開幕戦は、ライコネンが制し、それに続いたアロンソ、ハミルトンのマクラーレン勢だったんものの、デヴュー戦のハミルトンは、素直に喜んだものの、3連覇を目指すアロンソは、ライコネンに独走を許したことに不満の色。
2006年は、10年ぶりの未勝利。フェラーリがシリーズを支配すると思われたライコネンの走り。その構図は2戦目のマレーシアで早くも変わる。
PPこそ、フェラーリのマッサに譲ったものの、アロンソ、ハミルトンがライコネンを挟んで2位と4位。
レースでは、アロンソが独走態勢に。ハミルトンは終始冷静にライコネンを抑えきって、マクラーレンの1-2フィニッシュ。
ライコネンは3位表彰台。ただ、完全にマクラーレンに封じ込まれたことは明らかで、早くもマクラーレンVSフェラーリの2強対決の構図が鮮明に。
アロンソは2戦目で、移籍初勝利。2位に入ったハミルトンとポディウムで互いを讃えあう姿は、今見ると何とも新鮮。
2008年の確執が信じられないほど。
ハミルトンは、アロンソとの関係を、“宿命のライバル”とし、セナ・プロストの関係に重ね合わせて、自分を尊敬するセナとすれば、アロンソをプロストと評した。確かに2人の関係は、似ている部分はあると思う。
アブダビでのアロンソのハミルトンへのエールは、そうした過去への決別と受け取っていいのだろうか。セナ・プロの和解は、プロストの引退によってもたらされた。
ハミルトンとアロンソはどうだろうか。