抜きどころのないモナコ。予選グリッドが勝敗を大きく左右する。マクラーレンの2台がフロントロー。マッサは3位。Q2で敗退したライコネンは16位に沈む。レース結果は、予選のトップ4がそのままフィニッシュするというものだったけれども、トップを争うマクラーレン2台の争いは激しかった。
PPのアロンソが引き離しにかかるも、バックマーカーに手間取る間にハミルトンが迫る。勝負を分けたのはピットストップだ。レース後ハミルトンが明らかにしたように、3周分ほど余計に燃料を積んでいたにもかかわらず、早めにピットインの指示。
マクラーレンとしては、セーフティーカーを懸念して早めにピットに入れたというのだが、仮にハミルトンがピットストップを遅らせていれば、かなりきわどい争いになったことは間違いない。
それでも、ハミルトンは、アロンソを懸命に追い上げ、最後まで緊迫した争いが続く。
アロンソは2勝目で38ポイントでハミルトンと並ぶものの、優勝回数の差(ハミルトンは未勝利)でポイントリーダーとなる。ハミルトンは4戦連続2位。あと目指すは表彰台の中央のみ。アロンソとのバトルでその時が近いことを確信させた。
一方、フェラーリは、モナコを苦手とするマッサが、ハミルトンに1分以上遅れて3位フィニッシュ。ライコネンはポイント圏内ギリギリの8位で1ポイントを獲得するのがやっと。
マッサが33ポイントで、ライコネンは23ポイント・・・と、マクラーレンに大きく後れを取っている。ライコネンは予選のミスが全て。とにかくレースによって、2チームの優劣が大きく変わる。そんな中で、一貫して安定しているハミルトンの走りは、新人離れしている。