エース、ベルが終盤の追い上げで独走。今季初勝利(NASCAR第4戦:フェニックス) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第4戦:フェニックスは、アリゾナ州アボンデールのフェニックスレースウェイで開催される「Shriners Children's 500」。1.022マイル(1.654キロ)を312周(312マイル/502.115キロ)を60+125+127周の3ステージ制。フューエルウィンドウは92~98周、ピットロードスピードは45マイル。

 春のレースは2005年からの開催で、最初の優勝はカート・ブッシュ。最多勝は、2006年に優勝したケビン・ハーヴィックで、2014~16年まで3連覇。2018年に5勝目を挙げ、2022年には、チェイス・ブリスコーがキャリア唯一の優勝をし、スチュワート・ハースレーシングが6勝と最多。去年、ウィリアム・バイロンが優勝したヘンドリック・モータースポーツが5勝で続いている。

 秋のレースを含めると、ハーヴィックは通算9勝で、僕はフェニックスを「ハーヴィックの庭」と呼んでいる。2018年には、ネーミングライツでISMレースウェイと改称されたが、2020年を以て、インジェニュイティ・サン・メディア(ISM Connect)とパートナーシップを解消し、フェニックス・レースウェイに名称は戻っている。

 PPはデニー・ハムリンが今シーズン初、41回目の獲得。27.138秒、132.655マイル (213.488 キロ)で、タイ・ギブス、チェイス・エリオット、エリック・ジョーンズ、バイロンのトップ5。プラクティスは、ジョーイ・ロガーノ、ハムリン、タイラー・レディック、ジョン・ハンター・ネメチェック、オースティン・シンドリックとなっている。



 ダニエル・スアレスは、ドライバー紹介の際にマスクマンの姿で、ファンとタッチしている。さすがメキシカン。「ルチャリブレ」(スペイン語でプロレス。メキシコカンスタイルのプロレスを一般的に指す)の伝統を踏襲している😊。オッズは、クリストファー・ベル、ハムリン(+500)、ライアン・ブレイニー、ロス・チャステイン(+850)、バイロン、レディック、カイル・ラーソン(+1000)となっている。

 ハムリンとギブスのフロントローでグリーンフラッグ。ギブスがリード、ジョーンズ、ハムリン、チェイス・エリオット、レディックが続く。6LAP、ルースになったデレック・クラウスがスピン、クラウスに避けられなかったシンドリックがヒットし、オースティン・ディロンがTボーンでクラウスに突っ込み、いきなりのコーション。

 トッド・ギリランドとカイル・ブッシュがピットイン。シンドリックは右フロントに多くなダメージを負っているが、左フロントをクルーが、ハンマーで叩き壊している😲。そっちものダメージがあったのか。13LAP、ギブスとジョーンズのフロントローでリスタート。シンドリックはリタイア。ディロンは3周遅れとなっている。カナウスはリードラップ最後尾。

 ギブスがリード、ジョーンズ、ハムリン、レディック、エリオットが追う。43LAP、ギブスにジョーンズが迫り、その背後にはハムリン。トップ3の距離が一気に詰まる。45LAP、レディックがインからハムリンをパスし、トップ3へ。47LAPにジョーンズを抜き、ジョーギブスの1-2。

 ジェフ・ゴードンは、クルーチーフのアラン・グスタフソンと共に、エリオットの戦況を見守る。58LAP、ドッグレッグで大きくインに飛び込んだレディックが、ギブスを抜き、初のリードチェンジ。そのままレディックがステージ1を制し、ギブス、ハムリン、ジョーンズ、エリオット、バイロン、ブレイニー、マイケル・マクダゥエル、チェイス・ブリスコー、マーティン・トゥレックス・ジュニアのトップ10。



 トヨタ勢がトップ4を独占。フリーパスは、ディロンが獲得し、リードラップカーが一斉にピットイン。10(70)LAP、ハムリンとレディックのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、レディック、エリオット、バイロン、ギブスが続く。グランドスタンドの収容人数は、45、000人だが、天候に恵まれ、スタンドはほぼ満席。

 34(94)LAP、ギブスとバイロンの4位争いが続いている。ハムリン、レディック、エリオットのトップ3は変わらない。カップシリーズの勝利数でチャンピオン未経験者の勝利数がテロップに出る。51勝:ハムリン、50勝:ジュニア・ジョンソン(1931~2019)、40勝:マーク・マーティン(1959~)、33勝:ファイアーボール・ロバーツ(1929~64)の名前が上がる。

 ハムリンはその中でトップ。話は逸れるが、ジョンソンは、チームオーナーとしてよく知られ、マーティンはデイトナ500を制することは出来なかったが、現役ラストの2013年に54歳でPPを獲得、コカ・コーラ600、サザン500を制し、5度のランキング2位は、<無冠の帝王>に相応しい。ロガーツは、デイトナ500とサザン500を制したが、ワールド600(コカ・コーラ600)で事故死。マシンの炎上による焼死とされている。

 56(116)LAP、ブレイニーがピットイン。トゥレックス、バイロン、エリオット、ギブスらトップグループが次々と続く。60(120)LAP、トップのハムリンがピットイン。これでピットサイクルは一巡。まだ、ギリランドやカイルなど、下位グループは残っているが、大勢には影響はない。



 65(125)LAP、カイルがピットイン、ギリランド、リッキー・ステンハウス・ジュニア、カールトン・ホセバー、ハムリン、レディックのトップ5。73(133)LAP、レディックがドッグレッグに飛び込んで、ハムリンを捉え、リードチェンジ。その次のラップにレディックとハムリンがギリランドをパスし、リードチェンジ&1-2。

 88(148)LAP、レディック、ハムリン、クリストファー・ベル、バイロン、ギリランドのトップ5。ギリランドや、ステンハウスは、フューエルウィンドウまで走るつもりだろう。104(164)LAP、ギリランドが粘りに粘ってピットイン。周回遅れの27位で、戻っている。ジョン・ハンター・ネメチェック、カイル、ジョシュ・ベリー、ホセバーが前にいるので、フリーパスの可能性はかなり低い。

 110(170)LAP、ベルがハムリンを抜き、2位に浮上。レディックを追う。116(176)LAP、レディックが、ロガーノをラップダウン。予選やプラクティスでは速いが、ハントブラザーズピザが泣いている😢。ベルも続く。121(181)LAP、ベルがインからレディックを捉え、リードチェンジ。

 123(183)LAP、ライアン・プリースをラップダウンに。まだ、プリース(41)と、ダニエル・ヘムリック(31)のカーナンバーとチームが自分の中で覚えられていない。31はジャスティン・ヘイリー(51/リック・ウェアレーシング)のイメージが強くてね。

 ちなみにノア・グラクソン(10)も、まだ、エリック・アルミローラのイメージを引きづってる。もう、スミスフィールドは撤退しちゃったんだけど。ステージ2は、ノーコーションでそのままベルが制した。レディック、ハムリンのトヨタ1~3。バイロン、トゥレックス、ブレイニー、エリオット、グラグソン、ブラッド・ケセロウスキー、クリス・ブッシャーのトップ10。ここまでの2ステージで、レディックは19ポイントを獲得している。



 プリースがフリーパス。リードラップカーがピットイン。195LAP、ハムリンとレディックのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、レディック、バイロン、エリオット、ブレイニーが追う。196LAP、クラウスとヒットしたカイルがスピン、4回目のコーション。ラジョイがフリーパスを得る。

 203LAP、ハムリンとレディックのフロントローでリスタート。レディックがリード、ハムリン、ブレイニー、バイロン、トゥレックスが続く。205LAP、ネメチェックにプッシュされ、ロガーノがスピン、そこにコリー・ラジョイ、カナウス、ジョシュ・ベリー、ゼイン・スミスが絡むマルチクラッシュ発生。5回目のコーションとなる。

 ハントブラザースピザ🍕のスキームのロガーノとラジョイ、カナウスの3台がリタイア。レース序盤のアクシデント以来、大きな動きがなかったレースが、ファイナルステージに一気に動き出した。スタンドだけではなく、砂漠部分も観客席として開放されていて、テントも張られている。G+時代に解説者の石見さんが、「この辺サソリが出るんですよ」と話し、自分は痛風だから(酒は)飲めないんですけどね・・・って喋ってたのを思い出す🦂。

 213LAP、レディックとハムリンのフロントローでリスタート。レディックがリード、ハムリン、トゥレックス、ブレイニー、バイロンが追う。215LAP、レディックとトップ争いをしていたハムリンがルースになり、レディックとコンタクトしてスピン、他の誰も巻き込まなかったが、6回目のコーションとなる。カイルがフリーパスを獲得。



 リードラップカーがピットイン。ステイアウト勢もいるようで、トゥレックス、プリース、ギリランド、ブッシャー、チャステイン、チェイス・ブリスコー、マイケル・マクダゥエル、ジョーンズ、ステンハウス、ギブスとトップ10は様変わり。221LAP、トゥレックスとギリランドのフロントローでリスタート。

 ピットストップしたレディックは16位、ベルは19位までポジションを落としている。222LAP、バッバ・ウォレスがルースになり、ジョーンズとコンタクト。そのままグリーン。332LAP、2タイヤチェンジのケセロウスキーは7位に、4タイヤ勢トップにいるベルはトップ10に浮上。

 ブレイニーと15位争いをしているのは、ラスベガスでドミネイトしたカイル・ラーソン。フェニックスでは全然目立たない。トゥレックスはリードを広げ、2位争いはプリースとギブス。その後ろにチャステインとブッシャーがいる。エリオットもそうだが、輪をかけて目立たないのが、アレックス・ボウマン。ラップダウンの心配はなさそうだが、リードラップ最後尾。

 247LAP、ギブスがプリースをパスし、2位に浮上。トゥレックスとの差は3秒以上あるが、254LAP、チャステインに続いてベルがプリースを抜き、トップ5へ。好調だったレディックは、トップ10圏内にも入れていない。ハムリンとコンタクトしたことが響いているか。

 262LAP、ベルはギブスを捉え、2位に浮上。トップ3までをトヨタが独占、タイム離れているが、ベルが一番有利なのは間違いない。コーションが出れば、ピットもステイアウト組も、全部入るだろうから、イコールにはなるだろうが。272LAP、トップのトゥレックスがピットイン。これでベルがトップに繰り上がる。



 ベルを始め、ピット組が、もう1ストップするかは、コーションが出るかによる。出なければ、このまま走り切る可能性は高い。トゥレックスもこれ以上、タイムを詰められるのは好ましくないから、ここで入るのは賢明ではある。リードラップは21台。トゥレックスはフリーパスのポジションにいる。

 トゥレックスは自力でラップバック。296LAP、ベルがリード、ギブス、ブッシャー、チャステイン、ケセロウスキーのトップ5。レディックはマクダゥエルの後ろ7位につけている。301LAP、ケセロウスキーがチャステインをパスし、4位に。302LAP、ブッシャーがギブスを抜き、2位に浮上。トヨタ勢優勢の中、RFKの2台が大健闘💪。

 ジョーギブス・レーシングの総帥、ギブスの姿が映し出される。トップのベルと孫のタイ・ギブスの状況が一番気になるのだろう(ハムリンやトゥレックスには悪いが)。そのままベルは、独走でトップチェッカー。夫人のモーガン・ケメナは、控えめにグータッチ。カイルのサマンサ夫人と違って、絵にならないwww。

 カップ戦、ボウマンと並ぶ通算7勝🏆。2年連続のファイナリストとしては、物足りない勝利数のような気はするが、ジョーギブス・レーシングの名実ともにエース的存在。まだ、<アレ>を達成していないハムリンはいるが、異を唱える者はいないだろう。ブッシャー、ギブス、ケセロウスキー、ブレイニー、チャステイン、トゥレックス、マクダゥエル、ブリスコー、レディックのトップ10。



 ジョー・ギブスはベルのクルーと円陣を組んで、勝利を祝う、お馴染みの儀式だ。バーンアウトを決めたベルのインタヴュアーはジェイミー・リトルではなく、リーガン・スミスなのだろうか。ピットレポーターは、2人しかいないから、多分、彼だろう。リトルは、2位のブッシャーにインタヴュー🎤。

 11位ハムリン、12位グラグソン、13位スアレス、14位ラーソン、16位ウォレス、18位バイロン、19位エリオット、20位ボウマン、22位カイル、23位プリース、26位ベリー、31位ジョーンズ、32位ディロン、34位ロガーノ、36位シンドリックと言うところ。

 トップ10にジョー・ギブスの3台とレディックが入った。好調だったレディックが、ファイナルステージ以降低迷し、ポジションを上げたものの、再び下がったのが気になる。RFKの2台は大健闘。ブッシャーは勿論だが、カイルと共に僕の<推し>であるケセロウスキーの3年ぶりの優勝が観たい。ちなみにもう一人の<推し>は、マクダゥエルだ💪。

 ヘンドリックの4人は目立った活躍が観れなかった。既に優勝しているバイロンやラーソンはともかく、エリオットやボウマンの優勝を切望している。エリオットは、ベテラン3人がいなくなった後に<推し>にする予定のドライバーなのだ。次戦は、世界最速のハーフマイル。2021年から、ダートレースだったが、3年ぶりにアスファルトに戻り、500周のレースになる。楽しみだ😊。