トゥレックスが4勝目。JGR勢がトップ3独占(NASCAR第28戦:リッチモンド) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第28戦:リッチモンドは、バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで開催される「Federated Auto Parts 400」。リッチモンドでカップ戦が開催されるのは、4月18日の第9戦「Toyota Owners 400」以来。秋のリッチモンドは、デニー・ハムリンが3勝、ブラッド・ケセロウスキーが2勝で続く。

 春のリッチモンドは、カイル・ブッシュが4連覇を含む5勝(秋は2018年の1勝のみ)、歴史的には、リッチモンドでの最多勝は、リチャード・ペティが13勝で群を抜く。0.75マイル(1.2キロ)を400周(300マイル/480キロ)の3ステージ制(80+155+165周)。ピットロードスピード40マイル、フューエルウィンドウ115~125LAP。

 PPはカイル・ラーソン、2位はハムリンのポイントスタンディング1-2。リッチモンドと言えば、インディカー中継でかつて参戦していた松浦孝亮さんが、家族をリッチモンドに呼んで、全米一治安が悪くて、ホテルから一歩も出られず、母親に嫌味を言われたという話が。そんな場所なのかね、リッチモンド。

 レース前に9.11、20年のセレモニーが。各チームのクルーが、アメリカ国旗と、メモリアルの旗を掲げ、パレードラップに大観衆が「USA!コール」。ハムリンとトゥレックスのフロントローでグリーンフラッグ。ラーソンは、車検の違反で後方に下がる。トゥレックスがリード、ハムリン、カート・ブッシュ、ケビン・ハーヴィック、ジョーイ・ロガーノが続く。

 3LAP、ポールのハムリンの前でスタート&フィニッシュラインを超えたことでペナルティを受け、トゥレックスがピットロードへ。最後尾に下がる。トップ2台がペナルティで下がったことで、ハムリンはトップを快走。30LAP終了でコンペティションコーションが入るまでこれといった動きはなく終わる。

 リードラップカーが一斉にピットイン。カート(+1)、ハムリン(ー1)、ロガーノ、ハーヴィック(+1)、ライアン・ブレイニー(ー1)のトップ5。カイルはアンコントロールタイヤでペナルティを受け、後方に後退。37LAP、カートとハムリンのフロントローでリスタート。

 ハムリンがリード。カート、ロガーノ、ブレイニー、チェイス・エリオットが追う。41LAP、ロガーノに続き、ブレイニーにも抜かれようとしていたカートがウォールにスピン、クラッシュ!左リアタイヤのトラブルっぽい。外側の左フロントタイヤは、バッバ・ウォレスが巻き込んで、外れず、走り続けてしまう。2回目のコーション発生。

 48LAP、ハムリン、ロガーノのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ブレイニー、ロガーノ、エリオット、ハーヴィックが続く。大きな動きがないまま、ファイナルラップ。ハムリンのトップは続き、エリオットがロガーノを捉えて2位に。追い上げてきたラーソンが4位に浮上。

 そのままハムリンがステージ1を制し、エリオット、ロガーノ、ラーソン、ブレイニー、ロス・チャステイン、ブラッド・ケセロウスキー、トゥレックス、ハーヴィック、エリック・アルミローラのトップ10。リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン、エリオット、ロガーノ、ラーソン、ケセロウスキー(+2)のトップ5。

 チャステインがポジションを4つ落とし、10位リスタートになったのが目立つ。9(89)LAP、ハムリン、エリオットのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、エリオット、ロガーノ、ラーソン、ケセロウスキーが追う。11(91)LAP、エリオットがハムリンを捉え、リードチェンジ。



 チャステインがラーソンを抜いて、トゥレックスも従え、好調な出足。一方、ハーヴィックは、アルミローラ、ウィリアム・バイロン、アレックス・ボウマンと10位バトルを展開。18(98)LAP、ケセロウスキーがロガーノをパスし、3位に浮上、チャステインも続く。

 チャステインはケセロウスキを捉え、トップ2のエリオットとハムリンとやや離れて追走。ケセロウスキーとロガーノのペンスキー2台は4-5位のポジションにいる。その後ろには巻き返してきたカイルが。43(123)LAP、ロガーノがケセロウスキーを抜き返し、カイル、トゥレックスが続く。

 52(132)LAP、2位のハムリンとタイラー・レディックがピットイン。エリオット、チャステインも次の周に入る。トップグループが次々と追随し、このステージは3ストップになりそうだ。58(138)LAP、ハムリンがエリオットを抜き返し、実質上のトップを奪還。ステイアウトはクリストファー・ベルとマット・ディベネデットの2台。

 65(145)LAP、ハムリンがエリオットに0.677秒差をつけ、依然トップ。チャステインは4.561秒、ロガーノが5.138秒、カイルは5.460秒差のトップ5。73(153)LAP、カイルがチャステインを抜き、3位に浮上。ただ、エリオットとの差は5秒以上ある。

 ハムリンは、リッチモンドで2015LAPリードだとか。が、81(161)LAP、エリオットがハムリンを抜き返し、再びリードチェンジ。98(178)LAP、ハムリンが再びエリオットをパス。リードラップ最後尾のチェイス・ブリスコーに手こずっているエリオットを捉えた。

 その直後、トゥレックス、ハーヴィックに次いでハムリンもピットイン。トップを争っていたエリオットがここで痛恨のピットミス。チャステインとコンタクトし、ピットボックスに斜めに入ってしまい、除去する混乱となり、大幅にタイムロス。ここでハムリン、カイル、トゥレックスのJGR勢の1-2-3となり、エリオットはハムリンをパスして自力でラップバックしたものの、リードラップ最後尾。

 145(225)LAP、ハムリンはカイルに1.370秒差をつけ、トップをキープ。トゥレックスが2.207秒、ロガーノは7.807秒、ラーソンが8.123秒差のトップ5。そのままステージ2はノーコーションのまま、ハムリンが逃げ切って制した。最後までエリオットがすぐ後ろに控えていたのが何とも皮肉。ワンミスが勝負を分けてしまった。

 カイル、トゥレックス、ラーソン、ロガーノ、ベル、チャステイン、アルミローラ、ボウマン、ハーヴィックのトップ10。リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン、トゥレックス(+1)、カイル(ー1)、ラーソン、ベル(+1)のトップ5。コンタクトしたエリオットとチャステインはマシンをリペア。トップグループはステイアウト。

 245LAP、ハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、トゥレックス、カイル、ベル、ロガーノが続く。JGR勢のトップ4独占だったが、250LAP、バッバ・ウォレスがウォールにクラッシュ!5回目のコーション。一直線に突っ込んでいるから、タイヤトラブルっぽい。

 255LAP、再びハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、トゥレックス、ベル、カイル、ロガーノが続く。269LAP、トゥレックスがハムリンを捉え、リードチェンジ。271LAP、カイルがベルを抜き、JGR勢の中でポジションチェンジ。が、1-2-3-4は変わらない。

Playoff

 294LAP、チャステインガピットイン。ハーヴィック、ロガーノ、レディック、エリオット、ブレイニーら続々ピットイン。カイル、トゥレックス、ハムリンも入ってくる。306LAP、アンダーグリーンが一巡し、トップにいたチャステインをカイルが抜き、トップに立つ。

 カイル、チャステイン、トゥレックス、ハムリン、ロガーノのトップ5。312LAP、トゥレックスも続く。カイルとトゥレックスではドライバータイム、ピットタイムで2.5秒の差があったという。324LAP、カイルとトゥレックスの差は、1.993秒、ハムリンは5.129秒離れている。カイル優位にレースは進む。

 333LAP、ベルがエリオットをパスし、再びJGR勢がトップ4独占。エリオットもよく盛り返してきたが、ベルの勢いの方が上回る。345LAP、チャステインが再び先陣を切ってピットストップ。コーションがなければこれがラスト。トゥレックス、レディック、カイル、ハムリンが続く。

 今度はトゥレックスがカイルを逆転。さらにカイルはピットロードスピードオーバーでピットスルーのペナルティ。トップから10位へと一気にポジションを落としてしまう。369LAP、トゥレックスはハムリンに7.117秒の大差をつけ、依然トップ。ベルが8.417秒、エリオットは11.486秒、ロガーノが11.945秒差のトップ5。

 カイルは20.367秒の10位でコーションが出なければ、差を詰めるのは不可能だ。リードラップはこの10台のみ。381LAP、ラーソンがハーヴィックを捉え、7位に再浮上。ポイントでかなり優位にいる現状で焦る必要はないが、1つでも上のポジションを確保したい。

 392LAP、ラーソンはチャステインを抜いて、6位となり、トップ5を追う。そのままトゥレックスは、ハムリンとの差をキープ。トップでチェッカーを受け、今シーズン4勝目。Round Of 12への切符をハムリンに次いで手にした。ジョーギブスは普段のように、トゥレックスのクルーと円陣を組み、祝福する。

 ハムリン、ベル、エリオット、ロガーノ、ラーソン、チャステイン、ハーヴィック、ブレイニーのトップ10。12位ボウマン、13位ケセロウスキー、14位アルミローラ、15位レディック、16位ブリスコー、19位バイロン、22位コール・カスター、37位カートと言ったところ。

 ポイントスタンディングは以上の通り。勝利したハムリンとトゥレックスに加え、プレーオフポイントで大量リードしているラーソンがポイント枠で進出決定。ロガーノ、ブレイニー、ハーヴィック、エリオットはやや余裕あるものの、ブリストルで下位に沈めば、他のコンテンダーは脱落する可能性は高い。

 カットライン下のボウマン、レディック、バイロンはピンチ(ギリギリ、カットライン上のカートも)、マイケル・マクダゥエルは次戦:ブリストルで勝つしか可能性は残っていない。カイルは、ピットロードスピードオーバーが響き、ギリギリカットライン上。得意とし、地元バージニアのレースを落としたのは痛い。

 トゥレックスは、オープニングラップの失敗に「イライラした」と言いつつ、「それを克服するのに十分な車を持っていることを知っていた。心配せずにブリストルに行けるのは楽しい」とコメント。ハムリンは「自分たち全員が早い車を持っていることを知っていた。2連勝出来れば良かったが、チームにとって素晴らしい日だ」と語っている。