ジョーギブス・レーシングがドミネイト。ハムリン通算52勝目!(NASCAR第5戦:ブリストル) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第5戦:ブリストルは、テネシー州ブリストルのブリストル・モータースピードウェイで行われる「Food City 500」。0.533マイル(858m)を500周(266.6マイル/428.890キロ)を125+125+250LAPの3ステージ制。フューエルウィンドウは、175~185LAP、ピットロードスピードは30マイル。

 1961年から、年2回のレースが行われるようになり、NASCARの中でも古い歴史を持つトラックの一つ。2021年から3年間は、レースを半分の250周に短縮して、ダートレースが行われ、ジョーイ・ロガーノ、カイル・ブッシュ、クリストファー・ベルが優勝しているが、土砂でレースが見えないなどの問題も指摘され、4年ぶりにアスファルトのレースに戻している。

 ダートレースを除いたアスファルトでは、ラスティ・ウォレスが6勝で最多勝。ダレル・ウォルトリップ、デイル・アーンハート、カイルが5勝で並び、2000年代初頭と2006年でカート・ブッシュが4勝を挙げ、ブッシュ兄弟には相性のいいレーストラックで知られる。現役ドライバーでは、ブラッド・ケセロウスキーが2勝。

 秋の「Bass Pro Shops Night Race」ではウォルトリップが7勝を挙げ、通算12勝。スピードウェイの中には、ウォルトリップの大きな写真が飾られている。インタヴューにも答えていて、77歳とは思えないほど、元気そうだ。映像の中には、マイケル・バッファーを収録したものもあり、何故かボクシングのリングの中で喋っていた。秋のレースには来るのだろうか?

 PPは、2023年度のディフェンディングチャンピオン、ライアン・ブレイニーが、15.536秒で今シーズン初、通算10回目の獲得。124.954マイル(201.094キロ)、ジョシュ・ベリー、デニー・ハムリン、ジョーイ・ロガーノ、チェイス・エリオットのトップ5。プラクティスは、ブレイニー、カイル、バッバ・ウォレス、ロス・チャステイン、ロガーノとなっている。

 いつものようにクリス・マイヤーズ、ケビン・ハーヴィック、クリント・ボウヤーの3人で、FOX中継は進められている。マーティン・トゥレックス・ジュニア、チャステイン、ブレイニー、リッキー・ステンハウス・ジュニアなどが囲みを作って話し込んでいる。普段あまり接点のないドライバーが話している光景はレース前に観ていると楽しい。

 トニー・スチュワートが、マット・ケンゼスに向けてヘルメットを投げつけるシーンは、何度も何度も流されている。アトランタの3ワイドフィニッシュ同様、いつまでも使い続けられるのだろう。あ、ダニカ・パトリックが切れてたシーンもあったなぁ。記憶にないが、誰相手なんだろう。ハムリンが詰め寄られてたこともあったけど、何処だったか思い出せない😅。スタート前のチェイス・エリオットに話しかけるジェフ・ゴードン。デイトナ500の時に後ろ姿を観たが、引退して8年経ったとは言え、大分肥えたなぁ。リック・ヘンドリックのようにはなって欲しくないけど。



 スタートコマンドは、リチャード・ペティ、カイル・ペティ(1960~)、リチャード・チルドレス(1945~)、ジョー・ギブス(1940~)のレジェンド4人が務める。カイルが抱いているのは、息子だろうか。彼には6人の子どもがいて(2度結婚している)、1980年生まれのアダム・ペティ(2000年に19歳で事故死)、1982年、1985年、2018年、2020年、2022年生まれと随分、歳が離れている。次男のオースティンには、2013年生まれの子どもがいたりする。

 ブレイニーとベリーのフロントローでグリーンフラッグ。ブレイニーが一度はリードするが、ベリーがインに飛び込み、4LAPには、リードチェンジ。ブレイニー、チェイス・ブリスコー、ロガーノ、ハムリンが追う。さすがに146、000人と最盛期の162、000人のキャパからは減っているが、観客席は5~6割の入り。

 19LAP、ハムリンがブレイニーをパスし、2位に浮上。ハムリンと言えば、2019年の秋のレースで、マット・ディベネデット(1991~)を残り11周で抜いて、彼の初勝利は水泡に帰した。ディベネデットは昨年のクラフツマン・トラックシリーズのブリストルを最後にNASCARのレースから離れているが、カップ戦で31回もトップ10になっているのは驚きだ😲。

 21LAP、ウィリアム・バイロンがターン3でウォールにヒット。が、ノーコーション。その間にハムリンはベリーを捉え、リードチェンジ。その後、バイロンはポジションを落とし、ベルや、ロガーノにも押されたりで、再びヒット。23LAP、バイロンはピットイン。そこで初のコーションとなる。アクシデントより、バイロンのデブリが問題っぽい。リードラップカーが一斉にピットイン。

 2タイヤと4タイヤにストラテジーは分かれている。30LAP、ステイアウトのタイラー・レディックと2タイヤのベリーのフロントローでリスタート。31LAP、レディックがベリーに追突し、大勢を崩したレディックにマイケル・マクダゥエルがヒットし、さらに後方からカールトン・ホセバーが当たっている。後方でも混乱しており、マルチクラッシュ発生。他にコリー・ラジョイ、AJ・アルメンディンガー、ダニエル・ヘムリック、ゼイン・スミスが絡んでいる。



 このリストに納得いかないのは、起点となった上位3台のうち、ベリーとマクダゥエル入っていないことだ。全部で8台のクラッシュだろう。この2回目のコーションでバイロンがフリーパスを獲得。39LAP、バッバ・ウォレスとベリーのフロントローでリスタート。

 ウォレスがリード、ベリー、マクダゥエル、ハムリン、エリオットが続く。41LAP、ベリーがインからウォレスを捉え、リードチェンジ。49LAP、ウォレスが、やり返し、ポジションを戻し、ハムリン、ブレイニーが続き、ベリーは4位にダウン。54LAP、ハムリンがウォレスをパスし、トップに返り咲く🐠。

 61LAPにエリオットがトップに。ポジションチェンジの多いブリストルだが、エリオットのリードラップは初めてかもしれない。72LAP、手負いのスミスのマシンからデブリが散乱し、3度目のコーションが起こる。リードラップカーが一斉にピットイン。

 ハムリン(+2/4)、ブレイニー(0/4)、エリオット(ー1/4)、カイル(ー3/4)、ブラッド・ケセロウスキー(0/4)のトップ5。80LAP、ハムリンとブレイニーのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ブレイニー、エリオット、カイル、ケセロウスキーが追う。

 83LAP、ブレイニーがリーダーに。全く関係はないが、WWEのスマックダウンをPRする画面が出た。FOXの映像だからだろう。89LAP、ハムリンがリーダーを奪還。ブレイニーの後ろにはカイルがいる。アレックス・ボウマンも、ジョン・ハンター・ネメチェックと11位争いをしたいる場合ではないだろう。エリオット同様、奮起を望む。

 トップ10から消えたベリーは、ウォールにヒット、タイヤがダウンしたらしい。右リアタイヤに問題を抱えたカイルは一気に失速😢。120LAP、ブレイニーがトップを奪還。タイ・ギブス、カイル・ラーソンが追う。121LAP、ギブスがトップに立ち、ラーソン、ブレイニーを従える。

 124LAP、トップ20からも姿を消したカイルがターン2で、右リアがフラットタイヤになり、単独スピン、4回目のコーション。バックして、そのままピットイン。そのままステージ1は、コーションチェッカーとなり、ギブスが制し、ラーソン、クリス・ブッシャー、ケセロウスキー、ネメチェック、ブレイニー、トゥレックス、クリストファー・ベル、ライアン・プリース、ベリーのトップ10。



 ステージウィンでドヤ顔をしているギブスだけど、どうしても子どもにしか見えない😂。リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(+1/4)、ギブス(ー1/4)、ケセロウスキー(+1/4)、ブレイニー(+2/4)、クリス・ブッシャー(ー2/4)のトップ5。

 16(141)LAP、ラーソンとケセロウスキーのフロントローでリスタート。ギブスがリード、ネメチェック、ラーソン、ベリー、ケセロウスキーが続く。22(147)LAP、トゥレックスがギブスを抜き、再びリードチェンジ。その後は、ラーソンとジョー・ギブス4台とのトップ争いが続く。

 51(176)LAP、マイケル・マクダゥエルにヒットしたリッキー・ステンハウス・ジュニアがバランスを崩し、ダニエル・ヘムリックとゼイン・スミスとコンタクトし、5回目のコーション。リードラップカーが一斉にピットイン。ブッシャー(+4/4)、ギブス(ー1/4)、トゥレックス(ー1/4)、ベル(0/4)、トッド・ギリランド(+12/4)のトップ5。ギリランドがここまで4タイヤでポジションを上げるのが不自然。逆にベリーは7ポジション落としている。

 ギブスはペナルティで後退し、28位までドロップ。ハリソン・バートンがフリーパスを獲得。スミスはピットに戻ったが、リタイアしている。65(190)LAPにブッシャーとベルのフロントローでリスタート。ブッシャーがリード、ベル、トゥレックス、ラーソン、ネメチェックが追う。87(212)LAP、ギブスは早くもトップ10まで戻ってくる。

 レースは落ち着き、ベル、トゥレックス、ネメチェックのトヨタトップ3となっている。今シーズン序盤は不振のロガーノが4位、ラーソンは5位となっている。99(224)LAP、トゥレックスがベルを抜き、リードチェンジ。トゥレックスのスキームは、若干カラーリングが違うが、オートオーナーズだ。

 102(227)LAP、カイルがまたもスピン、大事には至らなかったが、タイヤに問題があるのだろうか。6回目のコーション。少し前には、フリーパスのポジションにいたが、オースティン・シンドリック、オースティン・ディロンに捉えられ、順位を落としている。かなり調子が悪いようだ😢。シンドリックがフリーパスを獲得。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ベル(+1/4)、ネメチェック(+3/4)、ロガーノ(+3/4)、ハムリン(+4/4)、ラーソン(+5/4)のトップ5。コリー・ラジョイ、カーソン・ホセバーがステイアウト。ベルは2タイヤチェンジに観えたが・・・どうだろう。



 ブレイニーはピットロードスピードオーバー、カイルはセーフティバイオレーションでペナルティだとか。まぁ、良いや。ガッカリする域はとっくに超えている。115(240)LAP、ラジョイとホセバーのスパイア・モータースポーツのフロントローでリスタート。

 ベルとロガーノが物凄いスピードで、フロントローの2台をパスしていく。ロガーノは2度ベルを強くタップし、バランスを崩させると、119(244)LAPにトップに立つ。124(249)LAP、ギブスがアウトから、一気にロガーノを抜き去り、再びリードチェンジ。

 そのままギブスがステージ2も制し、ケセロウスキー、ロガーノ、ネメチェック、ベル、トゥレックス、ハムリン、ラーソン、ウォレス、プリースのトップ10。トヨタ勢が6台も入っている。特にネメチェックの健闘が光る😲。ディロンがフリーパスを獲得。リードラップカーが一斉にピットイン。

 ギブス(0/4)、ロガーノ(+1/4)、トゥレックス(+3/4)、ベル(ー1/4)、ギリランド(+8/4)のトップ5。ピットアウトしたケセロウスキーにシンドリックがヒットする場面があった。あれはクルーがちゃんと指示するものだろう。どっちの陣営が悪いか分からないけど。

 265LAP、ギブスとトゥレックスのフロントローでリスタート。ギブスがリード、トゥレックス、ベル、ロガーノ、ネメチェックのトップ5。ギブスとトゥレックス、ベルのトヨタ3台がトップ争い。やや離されてネメチェック、ラーソン、ハムリンが続く。

 300LAP、トヨタの4台に、ハムリンも加わり、トップ5を独占。リスタート上位にいたロガーノは27位へ。ブレイニーも14位、予選ではペンスキーは速いが、レース本番では、今一つ結果が出ない。3月17日の「St. Patrick's Day、セイントパトリックス・デー」は、、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリック(聖パトリキウス、387~461)の命日で、カトリックの祭日だとか。

 特に米国では世俗化・一般化して広く普及しているそうで、この日にブリストルで優勝したデヴィッド・ピアソン(1934~2018/1968年/通算105勝、3度のチャンピオン)、ケイル・ヤーボロー(1939~2023/1974年/通算83勝、3度のチャンピオン)、ケイシー・ケイン(1980~/2013年/通算18勝)。この3人の映像が映し出される。この日に優勝したドライバーは9人いて、直近では2019年のカイル(フォンタナ)がいる。



 これを調べていて、初めてヤーボローが去年の12月31日に亡くなったことを知り、驚いた(゚д゚)!。310LAP、ベリーがターン2で単独スピン、ウォールにヒット。8回目のコーション、チームメイトのグラグソンがフリーパスを獲得。リードラップカーが一斉にピットイン。

 ハムリン(+3/4)、ベル(0/4)、ギブス(0/4)、ラーソン(+2/4)、トゥレックス(ー4/4)のトップ5。323LAP、ハムリンとベルのフロントローでリスタート。ギブスがリード、ハムリン、ベル、トゥレックス、ラーソンが続く。トヨタ勢の中で、トゥレックスがやや下がる。ラーソン、ケセロウスキーが追撃態勢。

 365LAP、ハムリンがギブスを捉え、リードチェンジ。もう何回目になるのだろうか。いずれにしても、ジョーギブス勢のリードラップは圧倒的だ。 368LAP、ハムリンがギリランドに続き、シンドリックとステンハウスを周回遅れにしようとしたところで、シンドリックとステンハウスがヒットし、2台ともスピン、9回目のコーションとなる。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン(0/4)、ベル(+1/4)、ギブス(ー1/4)、ラーソン(0/4)、トゥレックス(0/4)のトップ5。PJ1は撒いているようだが、トラックのアウト側は、タイヤかすだらけ、タイヤもかなり傷んでいて、到底フューエルウィンドウは走り切れそうもない。

 380LAP、ハムリンとギブスのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ギブス、ベル、トゥレックス、ケセロウスキーが追う。400LAP、ギブス、ベル、ハムリン、トゥレックスのジョーギブスのトップ4はポジションチェンジしながらも変わらない。

 426LAP、ギリランドに詰まったギブスの隙をつき、ハムリンとトゥレックスがギブスをパスし、1-2。ベルは、ジョーギブス最下位の4位まで落ちてしまう。433LAP、ラーソンはラップダウン。先のコーションのミスがかなり響いているようだ。ケセロウスキーが3位、ギブスとベルを従えるトップ5。

 436LAP、ラーソンがピットイン、更にタイヤに問題を抱えたブレイニーもピットイン。442LAPにベルも入る。445LAP、ギブスも入る。リードラップは、ハムリン、トゥレックス、ケセロウスキー、アレックス・ボウマン、チェイス・エリオット、ネメチェックの6台。



 449LAP、ハムリンに続き、トゥレックスがピットイン。455LAP、ピットストップは一巡し、ハムリンがトップ、トゥレックス、ベリー、ラーソン、クリス・ブッシャーのトップ5。479LAP、リードラップカーは10台。11位にエリオットがいるが、最近、トップ10圏外ギリギリの場所にいるんだよなぁ。

 484LAP、トゥレックスが、スリップしたハムリンを抜き、リードチェンジするが、ハムリンは抜き返す。489LAP、ネメチェックとベルがラップダウンになり、リードラップカーは7台。さすがにグリーンランが長引くとこうなるか。そのままハムリンが逃げ切り、今シーズン初勝利、歴代13位となる通算52勝目を挙げた🏆。

 トゥレックス、ケセロウスキー、ボウマン、ラーソン、ネメチェック、ブッシャー、エリオット、ギブス、ベルのトップ10。リードラップが僅か5台、ハムリンに接近したのはトゥレックスだけ、トップ10にトヨタ5台が入る圧勝劇だった。ヘンドリック勢が3台、RFKレーシング2台が入った。特にレガシーモータークラブのネメチェックの奮闘が光っている💪。

 11位マイケル・マクダゥエル、12位ベリー、13位チェイス・ブリスコー、14位プリース、15位ロス・チャステイン、16位ブレイニー、17位ジャスティン・ヘイリー、18位ダニエル・スアレス、20位エリック・ジョーンズ、22位ロガーノ、23位アルメンディンガー、24位ディロン、25位カイル、29位バッバ・ウォレス、30位レディック、31位シンドリック、34位ノア・グラグソン、35位ウィリアム・バイロンと言うところ。

 トゥレックスはハムリンに軽くマシンをぶつけて祝福。内心は相当悔しかったと思うが、クリーンバトルの結果だから仕方ない。54回のリードチェンジは、NASCARのショートトラックでのレコードになるそうだ😲。ハムリン163周、ギブス137周、トゥレックス54周、ベル29周で、計383周。リードラップもジョーギブス・レーシングがトップ4を独占。

 ハムリン、トゥレックス共に「タイヤマネジメント」とコメントしていたように、タイヤに厳しいレースだった。フェニックスのベルに次いで、ジョーギブス・レーシングが連勝。次戦はテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。初のロードコースになる。23Ⅺレーシングから、3台目として小林可夢偉が、去年のインディ/ロードに次ぐ2度目のカップ戦参戦。F1だけでなく、他のカテゴリーでも参戦経験があるらしい。直前に入ってきたニュースなので正直驚いたが、楽しみだ😊。