前年チャンピオン、ブレイニーがようやく初勝利を飾る(NASCAR第17戦:アイオワ) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第17戦:アイオワは、アイオワ州ニュートンにある、アイオワスピードウェイで開催される、Iowa Corn 350 Powered by Ethanolで、0.875マイル(1.408キロ)のショートオーバルで、350周(306.25マイル/492.862キロ)を70+140+140周の3ステージ制で戦う。

 レース自体は、カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイの建設が遅れていること(Pala Casino 400)や、カナダのジル・ビルヌーブサーキットでの開催が決まらなかった故に、かなり遅くカップ戦初開催が決定されている。2019年から、NASCARが施設を保有しているが、2011年~19年までエクスフィニティ・シリーズは開催されたが、カップ戦は開催されていなかった。

 むしろ、インディカーシリーズでお馴染みで、2007年~2020年まで開催され、1年の間隔を置き、2022年にスケジュールを復活し、現在に至っている。2020、2022、2023年はダブルヘッダーとして開催され、2016年からジョセフ・ニューガーデンが通算6勝を挙げている。今年も7月13日、14日のダブルヘッダーが予定されている。2008、9年と武藤英紀が、2年連続で、2位・3位の表彰台を獲得。その面では知られているところかもしれない。

 PPは、ソノマで優勝したカイル・ラーソンで、今シーズン4回目、通算20回目の獲得。ライアン・ブレイニー、ジョシュ・ベリー、ウィリアム・バイロン、ブラッド・ケセロウスキーのトップ5。ラーソンは、23秒084で136.458マイル(219.608 キロ)を記録。



 レース前の話題は、6月14日の会見で、ジョーギブス・レーシングと単年度契約を続けてきた、マーティン・トゥレックス・ジュニアが、2024年限りでフル参戦から撤退すると会見。来年以降は、23Ⅺレーシングからのスポット参戦などの話が出ているが、詳細は分からない。29日にはカップフル参戦ドライバー最年長となる44歳を迎えるトゥレックス。最終戦まで頑張って欲しい。後任には、チェイス・ブリスコーの話も出ているが、まだ決まってはいない。

 プラクティスは、ノア・グラグソン、タイ・ギブス、アレックス・ボウマン、ジャスティン・ヘイリー、チェイス・エリオットとなっている。スポット参戦は、ソノマにも出場したAJ・アルメンディンガー(カウリグ・レーシング)の1名。ラーソンとブレイニーのフロントローでグリーンフラッグ。

 ブレイニーがリード、ラーソン、ベリー、ブリスコー、タイラー・レディックが続く。4LAP、ルースになったゼイン・スミスが、コリー・ラジョイにコンタクトし、ラジョイがスピン、いきなりのコーション。ラジョイ、エリック・ジョーンズら数台がピットイン。リアからヒットしたラジョイだが、大きなダメージはなさそう。

 10LAP、ブレイニーとラーソンのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、ブリスコー、ブレイニー、レディック、ベリーが追う。47LAP、ラーソンが快走、ブレイニー、ベリー、バイロン、ブリスコーのトップ5。52LAP、アルメンディンガーの右フロントタイヤのトラブルで、ハードクラッシュ、2回目のコーションとなる😢。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(0/4)、ブレイニー(0/4)、バイロン(0/4)、ベリー(0/4)、ラジョイ(+14/2)のトップ5。ダニエル・スアレスと、ケセロウスキーがステイアウト。59LAP、スアレスとケセロウスキーのフロントローでリスタート。



 ラーソンがリード、ブレイニー、スアレス、ベリー、バイロンが続く。61LAP、アウトからブレイニーがラーソンをパスし、リードチェンジ。63LAP、タイ・ギブスが、ロス・チャステインとコンタクトして、ウォールにヒット。ラーソンに迫られたブレイニーだが、そのままポジションをキープして、ステージ1を制した。

 ラーソン、スアレス、バイロン、ベリー、ジョーイ・ロガーノ、ラジョイ、ケセロウスキー、エリオット、カイル・ブッシュのトップ10。ステイアウトしたスアレス、ケセロウスキーの他、ラジョイなど8台ほどがピットイン。8(78)LAP、ブレイニー、ラーソンのフロントローでリスタート。

 ラーソンがリード、ブレイニー、バイロン、エリオット、ロガーノが追う。10(80)LAP、ジョン・ハンター・ネメチェック、グラグソン、ギブスが3ワイドになり、ミドルにいたグラグソンにルースとなったネメチェックがヒット。グラグソンはスピンしたものの、ギブスと軽くヒットしたものの、態勢をキープするが、4回目のコーションとなる。

 この間にトップのラーソンのみがピットイン。17(87)LAP、ブレイニーとバイロンのフロントローでリスタート。ラーソンは32位に下がっている。ブレイニーがリード、ロガーノ、バイロン、カイル、ボウマンが続く。31(101)LAP、ラーソンがごぼう抜きでポジションを上げている。勿論、フレッシュタイヤと言うこともあるが、途方もなく速い😲。

 トップのブレイニーにロガーノが。3位のバイロンにベリーが食い下がっている。46(116)LAP、右フロントタイヤがフラットになったマイケル・マクダゥエルがピットイン。他のトップ勢は、アンダーグリーンのピットサイクルまで、追随しないようだ。48(118)LAP、ロス・チャステインがカイルを抜き、6位に浮上。



 チャステインとスアレスはトップ10にいる。ペンスキー同様、トラックハウスも調子を上げてきているようだ。57(127)LAP、バイロンがロガーノを捉え、2位となる。ロガーノの後ろには、エリオットが迫っている。ラーソンは7位、ボウマンが10位でヘンドリック勢は全員トップ10に入っている。

 60(130)LAP、ゼイン・スミスも右フロントタイヤがダウンし、ピットイン。2回目のコーションから、100周を超えている。タイヤコンディションはともかく、ピットサイクルが近い感じがする。さて、周回数の表示が止まっているようで、いつまでも130周のままになっている。

 トップ10の中では、カイルもピットイン。実況では、残り75周と言っているし、NBCの方はどうなっているのだろうか。78(148)LAP、トップは、依然ブレイニー、エリオット、バイロン、ロガーノ、ラーソンのようだ。表示が変わっていないので、正確には分からないのだが。

 93(163)LAP、ブレイニー、エリオット、バイロン、ラーソン、クリストファー・ベルのトップ5。ようやく表示が元に戻っている。95(165)LAP、ラーソンがバイロンを捉え、3位に浮上。フューエルウィンドウから考えて、そろそろアンダーグリーンでのピットが始まりそうだ・・・と書いた途端にバイロンがピットイン。

 続いて、右フロントタイヤが落ちたチャステインも入る。トゥレックスはピットロードスピードペナルティ。103(173)LAP、エリオットに迫られていたブレイニーがピットイン。次の周にエリオットも入る。ラーソンも続く。これでピットはリセットされ、ステージ2の最後まで、何事も起こらない・・・か?



 110(180)LAP、トップのベルがピットイン。ケセロウスキーがトップに繰り上がり、9位には、周回遅れだったデニー・ハムリンがいるように、トップグループは軒並みピットに入っている。112(182)LAP、ダニエル・ヘムリックがターン2でウォールにヒットし、5回目のコーション。カイルがフリーパスを獲得。

 ケセロウスキーら、ステイアウト勢がピットイン。ピット間もないグループは、ウェーブ・ア・ラウンドを選択してラップバック。119(189)LAP、ステイアウトしたリッキー・ステンハウス・ジュニアとバイロンのフロントローでリスタート。ステンハウスにバイロンがコンタクトして、後退。その隙をつき、ラーソンが抜け出す。

 ラーソンがリード、ベリー、バッバ・ウォレス、エリオット、ステンハウスが追う。バイロンは10位までポジションを落としている。そのままラーソンが、ステージ2を制し、エリオットの猛攻を凌いだベリーが2位。以下、エリオット、ブレイニー、ウォレス、ハムリン、クリス・ブッシャー、トッド・ギリランド、ケセロウスキー、ジャスティン・ヘイリーのトップ10。

 11位バイロン、12位カイル、13位ステンハウスとなっている。リードラップカーが一斉にピットイン。ケセロウスキー(+8/2)、ラーソン(ー1/4)、ベリー(ー1/4)、エリオット(ー1/4)、スアレス(+9/4)のトップ5。ブッシャーとギリランドがステイアウト。

 218LAP、ブッシャーとケセロウスキーのフロントローでリスタート。219LAP、スアレス、ラーソン、ケセロウスキーが3ワイドに。ルースとなったスアレスがラーソンの右リアにヒットし、ラーソンがスピン、ハムリンが突っ込み、Tボーンの連鎖。ハムリンのインにいたカイルもヒットしたかもしれない。ラーソンは後ろ向きになってマシンをストップ。



 7度目のコーション発生。優勝候補の最右翼とも言える走りをしていたラーソンが、ハードダメージを抱えてピットイン。マシンをリペア。ようやくピットアウト。ハムリンもピットを繰り返している。228LAP、ブッシャーとベリーのフロントローでリスタート。一度はベリーがリードしたが、コンタクト。ブッシャーがリード、ベリー、ギリランド、カイル、ケセロウスキーが続く。

 232LAP、ベリーがブッシャーをパスし、リードチェンジ。ベリーがトップを走っているが、スチュワート・ハースの4人は皆シートを失うのだ。ベリーが、このまま優勝すれば、カップに残れる可能性もあるし、エクスフィニティで遥かに格上だったノア・グラグソンも同じだ。

 2周遅れになっていたラーソンが、OUT表示になっている。リタイアしたのだろうか。247LAP、ベリーがリード、バイロン、ブレイニー、エリオット、ブッシャーのトップ5。リードラップカーは18台で、19位のハムリンからラップダウンになっている。260LAP、右フロントタイヤがフラットになったブッシャーが、ウォールにヒット。8度目のコーション。

 ブッシャーは、すぐにピットに入り、給油とタイヤ交換。リードラップカーが一斉にピットイン。ブレイニー(+1/2)、ロガーノ(+5/2)、ステンハウス(+10/2)、ベリー(ー3/4)、エリオット(ー1/4)のトップ5。267LAP、ブレイニーとロガーノのペンスキー、フロントローでリスタート。

 ブレイニーがリード、ロガーノ、ステンハウス、バイロン、ベリーが追う。271LAP、ルースとなり、一気にポジションを下げたカイルがピットイン。275LAP、バイロンがステンハウスを抜き、2位に浮上。ブレイニーが表示通りなら、ポジションは良かったのに、なぜ2タイヤチェンジを選択したのか、分からない。



 ラーソンは復帰しているが、31周遅れで、優勝争いの目はもはやない。代わりにカイルがOUTになっている。286LAP、エリオットがステンハウスを捉え、3位に浮上。312LAP、ボウマンが10位で奮闘しているヘイリーを抜き、トップ10入り。チャステインに迫る。

 325LAP、ブレイニーのトップが続き、バイロン、エリオットのヘンドリック2台が追う。ブレイニーが2タイヤチェンジとしても、4タイヤ勢が迫れるアドバンテージは残っていないだろう。ブレイニーはタイヤマネジメントが何処まで出来るかにかかっている。徐々にバイロンが差を詰めている。

 327LAP、ベルがステンハウスを捉え、ヘンドリック勢に続く4位に。翌周、マクダゥエルの右フロントがダウンし、ピットイン、2タイヤチェンジでピットアウト。343LAP、リードラップは15位のホセバーまで。14位はトゥレックスで、13位でさっき健闘を称えていたヘイリーなのだが・・・そこまでは、無理かな。

 そのままブレイニーが逃げ切り、今シーズン初勝利、通算11勝目で、今シーズン10人目のウィナーとなった🏆。バイロン、エリオット、ベル、ステンハウス、ロガーノ、ベリー、ボウマン、スアレス、ケセロウスキーのトップ10。アトランタで、0.003秒差でスアレスに、ゲートウェイで、ファイナルラップでガス欠を起こし、オースティン・シンドリックに敗れたブレイニーが、遂に今シーズン初の頂点に立った。

 11位チャステイン、12位ギリランド、13位ヘイリー、15位トゥレックス、16位グラグソン、17位ウォレス、18位ブッシャー、19位オースティン・ディロン、22位レディック、24位ハムリン、25位ギブス、27位プリース、28位ブリスコー、30位シンドリック、34位ラーソン、35位カイル、36位アルメンディンガーと言うところ。

 ブレイニーはローバルの初の勝者だし、初物に強いと思ったり。インタヴュー前にマシンに乗って、両手を突き上げた時は、大歓声が起こった。ポイントスタンディングは、ラーソンに8ポイント差で、エリオットがトップに立った。次戦は、ニューハンプシャー州ロードンのUSA Today 301に続く。