マクラーレンの“スパイ疑惑”は遂にシーズンのコンストラクターズポイント剥奪、多額の罰金という形で決着を見た。ドライバーのポイントが有効とされたのは、ドライバーに責任はないという判断に加え、仮に剥奪となれば、チャンピオンタイトル争いに大きく水を差す・・・という興行的側面もあったかもしれない。
レースは、フロントローのフェラーリ、セカンドローのマクラーレンの隊列のまま、フィニッシュ。PPのライコネンは、得意の“スパ・マイスター”ぶりを発揮して、シーズン4勝目。
マッサは2位。予選4位のアロンソがハミルトンを逆転して3位表彰台を獲得し、ポイント差をさらに詰め、97ポイントでトップを走るハミルトンに2ポイント差とした。
3年連続タイトルを目指すアロンソは、次の日本GPで優勝すれば、待望のポイントリーダーに。ここまで差を詰めてきたアロンソは、さすが唯一のチャンピオンドライバーと言うべきか、それでも4位以下にはならなかったハミルトンを褒めるべきか。
フェラーリは、マクラーレンの“敵失”もあって、コンストラクターズタイトルを獲得した。ドライバーズタイトルの可能性を残すのは、84ポイントと厳しいながら、ライコネンのみ(マッサは77ポイント)。
マクラーレンの2人に対する優位性があるとすれば、ライコネン一人にサポートを集中出来ることだけ。それでも、残り3戦で13点のビハインドはあまりにも厳しい・・・。