・・・てなワケで、この木には「なんじゃもんじゃの木」という呼び名が付いてしまいましたとさ。
めでたしめでたし…って、本当の名前はちゃーんとあるんだけどね(笑)ヒトツバタゴさん、今では
ナンジャモンジャの名のほうが通りがいいかなあ?あなたのご近所には植栽されているかな?
【画像引用:名古屋市公園緑地課 名古屋市オープンソース画像】
こんにちは、あっという間に春が過ぎ行き、五月も半ばとなりました。ゴールデン・ウィークも終了、
季節は今まさに初夏・・・。連休が幾ら長く続いても潤沢に使えるお金が無ければ遠出も出来ないし
楽しみ方にも限りがあるのですが、工夫すればお金をかけずに楽しむ方法は幾らでもあるよね。
使うお金は少々の電車賃とバス代だけで身体も疲れずに、デジカメひとつポケットに入れて
地元から名古屋までの「なんじゃもんじゃ祭り」をひとりで決行致しました(爆笑)
なので、季節は少々遅れてしまったのですが今日はナンジャモンジャさんのお披露目でーす♪
「なんじゃもんじゃ」とは「なんですか、これは」という位の意味ですね。「あんにゃもんや」とも…。
自分でも勘違いしていたのですが、これまでにナンジャモンジャさんの花を載せたことは一度も
無かったんだ…。去年の秋に、サクランボみたいな黒い実がなっているのを載せたきりでした。
※2018.12.01 My短歌 よろこびの声さへ聞こゆ秋蘭けて眠りの前に染まる世界よ
この日、紅葉・黄葉した木や秋に実るもの等の画像を載せていますが、後半部に2枚だけ掲載。
名古屋市東区の名古屋ドーム近辺で数本だけ街路樹として植えられていたのですが、実がなっている
のは一本だけでした。多分、実が熟する前に剪定されたのかなあ?
上記の記事でもほんの少し触れていますが、この木を見た人が名前を知らなかったので
「なんじゃもんじゃ?」(あんにゃもんにゃ?)と尋ねたのが木の俗名として定着してしまったと
いう謂れがあります。ヒトツバタゴ(一つ葉田子)という正式の名前があり、「タゴ」というのは
トネリコのことですが、トネリコは葉が複葉。このコは葉っぱが1枚だから「一つ葉たご」ね。
ちなみに、こうした”ナンジャモンジャの木”というのはヒトツバタゴさんのみならず、日本各地に
名前が分らないので取り合えず便宜上つけた呼び名もしくは愛称として、様々な木が存在します。
けれども、圧倒的な存在感でナンジャモンジャの木=ヒトツバタゴとして認知 されてるみたいね。
(見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称とも言われています)
単に”樹木”としてのナンジャモンジャさんではなく、名前を知りたくなったのは花の咲いている姿
を見てのことではなかったでしょうか?単なる落葉樹としてでなら、他の樹に紛れて特に目立つこと
もないしネ。ちなみに、モクセイ科ヒトツバタゴ属に分類される落葉広葉高木です。
そうして、ナンジャモンジャさんが圧倒的な存在感を放つのはやはり花の季節です♪
季節はずれの雪が積もったように一面に真っ白な花が咲くその姿を目にすれば、思わず───
・・・おーっ!コレは何という木ですか?(なんじゃもんじゃ?)と聞きたくもなるものですワ!
私が初めてナンジャモンジャさんを知ったのはもう20年位前のことでしょうか。
現在の居住地に引越しして程なくたった頃かなあ? それまではそういった名前の木が存在すること
すら知りませんでした。ちなみに、俳句の季語として歳時記には掲載されていません。
「一つ葉田子」としても「なんじゃもんじゃの木」としてもナシ!
これ程の存在感を以って、一度見たら忘れられない花の姿なのに、また一度聞いたら忘れられない
様な、「えっ?」と言いたいような名前なのに・・・と思いますが、実はこれも無理もないことなんだよね。
自生地が極めて限られた樹木 だからです、何故か・・・。誰もに知られた木じゃない。
今の植物図鑑等では、九州・本州に分布とされていますが(つまり植栽されても育てられる地域)
以前の自生地は対馬及び岐阜・愛知地方のみ。何故こんなに離れた地域で各々
独立した形で自生しているのはよく分かりません。こちらは↓対馬観光物産協会様のブログから。
【画像引用:http://blog.tsushima-net.org/?eid=1938】
ちなみに私の住んでいる住宅団地は昔からの山地を切り開いて開発された所です。
かっての野山の面影を残すエリアなんですよねー。
すぐ側には立ち入れない場所ですが、遠目にもこの花盛りの姿を見たときには本当に驚きました。
そうして思わず「なんじゃもんじゃ?」と(大爆笑)目測ですが、たっぷり10メートル以上はありそう
です。5~6本ぐらいあるのかなあ?自生のものか植栽されたのか分りませんが・・・。
なんじゃもんじゃなんじゃもんじゃと夏に入る 灰色の猫
ただ、花の咲く姿が美しいので、最近では各地に植栽されています。
名古屋市だけでも数箇所に植えられているはず。↓こちらは東山動植物園のツィッターですが
また名古屋市西区の庄内緑地公園(庄内川沿いの緑地帯)にも。
満開だった庄 内緑地公園の「ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャの木)」 - 26 posted by (C)kyu3
その他各所に植えられていますが、一番有名なのは名古屋市熱田区の街路樹でしょうか。
四月下旬頃から咲き始めますが、花期はおよそ7~10日間ぐらいです。平成元年、名古屋で
開催された世界デザイン博に合わせて街道が整備された時に植えられたのね。
熱田区のウォーキングマップの一部です↑赤線を引いたとおりに、地下鉄を降りてから国際会議場へ
そこから始めるなんじゃもんじゃ街道を往復のんびりと歩きました。
前から話には聞いていたけれども、行ったことのない熱田区のなんじゃもんじゃ街道!
今年はついにナンジャモンジャさんたちに会いに行きました。地下鉄の西高蔵で下車して…
デザイン博当時に建てられた国際会議場・・・向こう側まで行くのに堀川という川を渡ります。
会議場方面へ行くまでの小道をぐるりと廻って・・・ツツジの花にはまだ早い時期でした。
ココがなんじゃもんじゃ街道!道路の両脇にずらりと5メートルおき位に植えられています。
うーん、本当に枝に雪が降り積もっているように見える・・・。
花びらはかなり細いよね。花びら4枚の花のように見えますが、実際は筒状の花の先端が4つに深く
裂けた状態になっているのね。画像だけではちょっと分りにくいかもしれませんが・・・。
”ナンジャモンジャ街道”と呼ばれる道はこの国際会議場付近から約1キロ続いています。
だけど、木に付けられたプレートには「ひとつばたご」という本名が(笑)
大喜びで写真を写していた私以外には、地元の方は特に誰も珍しがらず、カメラを持っている方
にも出会うことなく、往復約2キロの道のりをナンジャモンジャさんを見上げながらお散歩♪
国際会議場では丁度何かの全国会議が行われているらしく、スーツ姿にストラップのIDカードを
ぶら下げた方を何人も見かけたものの、いわゆる観光客らしき姿もありません。
たまに、そういう方がカメラを構えた私の姿に目を向けて、あれ?花が咲いてるんだー、と気付いて
頭上のナンジャモンジャさんの花にスマホを向けていたりはしたけれども・・・。
そのことにチョッピリ残念な気持ちと、有名になり過ぎて観光客が殺到し、特にマナーの悪い外国人
観光客に花を折られたり、荒らされなくて良かった!という気持ちもあります。。。
”インスタ映え”とやらを悪い意味で知ったけど、インスタグラムって罪深いよ、ホントに!
出かけたのは他の所用のついででもありますが、4月の26日と28日です。曇ったり晴れたりのお天気
でしたが、ほぼ満開時に鑑賞できたのはラッキーでした。
最近は私の地元でも新しい住宅団地の緑地帯などでもこのナンジャモンジャさんが植えられているの
を見かけます。こちらは新しく開発された団地の傍ですが、植えられたのは比較的最近でしょうか?
木の高さはまだ低く、花付きも今ひとつかもしれません。名古屋よりも平均気温が2~3度低いので
本格的な開花は五月に入ってからかなあ? でもこの近辺もかなり歩きました♪
どう見ても木はまだ若いのですが、それでもしっかりと花は咲いています。
こちらも私の地元のコたちです。周囲の木はクスノキやらクヌギ、カシ類、シイ等が多いかなあ。。。
─── 年に一度、楽しめるナンジャモンジャさんの花たち♪
今年もたっぷり会えて幸せでした。 来年には(もしもその時まで生きられたらの話ですが)、
愛知県犬山市のヒトツバタゴ自生地を訪れてみたいです。だから・・・それまで生きていたい!
【画像引用:天然記念物ヒトツバタゴ自生地 https://www.city.inuyama.aichi.jp/kurashi/bunka/】
花が咲いた後には(剪定されなかったら)夏になると可愛いグリーンの実がなり、秋の終わりには
サクランボによくにた形の黒い実に育つことでしょう。
そういえば、サクランボといえば・・・
5月9日↑ご近所のサクランボさんです。5月に入った頃からネットを掛けて鳥さんたちから保護。
そうしないと、あっという間に食べられてしまうんですって! 甘くて美味しいサクランボは鳥さん
たちにとってもご馳走ですからね。
5月4日頃ではまだそれほど熟してはいませんので、毎年この時期にネットを掛けておられます。
─── さてさてそれでは今日はコレぐらいで終わりましょうか。
─── 地には平和を。より良き明日を信じつつ。今日は咲かなくとも、明日もきっと花が咲くだろう
ということを信じつつ…。それではこの辺で…最後までお読み頂きありがとうございました。