近頃の外出時の必需品としてはまずスマホを挙げる方が多いでしょうが、私の場合はまずデジカメ。
昔に比べると日々の行動範囲はさほど変化は無いのですが、それでも周囲の風景は日々刻々と変化し
飽きる事もありません。そうして、名前を知らない花や樹は人に聞いたり図鑑やネットで調べたり・・・
こんにちは、本日の季語は「風薫る」(かぜ かおる)・・・夏それも初夏の季語です。
晩秋を過ぎて梅雨そして真夏に入る前の、戸外ではさまざまな樹木や草花が生き生きと青葉を伸ばし
ている時期、木々の緑の香りを運ぶ心地よい風のことです。「薫風」(くんぷう)とも・・・。
※2014.0514 風薫る ( ^ー゜)σ 仲直り手を差し伸べて風薫る
かつて和歌の世界では、花や草の香りを運ぶ春風を表していましたが、連歌が普及するにつれ段々
”初夏の風”として意識されるようになりました。風が薫る・・・何ともさわやかな季語です!そうして、
非常に使いやすい季語でもあるな(笑)さり気ない日常にこの季語をプラスするだけでサマになる(爆笑)
※2017.05.10 風薫る ( ^ー゜)σ 少年のファインプレーに風薫る
─── 詩人の萩原朔太郎はこう歌いました。
”貴族”といっても、もちろん物質的な豊かさや権威、高慢さのことではありませんよね。
心の豊かさ、自然の美しさに感動できる感性と心を備えた恵まれたひと・・・ぐらいの意味かなあ?
風薫る五月の朝のさわやかな魅力は、人をそうした”貴族”に変えてしまうのかもしれません。
※216.06.02 風薫る ( ^ー゜)σ 世渡りの下手で笑顔で風薫る
前にも書いているのだけれども、読みはどちらも「かおる」ですが、実は意味は歴然と異なります。
【香り・香る】鼻で感じられる良い匂いのことです。
コーヒーの香り・香水の香り・花の香りなどなど・・・
【薫り・薫る】主に比喩的あるいは抽象的なかおり。
文化の薫り・初夏の薫り・菊薫る佳き日・風薫る五月などなど・・・
ところで、今日の句は最初即興で「花の名をひとつ覚えて風薫る」だったんですよ。
「花の名前」つまり「花」という言葉を使っていますが、通常は俳句で「花」といえば「桜の花」の
ことなんですよね。時にはこういった使い方も無いわけでもないけれど、やはり直すことに・・・。
(句の趣旨がそれほど変わるわけでもないしね)
ご近所のお宅の玄関先でこの花を見つけました。
このコは斑入り葉空木(フイリバウツギ)、つまり卯の花の仲間なんですね。
葉に斑が入っていないタイプが、別のお宅のこちら↓
また、姿かたちが我が家の台所にあるコップ洗いのブラシそっくりなコもいます(笑)
このコの名前は見たまんまで「ブラシの木」、濃いピンクのフワフワしたのが雄しべです。
アップで見るとよく分かるかな?
もう汗ばむ程に気温は上がっていますけれども、来週はまた少し下がりそうですね。
風があるのでまだしのぎやすいのですが、五月の風に吹かれて歩くといつもの堤防沿いの散歩道も
心地よく感じられますね。緑色のトンネルをくぐりぬけて───
ぶらぶらと歩いていくと堤防沿いには最近よく見かけるようになった・・・
秋の黄花コスモスにはまだ早い、このキク科の花は大金鶏菊(オオキンケイギク)さんです。
帰化植物ですが、私の子ども時代にはまだそんなに見かけなかったような気がします。
明治のころに観賞用に輸入され、そのまま野生化して今では空き地や道端でも姿を見ますね。
同じような帰化植物でお馴染みなのが、ほっそりとしたタンポポさんによく似たこのコ ↓
このコの名前は豚菜(ブタナ)さんです。別にタンポポモドキとも呼ばれているそうですが・・・
欧州生まれで、フランス語の俗名 Salade de pore (豚のサラダ)を直訳したものですって!
豚さんが好んで食するからだそうですが・・・
ところで、豚さんといえば・・・ん?・・・あれ?
あ、どうもスミマセン! お子さんと添い寝中でしたね♪
しかし、このお子さんは・・・お子さんは・・・あのう、どう見てもお母さんには似てないんですけど(笑)
でも、いいのです(笑)ママ豚さんはそんなことは気にしません。 いいじゃないですか(笑)
お腹を痛めた我が子ではないかもしれないけれど、我が子同様にお乳を飲ませて育てたコ!
血はつながっていなくとも、こんなに大きくなっても、ママが大好きな甘えんぼさんです♪
豚菜ではなく、こちらの親子さんに捧げたいのは ↓この花かなあ───
───母子草(ははこぐさ)です。
異なる種ではあっても、愛があるなら母子ですよ、きっと───
さて、まだまだいっぱい近所の草花や樹木の花の写真はあるのだけれど、今日のところは
これでお終いにしましょうか。また別の記事の<おまけ>として載せてみようかなあ。。。
─── 地には平和を。
今日も穏やかに無事に暮れますように。そうして明日もまた無事に陽が昇ることを祈りつつ。
それでは今日はこの辺で・・・またね。