バイロン、終始レースを支配。今シーズン2勝目(NASCAR第6戦:オースティン) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第6戦:オースティンは、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される「EchoPark Automotive Grand Prix」。今シーズン初のロードコースで、F1アメリカGPのために建設され、2012年から、アメリカGPの名称で開催され、パンデミックの2020年を除いて、毎年開催され、今に至る。

 NASCARでの開催は、2021年からで、テキサス・モータースピードウェイの春のレースに代わって、通称「テキサスGP」とも呼ばれている。チェイス・エリオット、ロス・チャステイン、タイラー・レディックと歴代のチャンピオンは、ロードコースを得意とするドライバーが占めている(チャステインは一昨年のオースティンが初優勝のみではあるが)。

 去年のPPはウィリアム・バイロンで、2分10秒760。F1は、シャルル・ルクレールで、1分34秒723で、F1が36秒以上速い。実際のレースペースとは違うが、3周で1分48秒遅れになるから、レースの56周走れば、最低でも20周以上の周回遅れになる。そもそもレースにならない。

 逆にF1では、オーバルは危険すぎて走れないから、お互い様だ。3.426マイル(5.541キロ)を68周(231マイル/372キロ)を15+15+38周の3ステージ制で戦う。ピットロードスピードは40マイル、フューエルウィンドウが、22~24周。過去3回のレースで3時間を切ったことはない。ちなみに去年のアメリカGPの優勝は、マックス・フェルスタッペンで、1時間35分21秒362で、レディックの3時間30分32秒の半分以下。まぁ、テキサスGPの方が12周レースは長いし。



 このレースには、カウリグ・レーシングの13番で、AJ・アルメンディンガー、16番からシェーン・ヴァン・ギスバーゲンのロードのスペシャリスト2人がスポット参戦、前回書いたように、23Ⅺレーシングから、50番で小林可夢偉が参戦。GAORAが、急遽、番組を変更して生中継を決めている。

 可夢偉は2012年にザウバーから出走し、1周遅れの14位、チームメイトのセルジオ・ペレスが同一周回の11位、優勝は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)となっている(21回目の優勝)。僅差で、セバスチャン・ベッテル、3位がフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)で表彰台。何か懐かしい。

 PPは、去年に続きバイロンが、2分9秒636で、今シーズン初で13回目の獲得( 94.696 マイル/152.398キロ)。タイ・ギブス、タイラー・レディック、クリストファー・ベル、コリー・ラジョイのトップ5。可夢偉は、2分10秒513で25位。レディックとは、0.7秒の差。ギスバーゲンが12位、アルメンディンガーは14位。

 プラクティスは、バイロン、ギブス、アレックス・ボウマン、バッバ・ウォレス、ベルとなっている。レース前には、クリス・マイヤース、ケビン・ハーヴィック、クリント・ボウヤーの3人が出てインタヴュー。いつもそうだけど、ハーヴィックは、外では眼鏡をかけて、スタジオに戻ると外している。そして現役時代と比較にならないほど、よく喋る🎤。

 オッズはレディック+350、バイロン+380、ギブス+400、ベル+750、ギスバーゲン、カイル・ラーソン、エリオット+1200で並んでいる。可夢偉が+8000で20位に。クリス・ブッシャー、ライアン・プリース、ティミー・ヒルがリアに下がる。



 バイロンとギブスのフロントローでグリーンフラッグ。バイロンがリード、レディック、ギブス、ベル、チャステインが続く。2LAPに早くもマーティン・トゥレックス・ジュニア、ウォレスがピットイン、タイヤ交換とトップオフ。トゥレックス、ウォレス、ラジョイが絡み、ポジションは分からないが、ハリソン・バートンも、ジョシュ・ベリーとのコンタクトで、スピンしている。序盤から波乱含み。

 2位3位を走るレディックとギブスだが、ギブスはモンスターエナジーのスキームだが、レディックは微妙に違うようだ。とは言え、カラーシングが似ているので、分かりにくい。6LAP、ギブスがレディックをパスして、2位に浮上。バイロンは、3秒以上のリードを築き、独走状態となっている。

 7LAPにベルがレディックを抜き、3位となる。11LAP、23位にいる可夢偉が映る。前はリッキー・ステンハウス・ジュニアで後ろは、ジョーイ・ロガーノだ。12LAP、チェイス・ブリスコー、ロガーノ、ブッシャー、ライアン・プリースらがピットイン、ステージ間コーションをステイアウトするつもりだ。

 既にギスバーゲンはトップ10に入ってきている。カイル・ブッシュ、ラーソン、ハムリンが彼の前にいる。次の周にレディック、アルメンディンガー、カイル、ラーソン、ハムリン、ギスバーゲン、エリオット、アレックス・ボウマン、トゥレックスも入る。上位陣の顔ぶれは大きく入れ替わる。

 14LAP、バイロン、ギブス、チャステインも続き、トップ勢にステイアウトしているのは、ベルのみ。2位のダニエル・スアレスとは17秒以上の大差をつけて、独走。そのままベルがステージ1を制し、スアレス、マイケル・マクダゥエル、オースティン・シンドリック、オースティン・ディロン、ステンハウス、バイロン、ギブス、レディック、チャステインのトップ10。



 リードラップカーがピットイン。ベルとマクダゥエルはステイアウトし、4(19)LAP、この2台のフロントローでリスタート。ベルがリード、バイロン、マクダゥエル、レディック、バイロン、ギブスが追う。ベルはトップをキープしているが、マクダゥエルは早くもトップ5から転落。スピード差は明白で、ベルもいつまで粘れるか分からない。

 5(20)LAP、バイロンがベルをパスし、リードチェンジ。ブラッド・ケセロウスキーがウォレスに突っ込み、Tボーンとなり、ウォレスがスピン、今日は散々だが、コーションは出ない。可夢偉は現在28位。ポジションを下げたベルがラーソンをプッシュし、ラーソンも中央でスピン。幸い巻き込まれることはなかったが、順位を下げる。

 8(23)LAP、マクダゥエルがピットイン。フルサービスを受けて、出ていく。ラーソンは、マクダゥエルの一つ上の36位でカムバック。相当落ちたなぁ😲。10(25)LAP、5位をキープしていたベルがピットイン。19位で復帰。続々とピットに入るドライバーがいるが、スアレスは、エンタリングのスピードオーバーでピットスルーのペナルティを受けている。11(26)LAP、ステンハウスが可夢偉にコンタクトして、2台ともスピン!ノーコーション。

 可夢偉はピットへ。レースのリーダーは変わらずバイロン。レディック、ギブスのトヨタ勢2台には、3秒前後の差をつけている。13(28)LAP、レディック、アルメンディンガー、ボウマン、カイル、エリオット、ジャスティン・ヘイリーらががピットイン。

 リードラップは、バイロンが20、ベルは7でバイロンが圧倒的。14(29)LAPにバイロン、ギブス、チャステインのトップ3がピットイン。繰り上がったハムリンがトップに浮上。ハムリンがそのままステージ2を制し、ライアン・ブレイニー、トゥレックス、トッド・ギリランド、プリース、ケセロウスキー、ジョン・ハンター・ネメチェック、バイロン、ダニエル・ヘムリック、ベリーのトップ10。



 リードラップカーがピットイン。34LAP、バイロンとチャステインのフロントローでリスタート。ターン1で膨れたバイロンがコースアウトし、後退。チャステイン、ギブスに先行を許す。プリースがスピンしているが、ノーコーション。チャステインがリード、ギブス、バイロン、レディック、ボウマンが続く。

 これまでピットサイクルが違うドライバーに先行された時以外は、常にトップにいたバイロン。トラックポジションが下がった時に、どんな走りを見せるかが興味深い。37LAP、バイロンはインに飛び込み、ターン1でギブスを捉え、2位に浮上。38LAP、チャステイン、バイロン、ギブス、ボウマン、カイルのトップ5。

 40LAP、ブレイニーが、<親友>のウォレスにヒットされ、スピンしてポジションを下げる。41LAP、エリオットがピットイン。フューエルウィンドウを考えれば、早すぎないか?ターン1出口でベルがカイルにヒットし、カイルがスピン。結構、コンタクトやスピンが出ているのだが、レースコントロールは、コーションを出さない🤔。

 43LAP、バイロンがターン1を抜けたところで仕掛けるが、チャステインは譲らない。カイルはダメっぽいから、スイカ男🍉とギブス👶を応援しよう。マルチウィンはまだ早い。44LAP、バイロンはターン1前にリードを奪い、飛び込みでチャステインをパスし、リードチェンジ。

 ケセロウスキーがスピン、フェニックス、ブリストルと好調だったRFKだったが、今回は冴えない。ブッシャーがトップ10にいることは朗報だが。45LAP、ボウマンがピットイン。46LAP、ボウマンとチャステインガピットイン。47LAP、ギブス、アルメンディンガーも入る。



 レディック、ベル、トゥレックス、ゼイン・スミス、ギスバーゲンのトップ5。48LAP、レディックがピットイン。52LAP、トゥレックスがピットイン。バイロン、ボウマン、ギブス、レディック、チャステインが追う。53LAP、可夢偉が、ケセロウスキー、バリーとバトルをしていて、ベリーにヒットされ、スピン。幸いダメージはなく、ノーコーション。

 ここまでステージ間コーションを除けば、一度もコーションが出ていない。可夢偉が映るのも、ぶつけられた時だけだし😅。ヘンドリック2台をギブス、レディック、ベルの3台が続くが、バイロンのリードは大きく、コーションが出ない限り、逆転の目はありそうにない。コンタクト、スピン、クラッシュがあっても、レースコントロールは出さないし。

 57LAP、ベルがインからレディックを抜き、4位に浮上。61LAP、ターン1までに加速し、インから飛び込み、ボウマンを捉え、2位となる。が、約3秒の差があり、バイロンを逆転するには厳しい。62LAPにベルが続く。65LAP、セーフティリードで余裕があるのか、バイロンのクルーはカメラに向かって手を振っている。

 優勝争いの興味は薄れたが、2位のギブスに対し、3位のベルが迫ってきている。逆を言えば、2位争いが過熱するほど、トップのバイロンは安泰ってことになるんだけど。66LAP、ギブスのインを突いて、ベルがパスし、2位に浮上。67LAP、バイロンとベルの差は2.5秒。ロードコースでこれはかなり厳しい。バイロンがそのまま逃げ切り、ポール・トゥ・ウィンで、今シーズン2勝目で、通算12勝目を飾った🏆。



 68周中、42周をリードする完勝だった。ベル、ギブス、ボウマン、レディック、アルメンディンガー、チャステイン、ブッシャー、カイル、トゥレックスのトップ10。11位ロガーノ、12位ブレイニー、13位チェイス・ブリスコー、14位ハムリン、15位ウォレス、16位エリオット、17位ラーソン、18位オースティン・シンドリック、20位ギスバーゲン、23位プリース、25位オースティン・ディロン、29位可夢偉、31位スアレス、33位ケセロウスキー、34位ノア・グラグソン、35位ベリーと言うところ。

 可夢偉は、トップ5に入ったレディックや、ウォレスとは大きな差がついてしまっている。体制には恵まれているのだから、トップ20には入って欲しいところだ。アルメンディンガーは、ギスバーゲンに対して、ロードコースマイスターの意地を見せた感。ギスバーゲンは、シカゴ/ストリートで、初優勝、インディ/ロードで10位で、3戦目で初のトップ10落ち。

 ベルは、カイル、ラーソンの2台を撃墜。今日のバイロンの出来を観ても、優勝の可能性は厳しいとは思ったものの、カイルはベルに直接抗議へ赴いている。まぁ、レーシングアクシデントで仕方がないとは思うけども。結局、ステージ間コーション以外は一度も出ず、バイロンが強すぎて、面白みに欠けたのは事実。

 バーンアウトで、バイロンのリア2本のタイヤは見るも無残な状況になっている。今回のインタヴューは、久々にジェイミー・リトル。今のところ、ヘンドリックは、バイロンとラーソンが牽引していくだろう。エリオットや、ボウマンも優勝して、プレーオフ、チャンピオンシップを争って欲しいと思う。

 次戦は、リッチモンド、その次はマーティンズビルとショートトラックが続く。カップ戦は、オールスター戦、コカ・コーラ600を経て、7月21日のインディアナポリスのブリックヤード400まで毎週続く。パリ五輪(7月26日~8月11日)の関係で3週間のオフがあり、8月11日のリッチモンドから、11月10日のフェニックスまで、休みのない戦いが続く。