レッドブル1-2、ウェバー最終戦で初勝利(ブラジルGP決勝) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 「2012年を占うレースになる」、そう思っていたブラジルGP。予選トップ3の中でレッドブルの2人が入れ替わっただけの結果だったものの、レースはスリル満点だった。

 PPスタートのベッテルが、2位のウェバーその差を広げていく“勝利の方程式”。13周目でギアボックストラブルを訴え、2速、3速、4速にトラブルが広がっていく。30周目にウェバーにトップを譲った後は、追撃を諦め、ポジションキープに専念。

 同じくギアボックストラブルを抱えていたハミルトンはリタイア。

 3列目から、3位を長くキープしていたアロンソを、62周目にバトンがパス。ベッテルへの追い上げ開始。

 マッサVSハミルトンとは別に意味で、繰り返されてきたベッテルを追撃するバトンという構図。結局、周回遅れにバトンがタイムロスするなどあって、ベッテルは2位を死守。ウェバーは、安定した走りで、最終戦でようやくシーズン初優勝。

 レッドブルが1-2で最高のシーズンを締めくくり、最大の脅威であったバトンは3位表彰台。バトンはシリーズランキング2位を確保し、優勝したウェバーが、1ポイント差でアロンソを逆転して、3位に食い込んだ。



 優勝したウェバーは、ベッテルのトラブルがあったとは言え、チームメイトに問題があった時に、そのチャンスを生かすことが出来た事は大きい。今までは、マクラーレン勢やアロンソにその機会を奪われてたわけで、単なる1勝に留まらず、来シーズンにつながる勝ち方だと思う。

 ギアボックストラブルにもかかわらず、2位フィッシュを決めたベッテルは、勝利より大きなものを得たんじゃないだろうか。

 91年のブラジルGPのセナ、94年スペインGPのシューマッハの光景を僕は重ねて見ていたんだけれども、偉大なチャンピオンが経験する道をベッテルもまた歩んでいるんだな・・・とフィニッシュする瞬間まで、ハラハラしながら画面を見続けた。こんな経験も本当に久しぶり。

 2012年のマシンがどうなるかは分からないけれども、大きな変化がなければ、F1はベッテルを中心に回り続ける。それを追うバトンとアロンソ。ウェバーもそこに加わるか。

 勢いを持続して欲しかったハミルトンが今回いいところなくリタイアしたのが何とも残念。まぁ、来年は復活してくれるとは思っているけども。マッサとも和解したことだし。

 可夢偉選手は9位で貴重な2ポイントを加算。トロ・ロッソを3ポイント差で退け、コンストラクターズ7位を確保。最後にペレスを上回る結果を残せて良い形でシーズン終了。ブルーノ・セナとの接触でポイント外になってしまったシューマッハを除けば、満足できたレースだった。チーム、ドライバーの皆さんに感謝、一年間ありがとう。