マクラーレン1、2。セナ、移籍後初勝利(1988年、サンマリノGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 開幕戦は、地元ブラジルで黒旗失格も、新天地のマクラーレンで高いポテンシャルを見せたセナ。予選では、チームメイトのプロストに0.7秒もの大差をつけ、速さを見せつける。3位のピケには3秒以上の大差。2戦目にして、マクラーレンが異次元の速さを持っていることが誰も目にも明白になる。

 フロントローに並ぶ、セナとプロスト。スタートでプロストが失敗、もたついている間にセナは、2位のピケ以下との差をみるみる広げていく。

 プロストは8周目には、2位に浮上。もはや、レースの興味は、3位以下の順位争いに絞られ、マクラーレンの1-2体制に揺るぎはない。



 ただ、セナもギアボックスに問題を抱え、プロストを、これ以上引き離すには至らない。マシンをいたわりつつ、プロストとの差を徐々に詰められ、最終的には2秒強まで縮められたものの、そのままコントロールラインを通過、マクラーレン移籍2戦目で初勝利を挙げる。

 セナの場合、“一人旅”と言われる先行逃げ切りパターンが、クローズアップされるものの、冷静にマシンをコントロールし、ポジションをキープする側面も当然ながら持っていた。

 レースそのものはセナの完勝。ただ、ミスをし、それを糧にする試練が、チャンピオンになるためには、避けて通れない道。それが、次のモナコGPで待っていた。