ラウダ、プロストとのバトルを制し、最後の優勝(1985年オランダGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 開幕10戦でメカニカルトラブルで7度のリタイア。チームメイトのプロストが、フェラーリのアルボレートと激しいタイトル争いをする中、前年度のチャンピオンニキ・ラウダは、そのオーストリアGPで引退を表明した。そして迎えた第11戦オランダGP。PPは、ブラバムのピケが獲得。

 以下、ロズベルグ、プロスト、セナと続く。

 スタートでピケがストール。10位スタートのラウダは、1周を終えた時点で5位に上がり、さらにテオ・ファビ、セナを抜いて3位に浮上。トップ走行をしていたロズベルグがエンジントラブルでリタイア、プロストがタイヤ交換でタイムロスをする中、トップに立つ。

 速さで勝るプロストは、ファステストラップを叩き出し、終盤10周はテール・トゥー・ノーズの接近戦。左右にマシンを振ってオーバーテイクを試みるところなどは、セナVSマンセルのモナコを思わせるガチンコ対決。





 結局、ラウダがプロストを0.2秒差で抑え、最後の優勝(25勝目)をする。3位には、アルボレートを0.3秒差で抑えたセナが入る。

 この結果、プロストがアルボレートを逆転してポイントリーダーに。残りのレースでアルボレートが全てノーポイントで終わったため、プロストが20ポイント差をつけて初のタイトルを獲得する。

 表彰台に並ぶラウダとプロスト、セナ。セナに何事か囁きかけるラウダ。和やかに、去りゆく3度のチャンピオンと次世代を担う2人がシャンパンファイト。シーズン最後は、ウィリアムズ・ホンダが3連勝し、翌86年は、4強による激しいタイトル争いが展開される。

 引き際を見極め、最後にプロストに意地を見せたラウダ。「コンピュータ」と評されたその走りは、「プロフェッサー」に引き継がれてゆく。