ラーソンが昨年秋に続き、レースをドミネイト(NASCAR第3戦:ラスベガス) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第3戦:ラスベガスは、ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モータースピードウェイでの「Pennzoil 400」。1971年オープンの半世紀以上の歴史があるところだが、かつては、1996~2000(IRL)、2011年とインディカーシリーズを開催していた。

 「Pennzoil 400」は1998年から、2018年には、秋に「South Point 400」が始まり、年間2レースに。去年の優勝者は、ウィリアム・バイロンで、地元のブッシュ兄弟は、カイルが2009年、カートは秋のレースで2020年に優勝と、意外に相性は良くない。

 1.5マイル(2.4キロ)を267周(400.5マイル/644.542キロ)を80+85+102周の3ステージ制。フューエルウィンドウは、60~64周、ピットロードスピードは45マイル。デイトナ、アトランタとスーパースピードウェイ仕様のレースが続いたが、ようやくオーソドックスな1.5マイルのレースになる。

 PPは、今シーズン2度目で通算30回目のジョーイ・ロガーノ。カイル・ラーソン、オースティン・シンドリック、ウィリアム・バイロン、バッバ・ウォレスのトップ5。ロガーノは、184.357 マイル(296.694 km)。プラクティスは、ロス・チャステイン、ノア・グラクソン、タイ・ギブス、タイラー・レディック、デニー・ハムリンの順番になっている。

 中継は、やはり前戦アトランタの振り返り。優勝したスアレス、ライアン・ブレイニー、カイル・ブッシュが並び、レースを語る。さすがに時間が経っているせいか、3人とも笑顔。0.007秒で3ワイドフィニッシュの瞬間はこれから繰り返し、放送で使われていくのだろう。

 マイク・ジョイ、ケビン・ハーヴィック、クリント・ボウヤーの掛け合いが続き、アトランタの1位と2位の差、0.003秒を上回る、0.002秒の史上最短の僅差で、ジミー・ジョンソンに敗れた、クリント・ボウヤーも、2011年のタラデガでのレースが映し出される中、軽快にトーク🎤。



 ロガーノとラーソンのフロントローでグリーンフラッグ。ロガーノがリード、ラーソン、シンドリック、バイロン、チェイス・ブリスコーが続く。3LAP、ラーソンがインからロガーノをパスし、リードチェンジ。4LAP、ゼイン・スミスがウォールにヒットし、タイヤがダウン。そのままグリーンランは続く。

 5LAP、バイロンがロガーノを抜き、ヘンドリック・モータースポーツ勢の1-2に。10LAP、クリストファー・ベルがウォールにヒット!右リアタイヤがダウン、白煙を上げてスローダウン。初のコーション発生。天候は快晴で、観客席もほぼ埋まっている。リードラップカーが一斉にピットイン。

 スミスがフリーパスを獲得。クリス・ブッシャー、ブリスコー、コリー・ラジョイ、レディック、スアレスのトップ5。彼らは2タイヤチェンジで、ラーソンは6位にいる。16LAP、ブッシャーとブリスコーのフロントローでリスタート。

 17LAP、イン側に切り込んだバイロンが、2タイヤ勢を蹴散らし、17LAPにブリスコーを抜いて、トップに立つ。21LAPにラーソンが続き、再びヘンドリックの1-2。27LAP、ブッシャーの右フロントのホイルが外れ、そのままウォールにハードクラッシュ🔥。

 2回目のコーションとなる。ブッシャーのダメージは大きく。右の足回りが完全に壊れていて、ピットに戻ったものの、なす術もなく、そのままリタイア。最下位となってしまう。レッカーで牽引されていくブッシャーのマシン。リードラップカーがピットイン、スアレスとマイケル・マクダゥエル、ジョン・ハンター・ネメチェックがステイアウト。ここでピットに入れば、燃料的には走り切れる💡。



 マーティン・トゥレックス・ジュニア(+5/2)、カイル(+13/2)、ラーソン(ー1/4)、バイロン(ー3/4)、ハムリン(+13/2)のトップ5。後方は殆どが4タイヤチェンジ。ブッシャーのクラッシュしたウォール部分のリペアに手間が掛かっているようで、トラック上のマシンはストップ。レッドフラッグに。

 開幕から3戦連続のレッドフラッグは、いつ以来だろうか?僕には記憶がない。10分39秒で解除され、コーションラップに。36LAP、スアレスとマクダゥエルのフロントローでリスタート。スアレスがリード、マクダゥエル、トゥレックス、カイル、ネメチェックが追う。

 44LAP、カイルがスアレスを捉え、リードチェンジ。が、3位には4タイヤチェンジを済ませたラーソンが迫っている。53LAP、カイルは粘っているが、ラーソンは無理をしてパスしなくても良いと考えている節がある。このままコーションが出ない保障はないが、余裕を感じさせる。スアレスはトップ5にいるが、マクダゥエルはトップ10からも姿を消している。

 62LAP、ラーソンは満を持してカイルを抜き、リードチェンジ。66LAP、スアレスはシンドリックにも捉えられ、11位にドロップ。75LAP、レディックがカイルをパスし、2位に浮上。76LAP、スアレス16位、ネメチェック17位、マクダゥエルが32位と大きく後退している。

 そのままステージ1はラーソンが制し、レディック、トゥレックス、カイル、ハムリン、ギブス、ラジョイ、チャステイン、シンドリック、ベルのトップ10。リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン(+4/4)、トゥレックス(+1/4)、ラーソン(ー2/4)、ラジョイ(+3/4)、カイル(ー1/4)のトップ5。

 レディックは痛恨のピットミスで、トップ10にも入っていない(16位)。ポジションは、表記ミスらしく、トゥレックスがトップ、ハムリンが2位らしい。ラーソンとギブスがピットロードで軽くコンタクトもしているようだ。9(89)LAP、トゥレックスとハムリンのジョーギブス・レーシングのフロントローでリスタート。



 後退していたバイロンがフリーパスを獲得し、リードラップは34台。ラジョイがトゥレックスを抜き、2位に浮上。ハムリンがリード、ラジョイ、トゥレックス、ラーソン、ギブスが続く。12(92)LAP、ラーソンがトゥレックスを捉え、2位となる。23(103)LAP、トゥレックスはカイルに続き、ラジョイにもパスされ、ポジションを落とす😲。

 26(106)、ラーソンはインから、ハムリンを抜き、再びトップに立ち、一気に引き離してゆく。30(110)LAP、カイルはアウトからハムリンを抜き、ラーソンを追う。39(119)LAP、バッバ・ウォレス、リッキー・ステンハウス・ジュニア、ロガーノ、スアレス、オースティン・ディロン、ハムリンなど次々にピットイン。

 41(121)LAP、トップのラーソン、ラジョイの姿が映されているが、カイルも入っているのだろう。ピットサイクルが一巡し、ラーソン、ハムリン、ブレイニー、カイル、ギブスのトップ5。チャステインが、ピットロードスピードオーバーで、ピットスルーペナルティを受ける。

 52(132)LAP、カイルがアウトからブレイニーをパスし、3位にポジションを戻す。2009年以来の地元での優勝に期待が掛かる。チャステインは、ピットスルーで、ラップバックの最上位に現在いる。57(137)LAP、ハムリンを抜き2位に浮上。盤石のラーソンを追撃。

 75(155)LAP、レディックがブレイニーを捉え、5位に浮上。ただ、ラーソンとの差は6秒近い。ステージ1に続いて、圧倒的な速さだ。76(156)LAP、トップのラーソンが、リードラップ最下位の26位:ハリソン・バートンに迫っていたその時、右リアがフラットタイヤになっていたベルがスピン!4回目のコーション。

 カウリグの16番、デレック・クラウスがフリーパスを獲得。残り8周だが、リードラップカーが一斉にピットイン。アレックス・ボウマン(+13/2)、ラーソン(ー1/4)、ハムリン(0/4)、レディック(0/4)、ブレイニー(0/4)のトップ5。ギブスがアンコントロールタイヤでペナルティを受ける。



 カイルは右フロントタイヤの装着が遅れ、ジャッキを上げ直すトラブルがあり、トップ10圏外(18位)へ😢。82(162)LAP、ボウマンとラーソンのヘンドリック:フロントローでリスタート。ラーソンがトップを奪還、2列目にいたレディックがボウマンとバトル。

 レディック、ハムリン、ブレイニー、トゥレックスが続き、ボウマンはトップ5から陥落。そのままラーソンがステージ2も制し、レディック、ハムリン、ブレイニー、トゥレックス、チェイス・エリオット、オースティン・ディロン、ボウマン、ロガーノ、エリック・ジョーンズのトップ10。

 ステージ2終了直前に4回目のコーションが出たので、ステージ間コーションを、トップグループはステイアウト。ボウマン、バイロンなどがピットイン。173LAP、ラーソンとレディックのフロントローでリスタート。ラーソンが大きくリード、レディック、ハムリン、トゥレックス、ブリスコーが追う。

 184LAP、ラーソンは2秒以上、レディックをリード。ギブスはディロン、カイルのRCR2台を抑え、6位のブレイニーに挑む。200LAP、ラーソンとレディックの差は1秒を切り、同じトヨタ陣営のトゥレックスも差を詰めている。ハムリンは後退し、ブレイニーの後ろ、5位にいる。

 ラーソンは、128LAPとレースの大半を支配し、このままドミネイトすれば、2021年の再現になるかもしれない。203LAP、最初に入ったのはブリスコー。30周ちょっとで入るのは早すぎないか。この先のコーションを想定しているのか、最初から2ストップのストラテジーなのか。



 ボウマン、ジョシュ・ベリー、ギブス、ロガーノ、ディロン、ハムリン、レディックも入ってくる。212LAP、トップのラーソンもピットイン。どうやら2ストップのようだ。カイルがピットロードスピードでペナルティを受ける。トップ10圏内にいたけども、このレース終盤でのペナルティは絶望的だ😢。

 カイルはピットスルーを消化。214LAP、スアレス、トッド・ギリランド、マイケル・マクダゥエル、クラウスの後ろには、やや離れてるものの、ラーソンとレディックがいる。リードチェンジは時間の問題だ。219LAP、トップのマクダゥエルがピットイン。残るはカップ戦デヴューのクラウスだけだ。

 220LAP、ラーソンは自力でクラウスをパスし、リードチェンジ。カイルは周回遅れで31位、ピットに入ったクラウスの前にいる。230LAP、エリオットとボウマンが8位争い。現状、チームメイトののラーソンとバイロンに置いて行かれてる感じが強い。

 一方、トゥレックスとギブスも4位争いをチームメイト間で行っている。去年はグラグソンが勝手に脱落したことで、無風状態で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したが、今年はチームメイト間での戦いでも優位に立ちたい。これからを担うベルはともかく、引退が視野に入っているトゥレックスは、ギブスにとって勝ちたい相手だ。その後ろには、ハムリンもいる。

 233LAP、ターン2で、ルースになったラジョイがスピン、横向きになりウォールにヒットし、6回目のコーション。リードラップカーがピットイン。ラーソン、レディック、ハムリン、ブレイニーらがピットイン。ラーソン(0/4)、チャステイン(+13/2)、レディック(ー1/4)、ブレイニー(ー1/4)、ハムリン(+1/4)のトップ5。

 10台がウェーブ・アラウンドでラップバック。カイルは30位でラップバック、ダニエル・ヘムリックがフリーパスを獲得。238LAP、ラーソンとチャステインのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、チャステイン、レディック、ハムリン、ブレイニーが追う。



 2タイヤのギャンブルに出たチャステイン。よく食い下がっているが、まだ25周ある。何処まで粘れるか。245LAP、レディックがチャステインを抜き、再び2位に。ただ、ラーソンとの差は1秒近い。254LAP、ブレイニーも続く。後ろには、ノア・グラグソンがいるが、ポジションを何処までキープ出来るか、ずるずる下がってしまうか。

 258LAP、ラーソンとレディックの差は、約0.6秒、ブレイニー以下は、3秒以上引き離されているので、このレースで無双しているラーソンに唯一戦っているのはレディックだけ。266LAP、ラーソンのすぐ背後にレディックが迫る。「サンデードライブ」をしていたわけではないだろう。そんな余裕はない筈だ。

 ファイナルラップになって、ラーソンは再びレディックとの差をセーフティリードに引き戻す。そのまま何も起きず、ラーソンはトップでチェッカー。3ステージ完全制覇で、パーフェクトの60ポイントを獲得、昨年の第33戦:ラスベガス以来の通算24勝目🏆。この時も全ステージ制覇の完全優勝だった(リードラップは181周)。

 レディックは3ステージ全てで2位の大健闘、53ポイントを獲得している。ブレイニー、チャステイン、ギブス、グラグソン、トゥレックス、ハムリン、ロガーノ、バイロンのトップ10。2タイヤのギャンブルで4位をキープしたチャステインも見事だったし、ジョーギブスのベテラン2人を抑え切ったギブスもベストレースではなかろうか。

 11位スアレス、12位エリオット、13位ブラッド・ケセロウスキー、14位ジョーンズ、16位ディロン、18位ボウマン、20位ジョシュ・ベリー、21位ブリスコー、23位ライアン・プリース、26位カイル、29位シンドリック、33位ベル、35位ウォレス、37位ブッシャーと言ったところ。

 バーンアウトを決めた後、息子君が飛び出してきて、ラーソンに持ち上げられ、ボンネットの上に。2人で観客の歓声に応える。それが済むと、チェッカーフラッグを受け取りに行き、ジェイミー・リトルのインタヴューを受けるラーソンの傍に娘さんも駆け寄る。本当に、親子で仲が良いなぁ😊。

 これでヘンドリックのバイロン、ラーソンの2人が優勝。他のチームに比べ、一歩抜けている感じがする。次戦は、1マイルのフェニックス。以降、ブリストル、オースティン(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)と続く。第9戦:テキサスまで、1.5マイルのオーバルのレースはない。