降雨終了、ハムリンが今季2勝目(NASCAR第6戦:ダーリントン) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第6戦は、前戦に引き続きダーリントンの「TOYOTA 500」。500はマイル数ではなく、500キロの短縮レース。引き続きの無観客レースで、17日から3日後の20日の開催になる。ライアン・プリースとタイ・ディロンのフロントロー。スタートコマンドは、またもリモート。レース前セレモニーは全てカットされているのだろう。

 

 予選順位は、木曜日のダーリントンのレースで20位だったプリースがPP。以下19位~1位まで逆算して20位まで、21位だったバッバ・ウォレスが21位となり、以下40位まで続くというルール。完全な逆ポールではないものの、序盤はかなりレースの変動が激しいだろう。過密日程で予選が出来ない以上仕方ない気もするが。

 

 レースは228LAPを(60+65+103LAP)の3ステージ制。ピットロードスピード45マイルとフューエルウィンドウ、68~72LAPは変更ない。ただ、前のダーリントンでコーションのたびにリードラップカーがピットインし、全て4タイヤチェンジしているのを見れば、1、2ステージを丸ごと走り切るのは考えにくい。

 

  グリーンフラッグ。インサイドスタートのタイ・ディロンがプリースを抑えてトップに立つ。その後ろには、クリント・ボウヤーにジョーイ・ロガーノ。3LAP、ジョン・ハンター・ネメチェックがいきなりウォールにクラッシュ!左リアに大きなダメージを負いつつ、ピットイン。他にピットに入る車はなく、8LAPにリスタート。タイ・ディロンがまたも、プリースを抑え、2位にロガーノ、ライアン・ブレイニーが続く。

 

 11LAP、またもネメチェックが原因で2回目のコーション。単独スピンのようだが、リペアでボロボロになっているマシンが痛々しい。既にロガーノがタイ・ディロンをパスしてトップに立っている。ネメチェックだけでなく、マット・ディベネデット、エリック・ジョーンズ、タイラー・レディック、バッバ・ウォレス、デニー・ハムリンらがピットインしている。

 

 15LAP、ロガーノとタイ・ディロンのフロントローでリスタート。一度はタイ・ディロンがトップに立つものの、ロガーノゲ抜き返し、ブレイニー、クリント・ボウヤーが続く。18LAP、ボウヤーがブレイニーをパスして、ペンスキーの1-2が崩れる。22LAP、ロガーノ、ボウヤー、ブレイニー、エリック・アルミローラ、ライアン・ニューマンのトップ5。タイ・ディロンは12位までポジションをドロップしている。

 

 ロガーノ、ボウヤーがブレイニー以下を3秒以上引き離してバトルを続ける中、25LAP終了でコンペティションコーションが入る。これが3回目のコーション。リードラップカーが一斉にピットイン。ステイアウトしたウォレスとピット組トップのボウヤーがフロントローで、31LAPにリスタート。すぐにボウヤーがパスし、ブレイニーも続き、1-2体制。

 

 47LAP、ロガーノは、アレックス・ボウマンに続き、マーティン・トゥレックス・ジュニアにもパスされ、5位に順位を下げる。ボウヤーは、ブレイニーに2.347秒差をつけ、トップを快走。58LAP、トゥレックスがボウマンをパスし、ブレイニーも捉え、2位に浮上。そのままボウヤーが2位以下に3秒もの大差をつける独走でステージ1を制覇。

 

 トゥレックス、ブレイニー、ボウマン、ロガーノ、エリック・アルミローラ、チェイス・エリオット、デニー・ハムリン、マット・ケンゼス、プリースのトップ10。リードラップカーがピットイン。9(69)LAP、ボウヤーとブレイニーのフロントローでリスタート。ボウヤーがトップをキープ、ボウマン、ハムリン、トゥレックス続く。その間にプリースのマシンから白煙が。エンジンブロー、初のリタイアとなって39位に終わる。

 

 12(72)LAP、クリス・ブッシャーが、ターン2でマイケル・マクダゥエルとコンタクトし、スピンして5回目のコーション。トップ勢を除き、多くのリードラップカーがピットイン。17(77)LAPにリスタート。ボウヤーがリードし、トゥレックス、ボウマンが追う。23(83)LAP、リッキー・ステンハウス・ジュニアが単独スピンし、6回目のコーションで。今度はボウヤー、ボウマンらステイアウトしていたトップ勢がピットイン。

 

 27(86)LAP、ステイアウトしていたトゥレックスとケビン・ハーヴィックのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、ハーヴィック、ウィリアム・バイロンが続く。36(96)LAP、ボウヤーがバイロンをパスして3位に浮上。さすがにタイヤ交換組は速い。40(100)LAP、ハーヴィックがインからトゥレックスをパスし、リードチェンジ・・・が、ボウヤーも後方から激しく追い上げている。

 

 すぐにボウヤーがトゥレックスをパスし、ハーヴィックに迫っていく。49(109)LAP、ピットロードの画面に変わる。7回目のコーションが起きたようだ。ボウヤー、トゥレックス、ハーヴィックの順でピットアウト。リプレイでは、コール・カスターがダーリントン・ストライプの餌食になったようだ。スタート直後だったため、ダニエル・スアレス以外はステイアウト。

 

 

 

 53(113)LAP、再びボウヤーとトゥレックスのフロントローでリスタート。ボウヤーがトップを守り、エリオット、トゥレックスが追う展開に。そのまま殆どトップ10の順位は変わらないまま、ステージ2もボウヤーが制した。エリオット、トゥレックス、エリック・ジョーンズ、ハーヴィック、バイロン、ハムリン、ボウマン、ロガーノ、マット・ディベネデットのトップ10。

 

 リードラップカーが一斉にピットイン。トップでピットアウトしたのは、ハーヴィックだが、その前にステイアウトしたライアン・ニューマンとステンハウスがいる。ハーヴィックとボウヤーは2列目だ。ウェザーマップが映る。雨が近いようだ。133LAPにリスタート。ボウヤーがニューマンを猛烈にプッシュ!ニューマンが飛び出し、ボウヤー、ジョーンズが追う。

 

 トップ争いをするニューマンとボウヤーのインにジョーンズが飛び込み、3ワイドから、ジョーンズが2台を一気にパスしてトップに立つ。143LAP、ジョーンズが依然トップ、エリオット、ハーヴィック、ボウヤー、カイルのトップ5。JGRの4台はいずれもトップ5に入り、ニューマンは10位までポジションを下げている。ジョーンズはダーリントンの4レースで1勝、思い出した!去年のサザン500のウイナーだったか。

 

 158LAP、ジョーンズとの差を徐々に詰めていたエリオットがインから一気にパスしてリードチェンジ。トップ5圏外から、カイル、ボウヤーをパスしてきたハムリンが162LAP、ハーヴィックをパス、3位に浮上するとともにジョーンズに迫る。263LAP、既にジョーンズをパスし、2位に上がっているハムリンとエリオットとの差は1.944秒、縮めているようにも見えるが、ラップダウン車の関係もあるかもしれないので何とも言えない。またウェザーマップは映る。あと1回のピットストップは必至だが、レースの早期終了も視野に入れる必要も出てきた。心理戦だ。

 

 173LAP、カイルがピットイン。残り55周、フューエルウィンドウでは大丈夫。他のマシンも追随するか?ハムリン、ジョーンズも入ってきた。トゥレックス、エリオット、ボウヤーらトップグループも続く。179LAP、マット・ケンゼスがスピン、ステージ3初、通算9回目のコーション。42号車には、小さくマクドナルドのロゴが見える。メインスポンサーからは撤退しても、スポンサーは継続するのか、今シーズンは契約上残すのか?トップはブラッド・ケセロウスキー、ステイアウト戦略が功を奏した形だ。

 

 ケンゼスはフラットタイヤであったらしい。ケセロウスキーは、エリオットとのフロントロー。まさに赤丸急上昇だ。190LAP、リスタート。エリオットがリードし、ケセロウスキー、ハムリンが追う。192LAP、ボウヤーのタイヤがダウンし、ウォールにヒットし、スピン。10回目のコーションとなる。

 

 リードラップカーがピットイン。ハムリン、ディベネデットがステイアウト。ハーヴィック、カイル、ジョーンズ、エリオット、アルミローラの順でピットアウト。200LAPにリスタート。ハムリンをエリオットをプッシュしてカイルも前、2位にポジションアップした直後、背後のカイルがエリオットをプッシュ、エリオットはスピンしてインサイドのウォールにクラッシュ。11回目のコーションに。

 

 抜いていくエリオットの背後にマシンを寄せてヒットさせている。故意かミスかは別にしても、これは明らかにカイルが悪い。コーションラップで通り過ぎるカイルにエリオットは指を。モザイクのかかる代物だが、憤懣やるかたないエリオットの心境はよく分かる。ハムリン、カイルの1-2。その後ろにハーヴィック。コーションラップ中に雨が降り始める。

 

 リプレイで確認する限り、カイルはエリオットの後ろに入ろうとしたのだろう。カイルの背後にはハーヴィックがいて、その間に滑り込みたかったが間隔を計り損ねた。福山さんの言うカイルは、「ノーマージンな男」なので、ギリギリの線を攻めてしまった。そう解釈したい。エリオットはここでリタイア、38位に終わる。

 

 20LAPを残して、全マシンがピットロードへ、コーションの表示がレッドフラッグに変わる。そのままレース終了、ハムリンは笑ったフェイスマスクを嵌めてインタヴューの応える。「満面の笑みだろう? この前買ったばかりなんだ」「今日はピットクルーが素晴らしい仕事をしてくれた。彼らの仕事に報いることができてうれしいよ」とコメント。

 

 ハムリンは開幕戦デイトナ500以来の今シーズン2勝目。カップ戦勝利を通算39勝目に積み上げた。カイル、ハーヴィック、ケセロウスキー、ジョーンズ、ジョーイ・ロガーノ、アルミローラ、ジミー・ジョンソン、ディベネデット、トゥレックスのトップ10。JGRが4台ともトップ10に入ったが、フォード勢の強さも際立っていたと思う。

 

 クリストファー・ベルが11位、12位にバイロン、13位はレディック、18位にボウマン、19位はタイ・ディロン、21位にブレイニー、22位は一気に失速したボウヤー・・・というところだ。JGRの1-2だったが、今シーズンの流れはフォードという感じがするマスタングも熟成され、チャンピオンを目指せるという気がする。