウト、カイルもフェイントを掛けたものの、入らない。ウォレス、ギブス以下がピットイン。2タイヤ、4タイヤにチョイスは分かれる。ハムリンとチャステインのフロントローでリスタート。フロントローの2台にラーソンが迫り、ハムリンをプッシュし、チャステインにもヒット。チャステインは、ハムリンにコンタクトした上、スピン、クラッシュして、12回目のコーション。オーバータイム再び😲。



 チャステインはギブスにヒットされ、ギブスにはネメチェック・・・とマルチクラッシュ発生。カイルは、チャステインに行く手を阻まれ、ヒット。ハムリン、ラーソン、トゥレックス、ロガーノ、カイル、チェイス・ブリスコーのトップ5。トップ勢は、コーション多発故、90周以上走っている。チャステインは、リタイア。願っていた優勝が目前で潰えた。まっささん、お嘆きでしょう😢。

 オーバータイム2度目。ハムリンとラーソンのフロントローでリスタート。ハムリンが大きくリード、ラーソン、トゥレックス、カイルが3ワイド、後ろにロガーノ。が、後方のコーションでマルチクラッシュ!。13回目のコーション発生。4ワイドで走っていたホセバーが、一気に下がったのがトリガーになったようだ。

 さすがに夕日も落ちて、ライトが灯されている。動画は5時間14分を超えている。いつになったら終わるんだ、このレース。3度目のオーバータイム、ハムリンとラーソンのフロントローでリスタート。ラーソンが出遅れ、後ろにいたカイルが詰まってスピン、後ろにいたエリオットもヒット。カイルはクラッシュ。マシンは動かず、そのままリタイア。14回目のコーション。

 大歓声が起きる。僕も完全に気持ちが切れた。僕も観たことがない、4回目のオーバータイム。周回数も100周となり、ハムリン、トゥレックスのジョーギブス勢がピットイン。さすがに彼らもここまで、オーバータイムが続くとは想定していなかっただろう。再び大歓声が起こる。

 ロガーノ、ブリスコー、スミス、エリオット、ボウマンという、予想もしなかったトップ5。ロガーノとブリスコーのフロントローでリスタート。両者譲らぬサイドバイサイドのバトルを展開。ややロガーノが前に出たと思われた時、ベリーがリアからウォールにクラッシュ。15回目のコーション。オーバータイムは、5回目に突入する。



 エリオット、ラジョイがピットイン。ラジョイはリペアもあるようだ。ロガーノ、ブリスコーは、100周を遙かに超えている。このまま走り切れるのか?。フロントローの2人を含め、スミス、ライアン・プリース、バッバ・ウォレス、ブッシャーは今シーズン、優勝がない。5位にレディックはいるが。

 ロガーノとブリスコーのフロントローでリスタート。ロガーノがリード、猛追するのはレディック。ポジションはロガーノ。燃料が持つかどうかだ。僅差でロガーノが逃げ切り、雄たけびを上げる。今シーズン初勝利、去年の第4戦:アトランタ以来の勝利で、今シーズン11人目のウィナー。通算33勝目を挙げた🏆。

 スミス、レディック、プリース、ブッシャー、ブレイニー、ウォレス、ラーソン、ダニエル・ヘムリック、グラグソンのトップ10。11位アルメンディンガー、12位ハムリン、14位ボウマン、15位シンドリック、18位エリオット、19位バイロン、21位ブリスコー、22位ダニエル・スアレス、23位ギブス、24位トゥレックス、25位ケセロウスキー、26位ベリー、27位カイル、32位ディロン、33位チャステイン、36位ベルと言うところ。

 5回のオーバータイムで、331周という、予想だにしないレースとなり、優勝候補が次々とピットイン。最後まで燃料を持たせたロガーノの作戦勝ちだろう。彼を好きであるかどうかは別にして、早くレースが終わって欲しいの一言だった。レースタイムは、4時間3分20秒で過去最長。次戦は2度目のストリートコースシカゴになる。

 ロガーノは、雄叫びを上げ、拳を何度も突き出した。クールなクルーチーフのポール・ウルフも笑みを浮かべる。さしものロガーノも、今シーズン勝つのにここまで苦労するとは思わなかった。大歓声にブーイングも混じっていたけども。正直アンチだけど、正直に言わせて貰おう。おめでとう、と😊。