トップ快走のブレイニーが失速、シンドリックが大逆転優勝!(NASCAR第15戦:ゲートウェイ) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第15戦:ゲートウェイは、イリノイ州マディソンのワールドワイド・テクノロジーレースウェイで行われる、Enjoy Illinois 300。1.25マイル(2.01キロ)を240周、300マイル(480周)を45+95+100周の3ステージ制で戦う。ピットロードスピードは40マイル、フューエルウィンドウは70~75周。

 PPは、マイケル・マクダゥエルで、32秒468で、138.598マイル(223.052キロ)。今シーズン・・・2回目、通算3回目の獲得。オースティン・シンドリック、ライアン・ブレイニー、クリストファー・ベル、タイラー・レディックのトップ5。プラクティスは、ジョーイ・ロガーノ、ブレイニー、タイ・ギブス、レディック、バッバ・ウォレスとなっている。

 NASCARでは、カップシリーズが2022年からで、ディフェンディングチャンピオンは、カイル・ブッシュ。がクラフツマン・トラックシリーズ(1998~2010、2014~)、エクスフィニティ・シリーズは、1997年から2010年まで行われていた。他にNTTインディカーシリーズが、1997~2000年までのCART時代、2001~2003年までインディカーシリーズ(IRL)を経て、2017年から再開、現在に至っている。

 最多勝は、ジョセフ・ニューガーデンで2017、2020~2022年までの3連覇を含め、最多の4勝を挙げている。2019年には佐藤琢磨も優勝している。NBCの放送では、スチュワート・ハースレーシングのNASCAR撤退の話一色。ラリー・マクレイノルズとジェイミー・マクマーレイのスタジオでもその話は出ていたし、トラックにいる、クリス・マイヤース、ケビン・ハーヴィック、クリント・ボウヤーもコメント。2人ともスチュワート・ハースの元チームメイトだしね。



 少し前には、ノア・グラグソンが映っていたが、チェイス・ブリスコーにジェイミー・リトルがインタヴュー。ドライバーにとっては、寝耳に水の話ではなかったろう。ブリスコーは老若男女に丁寧にサインしていて、<強面>のライアン・プリースも子どもにはちゃんとサインに応じている。ギブスとエクスフィニティでは、互角に渡り合っていたグラグソンや、実績のあるブリスコーはカップでも、シートを確保出来そうな気がする。

 オッズは、+450デニー・ハムリン、+500ブレイニー、+800ベル、+850、マーティン・トゥレックス・ジュニア、+900ロガーノと言うところ。今シーズン不振のカイルは+1800で11位。まぁ、致し方ないところか。どのドライバーも、ブレーキに対してコメントしており、それが懸念点になっているのが分かる。

 マクダゥエルとシンドリックのフロントローでグリーンフラッグ。2LAP、ブラッド・ケセロウスキーのマシンが大きくスライドし、ポジションを落とす。マクダゥエルがリード、ベル、ブレイニー、シンドリック、レディックが続く。3LAP、ターン2で、ジョン・ハンター・ネメチェックとコディ・ウェアが絡んでスピン、いきなりのコーション。

 ジョイが、ケセロウスキーのことをブラッド・Kって呼んでいて、少し笑った。そんな風に呼ばれてたっけ?8LAP、マクダゥエルとベルのフロントローでリスタート。マクダゥエルがリード、ベル、ブレイニー、シンドリック、レディックが追う。17LAP、デレク・クラウスとウェアが絡んで、2台がスピン!。2度目のコーション。



 ケセロウスキー、ベリー、トゥレックスら、トップ10圏外のドライバーがピットイン。ケセロウスキーは、ルースフィールで再ピット。23LAP、マクダゥエルとベルのフロントローでリスタート。マクダゥエルがリード、ベル、ブレイニー、シンドリック、ハムリンが続く。

 チェイス・エリオットとウォレスが10位争いを展開し、アレックス・ボウマン、カイル・ラーソンのヘンドリック勢がその後ろに。ベリーとブリスコーが同じスポンサーのペイントスキームでバトルをしている。バスプロショップスが、ジョーギブス、リチャード・チルドレス、スチュワート・ハースにまたがってスポンサーをしているのは観ることはあるが、同じレースで同一チームをスポンサーするのは観たことがない😲。

 32LAP、マクダゥエル、ベル、ブレイニーのトップ3が等間隔続いている。41LAP、再三仕掛けていたベルがマクダゥエルをパスし、初のリードチェンジ。そのままベルがステージ1を制し、マクダゥエル、ブレイニー、シンドリック、ハムリン、ウィリアム・バイロン、ギブス、レディック、ロガーノ、エリオットのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。プリース(+14/2)、トゥレックス(+14/2)、ベル(ー2/4)、マクダゥエル(ー2/4)、シンドリック(ー1/4)のトップ5。トッド・ギリランド、カイル、ベリー、オースティン・ディロン、リッキー・ステンハウス・ジュニア、クラウスの6台がステイアウト。



 2タイヤ、4タイヤ、ステイアウトと3つの戦略に分かれ、10(55)LAP、ギリランドとカイルのフロントローでリスタート。カイルがリード、ギリランド、ディロン、ベリー、ステンハウスが追う。19(64)LAP、4タイヤ勢トップのベルが、ディロンを抜き、2位に。25(70)LAP、カイルも捉え、リードチェンジ。

 他の4タイヤ勢が上がってこないから、ベルも余裕を持ってカイルを攻めたんだと思うけど。46(91)LAP、トゥレックスがディロンをパスし、3位に。2タイヤチェンジのアドバンテージがあるかどうか。カイルを追う。一方、ベルはカイルに4秒近くの差をつけて独走。

 47(92)LAP、カイルがピットイン、ディロンはすでに入っている。ステージのハーフウェイまで走れたんだから、戦略としては成功だろう。52(97)LAP、トップのベルがピットイン。ピットストップでも、コンサバに4タイヤチェンジをするベル、2タイヤをチョイスしたラーソン、エリオットと判断が分かれる。

 2タイヤ交換だったトゥレックスは当然、2タイヤチェンジ。62(107)LAP、シンドリックがリード。ブレイニー、ブラッド・ケセロウスキー、ブリスコー、ジョーイ・ロガーノのトップ8。8台がステイアウトしており、9位のベルが事実上のトップ。65(110)LAP、白煙を上げたトゥレックスがピットイン。タイヤの問題らしい。


 
 67(112)LAP、ベリーがウォールにクラッシュ。4回目のコーションが発生。一直線に突っ込んでいることからも、実況通りタイヤトラブルの可能性が高い。すぐにマシンを降りたベリーは左右のフロントタイヤを確認している。フューエルウィンドウ近くまで走っていたシンドリックらトップ6を中心にピットイン。ステンハウスがフリーパスを獲得。

 ステイアウトは、ベル、エリオット、ラーソンの3台。ピット組トップのカイルは4位。75(120)LAP、ベルとエリオットのフロントローでリスタート。ベルがリード、エリオット、カイル、ラーソン、シンドリックが続く。85(130)LAP、シンドリックがエリオットを捉え、2位に浮上。べレイニー4位、ロガーノ6位と今日はペンスキーが揃って好調だ💪。

 95(140)LAP、7位争いをしていたラーソンが、カイルにを仕掛け、サイドドラフトコンタクト。2台ともスピン!5回目のコーションは、コーションチェッカー。終始ステージをリードしたベルがステージ2を制し、シンドリック、ブレイニー、エリオット、ロガーノ、ケセロウスキー、ブリスコー、カーソン・ホセバー、オースティン・ディロン、ハムリンのトップ10。ラーソン29位、カイル32位。ファイナルラップでバトルして何も良いことのなかった2人であった😢。

 カイルはピットでマシンを降りている。年を重ねて短気になったのか、走れないほどのダメージがあったのか。間違いなくウォールにヒットしたのは、カイルでダメージがより大きいのは分かるのだが。リードラップカーが一斉にピットイン。ベル(0/2)、エリオット(0/4)、ケセロウスキー(0/4)、ギブス(0/4)、バイロン(0/4)のトップ5。



 天気は快晴。メインスタンドは満席で、他のスタンドは8割くらいの入りだろうか。シンドリックを先頭に12台がステイアウト。13位のカナウスのピット数がおかしいが、ベルは14位リスタートになる。149LAP、シンドリックとブレイニーのフロントローでリスタート。

 シンドリックがリード、ブレイニー、ロガーノ、ホセバー、ブリスコーが追う。ペンスキーの1-2-3。ロガーノがドミネイトしたオールスター戦以来、ペンスキーはカップ戦で今シーズン初勝利は出来るだろうか。175LAP、4位のホーセバーがピットイン。ペンスキー3台の後ろにベルが迫る。

 シンドリックからやや離れて、ブレイニー。3位のロガーノは5秒以上離され、もうフューエルウィンドウの範囲になっている。ピットタイミングがどのくらいになるかは分からないが、ステイアウト勢が、かなり粘れれば、トップ2に優勝のチャンスが出てくる。シンドリックもキャリア唯一の勝利はデイトナ500だ。それ以外のレースで勝てれば、評価も変わってくるだろう。

 177LAP、ブレイニーがピットイン。シンドリック、ハムリンも続く。ロガーノ、ディロンも入るが、ブレイニーはアンダーカットに成功して、シンドリックを逆転。トラック上のトップはベルだが、ペースを落とさず、何処まで走り切れるだろうか。ベル、ケセロウスキー、レディック、ロス・チャステイン、ジャスティン・ヘイリーのトップ5。



 彼らは既に40周以上走っている。195LAP、ベルがピットイン。ブレイニー、シンドリックは同一周回にいるから、前に出られるか、出られてもトップをとり戻せるか、だ。ベルとケセロウスキーは5秒以上離されているから、ペンスキーの2人と、ベルの優勝争いになりそうだ。勿論、コーションが出なかったらの話だけども。

 ブレイニーは13位、シンドリック15位、ベルはハムリンの後ろとなる19位になる。ブレイニーとベルの差は約7秒。ステイアウト組が何処までペースダウンを抑えられるか、タイヤをケア出来るかに掛かっている。207LAP、ケセロウスキーは、未だステイアウト。バランスを崩しているというのに。エリオットと9秒差があるとは言え、コーション待ちだとしたら、消極的過ぎ。

 ブレイニーが6位、シンドリック7位、ベルは9位でブレイニーとは2秒差でかなり詰めてきている。210LAP、2位のエリオットがピットイン。211LAP、ベルがシンドリックをパスし、6位に。ブレイニーとの差は1秒前後で目の前にいる。212LAP、ケセロウスキーがピットイン。よく粘ったとは言いたいが、レース戦略としてこれで良かったのか?

 220LAP、ベルは一瞬、ブレイニーの前に出たが、ブレイニーも抜き返す。その後、エンジントラブルが発生したらしく、ベルが徐々に後退し始める。ピットストップしたばかりのウォレスにパスされたのはともかく、3位のシンドリックがすぐ背後に迫ってきている。



 225LAP、シンドリックがベルを抜き、再び2位に。ベルとブレイニーの差は3秒以上に開き、コーションが出るかどうかに望みをつなぐしかない。230LAP、ハムリンもベルを捉え、ベルは4位にドロップ。ファイナルラップ直前に差を詰めていたシンドリックが、ブレイニーを捉え、リードチェンジ😲。

 ベルとの熾烈なバトルが原因と思ったら、よもやのガス欠。バトルと無縁だったシンドリックが、大逆転で2021年のデイトナ500以来の2勝目を手にした🏆。ブレイニーは、トップ10はおろか、よもやの24位フィニッシュ。ペンスキーの今シーズン初勝利を1-2で飾るどころか、歓喜するシンドリックに対し、ブレイニー陣営はお通夜状態😢。

 昨年、第35戦のXfinity 500以来の優勝と、プレーオフ行きは水泡に帰した。シンドリックは3年ぶりの優勝とプレーオフ行きが決まり、大歓声を受ける。落胆するブレイニーにチームメイトのケセロウスキーが肩を叩き、励ます。ブレイニーも、「ベルとのバトル」が影響したとコメントしている。まさかタイヤではなく、燃料に足をすくわれるとは・・・。

 シンドリック、ハムリン、ケセロウスキー、レディック、ロガーノ、オースティン・ディロン、ベル、ホセバー、ヘイリー、ラーソンのトップ10。11位ギブス、12位チャステイン、13位エリオット、14位クリス・ブッシャー、15位バイロン、17位ブリスコー、18位へムリック、21位ウォレス、22位グラグソン、23位ダニエル・スアレス、24位ブレイニー、25位マクダゥエル、28位アレックス・ボウマン、31位プリース、34位トゥレックス、35位カイル、36位バリーと言うところ。

 よもやのラストとなったゲートウェイ。レースは2時間48分と短かったが、書き上げるのが、随分と遅くなってしまった。次戦は、久しぶりのロードコース、ソノマ。今シーズン9人目のウィナーだが、ブレイニーやロガーノは勿論、チャンピオン争いの常連でも勝ててないとライバーが何人もいる。次戦、ビクトリーレーンでワイン7を口にするのは、誰だろうか。