─── ときどき思うことですが、戦後生まれの私たちは学校で何を教えられたのか?と思うことが
あります。この関東大震災についてのことは、小学校時代の或る教師のことと共に思い出しますね。
まだ20代のお若い先生でしたけれども、この教師のことは以前に記事にしたことがあります。
※※2016.08.23本日のお遊び ⇒ 或る”洗脳”教師のおはなし/読書感想文大作戦?!
いやいや、今から思えば大変にユニークな先生でいらっしゃいました。
↑こちらの記事にも書きましたが、私に1950年代の中華人民共和国の或る児童文学を薦めて、ぜひ
夏休みの読書感想文を書きなさい、と仰ったんですよね。 その作品自体は面白かったのです。
それでもね、取って付けたように「毛沢東万歳!」「中国共産党万歳!」「人民解放軍万歳!」という
主張が子ども心にも微妙に違和感がありました。おまけに、私が最初に感想文を書こうとしていた
『クオレ~愛の学校』のことを、あの本は軍国主義的だから読まない方がいいよ、と教えて下さったり
もしたっけなあ・・・。(ちなみに『クオレ』は決して軍国主義どうこうという内容ではありません)
さらには、北朝鮮のプロパガンダ映画である「千里馬」(チョンリマ)を、教育映画だとして、ぜひ観るよう
にとも薦めて下さいましたわよねえ(爆笑)
そんな先生が熱弁をふるったのが、夏休み明けの9月1日、始業式のあとのHRでした。
関東大震災のことをお話して下さったのですが、防災の視点や自然災害の怖さではなく・・・
日本人が、善良で罪もない朝鮮人の方々を数多く虐殺した! ←ひたすら、この視点なんだよね。
ああ、哀れでお気の毒な朝鮮半島の人々よ、それに比べて、
何たる無慈悲で残虐なる日本人よ!
と、涙を流さんばかりに熱意をこめてお話になったのです。あれは───
今から思えば左翼のアジテーション演説そのものだったな(爆
今の私なら、さまざまな視点や視野から物事を見られるほどのオトナにはなりましたが・・・
あの先生も、何らかのイデオロギーに縛られていたんだなあ、と今でなら分かります(遠い目)
当時の子どもだった私には言語化できず言えなかったけれども、今なら彼に言ってあげたい。
マイノリティの絶対美化は危険ですよ。
何故ならば、それは(お互いの)思考停止を招くからです。
それぞれの人間にそれぞれの良い所・悪い所があるのを、ありのままに見つめる・・・
その上で、悪いところは悪いと伝え合うのが双方の向上と相互理解ではないでしょうか?
だけど…関東大震災での朝鮮人の犠牲者の数は公的な資料では二百数十名なんだよね・・・
そうして、(すべての方が悪いというわけじゃないけど!)一部、危険な方々が暴れまわり、人々に
危害を加えたのも事実ですから・・・。また、何の罪もない普通の方々については、逆に警察や
軍隊が彼らを巻き込まれないように保護したのも事実なのです ───
それでは、今日はこの辺で・・・またね。
【↑こちらは、工藤美代子さんの著作 『 関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実 』(現在は絶版)
の再版になります。戦時中の単なる売春婦女性が、従軍慰安婦という性奴隷になってしまったりも
しましたが、日本人って本当に”情報戦”が下手ですよね・・・