雨のバトン、初優勝。ワークス・ホンダ39年ぶりの頂点へ(2006年、ハンガリーGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 フェラーリのシューマッハとルノーのアロンソが激しくタイトルを争った2006年。引退を目前にして、アメリカ、フランス、ドイツと3連勝して、先行するアロンソも猛烈に追い上げるシューマッハ。

 予選は、アロンソ、シューマッハともペナルティを受け、15位、12位に沈む。PPは、マクラーレンのライコネン、2位はフェラーリのマッサ、3位にホンダのバリチェロが入り、チームメイトのバトンは、4位につけたものの、予選前のエンジン交換で14位に降格。

 路面は完全なウエット状態、タイヤの選択が勝負を分けた。2位に浮上したバリチェロが、5周目で浅溝タイヤに根幹のためピットインして9位に後退したもののリカバリー。バトンも順調に順位を上げていく。

 ともに上位を走るホンダ勢。26周目にライコネンがクラッシュ、セーフティカーが導入される。



 雨はほぼ止み、路面は急速に乾いていく。トップを走るアロンソを追うバトン。2回目のピットストップ。ドライタイヤに履き替えたアロンソの戦略が完全に失敗。マシンをコントロールできないまま、コースアウト。

 よもやのアロンソのリタイアで、トップに浮上したバトンがそのままトップでチェッカー。“雨のバトン”のドライバーとしての能力と、ホンダの戦略が見事に的中して、見事な初優勝。

 ワークスのホンダチームとしては、1967年イタリアGPでのジョン・サーティース以来、39年ぶりの優勝(ホンダ・エンジンとしては、1992年オーストラリアGPのゲルハルト・ベルガー以来14年ぶり)の快挙となった。

 バリチェロも4位入賞。ポディウムに流れる君が代が感動的だ。