ブレイニー、キャリア初のマルチウイン!(NASCAR第25戦:ブルックリン) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第25戦:ブルックリンは、ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナルスピードウェイで行われる「FireKeepers Casino 400」。今年は、カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで予定されていた「Auto Club 400」が、COVID-19の感染拡大により中止となり、2マイルでのレースはこのブルックリン1戦だけとなる。

 2マイル(3.2キロ)を200周(640キロ)を(60+60+80周の)3ステージ制での開催。PPはカイル・ラーソン、2位にチェイス・エリオットのヘンドリック・モータースポーツが1-2を占める。

 ラーソンとエリオットのフロントローでグリーンフラッグ。ラーソンがリード、マット・ディベネデット、カート・ブッシュ、ケビン・ハーヴィック、エリオットが続く。5LAP、カートがディベネデットを抜き、2位に浮上。エリオットは4位に順位を戻している。

 18LAP、ラーソンがカートに0.371秒差をつけ、依然トップ。ディベネデットは1.029秒、エリオットが1.561秒、デニー・ハムリンは2.155秒差のトップ5。20LAP終了でコンペティションコーションが入る。リードラップカーが一斉にピットイン。ロードコースが続いていたので、この表現をするのも久しぶりだw。

 ハムリン(+4)、ラーソン(ー1)、カート(ー1)、エリオット、アレックス・ボウマン(+2)のトップ5。ハムリンがフューエルオンリーでトップに立つ。マーティン・トゥレックス・ジュニアは左リア、カイル・ブッシュは右フロントを破損し、マシンをリペア。後方に下がる。

 26LAP、ハムリンとエリオットのフロントローでリスタート。ハムリンがリードし、エリオット、ラーソン、カート、タイラー・レディックが追う。27LAP、エリオットがあっさりとハムリンをパスし、リードチェンジ。ターン2で、ジョーイ・ゲースが単独クラッシュ!2回目のコーションとなる。ハードダメージで、ゲースは、ここでリタイア。37位に終わる。

 エリオット、ハムリン、ラーソン、カート、ウィリアム・バイロンのトップ5。36LAP、エリオットとカートのフロントローでリスタート。エリオットがリード、カート、ハムリン、ジョーイ・ロガーノ、オースティン・ディロンが続く。ラーソンは一時的に下がって6位のポジション。

 48LAP、ラーソンがロガーノをパスし、3位に。意外にもハムリンはトップのエリオットに食い下がっている。50LAP、ハムリンに仕掛けようとしたラーソンのインから、ディロンが豪快に2台をごぼう抜き。一気に2位に浮上する。エリオットはこの間に大きく差を広げている。

 そのままトップ10の顔触れが変わることはなく。エリオットがステージ1を制し、ラーソンがチェッカー目前でディロンを捉え、ヘンドリックの1-2となった。4位以下は、ハムリン、バイロン、ロガーノ、ディベネデット、カート、カイル、ブラッド・ケセロウスキーのトップ10。

 エリオットを先頭にリードラップカーがピットイン。ラーソン(+1)、エリオット(ー1)、ディロン、ダニエル・スアレス(+20)、ロガーノ(+1)。スアレスのみが2タイヤをチョイスし、大幅にジャンプアップ。カイルが3ポジションアップで6位、逆にハムリンが6つ落とし、10位リスタートとなっている。

 7(67)LAP、ラーソンとディロンのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、エリオット、ディロン、スアレス、カイルが追う。2タイヤのスアレスが遅れだし、ラーソン、ディロン、エリオット、カイルが一団となって走行する。16(76)LAPにはスアレスが13位までドロップしている。

 サイドドラフトで仕掛けたディロンだが、ラーソンは譲らず、エリオットにも先行され、3位に下がる。20(80)LAP、エリオットがラーソンを捉え、リードチェンジ。41(101)LAP、ハーヴィックがピットイン。アンダーグリーンのピットサイクル開始。

 ディロンは、カイルとベルのJGR勢に抜かれ、5位に順位を落としている。45(105)LAP、ハムリンもディロンをパス。46(106)LAP、バイロンがピットイン。49(109)LAP、エリオット、ラーソン、カイル、ベルがほぼ1つの集団になる。ステージを走り切るのが無理な以上、2タイヤでトラックポジションを確保する作戦なのか?

 ボウマンがピットイン、4タイヤチェンジをチョイス。タンク2本給油しているから、ステージ間コーションをステイアウトするつもりだ。51(111)LAP、ラーソンがピットイン。こちらもフルサービスってことは、ボウマンと同じだろう。次の周にエリオットが入る。こちらも同じ。

 ラーソンが前に出た!アンダーカット成功。55(115)LAP、カイルがピットイン。こちらは左2本、先ずはステージウィン狙いでポジション優先。ハムリンも同様の作戦だったものの、ピットボックスをはみ出てしまい、タイムロス。次の周にベルも入り、よく見えなかったものの、2タイヤチェンジだったのは間違いなく、これでヘンドリックの2人の前は確実。



 ファイナルラップ、ハムリンはラーソンはおろか、エリオットにもパスされ、5位にポジションを落とす。ピットミスがなければ、JGRの1-2-3になっていた筈でミスが悔やまれる。そのままカイルがステージ2を制したが、ケセロウスキーと6位争いをしていたディロンが2台でコンタクトし、ハードクラッシュ!

 ディロンはそのままリタイアし、36位に終わってしまう。ステージ1で3位に入っていた上、チームメイトのレディックとプレーオフ争いをしていただけに何とも痛い。ベル、ラーソン、エリオット、ハムリン、ディロン、ケセロウスキー、レディック、バイロン、ディベネデットのトップ10。

 リプレイを観ると、チェッカーを受けてからのアクシデントで、両者にとって何の利益もない代物。カイルは右2本と給油、ベルは恐らく左2本チェンジ。127LAP、ラーソン、カートのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、バイロン、カート、ライアン・ブレイニー、ディベネデットが追う。

 148LAP、ラーソンがバイロンに0.126秒差をつけ、トップをキープ。カートは0.416秒、ブレイニーが1.265秒、トゥレックスは1.935秒差のトップ5。エリオットはステージ間コーションでピットに入っているので14位に後退している。

 156LAP、ハムリンがブレイニーに続き、カートを捉え、3位に浮上。バイロンがピットイン、フルサービスを受ける。158LAP、ボウマンも同様のサービス。160LAP、ラーソンも入り、これがラストピット。波乱がなければ、このまま走り切れる算段だ。

 164LAP、ロガーノ、ハーヴィックがピットイン。166LAP、トップのハムリンが入る。169LAP、カイル、エリオットも続く。カイルがピットボックスをオーバーしてしまい、エリオットが逆転。174LAP、トップのケセロウスキーがピットイン。残るはベルだけがラーソンの前にいる。

 178LAP、バイロンがラーソンに0.148秒差でトップにいる。ハムリンは0.294秒、カートが0.642秒、ブレイニーは4.846秒差のトップ5。180LAP、降雨による5回目のコーション。ケセロウスキー、ライアン・プリースがピットインしたのが映る。

 187LAP、バイロンとカートのフロントローでリスタート。バイロンがリード、カート、ラーソン、ブレイニー、ハムリンが続くが・・・。レディックとトゥレックスとコンタクトしたロガーノがスピン、ベル、ライアン・ニューマンもスピンするマルチが起き、6回目のコーション。

 巻き込まれたのは、ニューマン、ジョシュ・ベリー、トゥレックス、ベル、ロガーノ、マイケル・マクダゥエルの6台。バイロン、ハムリン、ラーソン、ブレイニー、カートのトップ5。マシンをリペアしていたロガーノだけれども、諦めたのかガレージへ。193LAP、バイロン、ブレイニーのフロントローでリスタート。

 ブレイニーがリードし、バイロン、ラーソン、ハムリン、カートが続く。195LAP、レディックのタイヤがパンクしてスピン!ただ、マシンは動けたので、ノーコーション。ラーソンがバイロンを抜いて、2位となり、ブレイニーを追う展開。カートがサイドドラフトを仕掛け、ブレイニーが守り、ポジション変わらず。

 何が何でも勝ちたいディベネデットは、ハムリンをプッシュしたり、最終盤の争いは激化。198LAP、バイロンはラーソンを抜き返し、2位を奪還。最後までブレイニーに仕掛けていたバイロンだったけども、仕留めきれず、そのままラーソンが、第6戦アトランタに次ぐ、今シーズン2勝目、通算6勝目。

 キャリア初のシーズンマルチウイン。バイロン、ラーソン、カート、ハムリン、ディベネデット、カイル、エリオット、ケセロウスキー、トゥレックスのトップ10。ハーヴィックのポイント枠でのプレーオフ進出が決まり、最終戦デイトナを残して、残るプレーオフ枠は1。

 ポイントでは、レディックとディロンのチームメイトが25ポイント差。とは言え、誰が勝つか分からないデイトナなので、未勝利でポイント30位以内のドライバーが滑り込んで来れば、大逆転。ディベネデットや、ロス・チャステインには最後のチャンス。シートが決まっていないディベネデットの方が切実だけども。

 11位チェイス・ブリスコー、13位ベル、14位ハーヴィック、16位ボウマン、17位アルミローラ、23位コール・カスター、29位レディック、33位ロガーノ、36位ディロンと言ったところ。ディロンは一発の速さはあったものの、ステージポイントが殆どでケセロウスキーとのコンタクトが勿体なすぎる。

 エリオット、カートが祝福していく。同世代のエリオットはともかく、カートは誰が優勝しても祝福しているような気がする。トラブルメーカー時代のカートは知らないが、良い人だなぁ。クルーチーフのトッド・ゴードンは、クルーと握手。誇らしげに見える。いよいよ、レギュラーシーズンもデイトナ1戦のみ。プレーオフ最後の枠を獲得するのは誰だろうか?