が出ていました。昨夜の十五夜は一部の地域を除いては、くっきりと美しい月が見えましたが、
仮に雨であっても、また曇りで名月が見えない時でも、ちゃんと美しい季語も存在しますからね。
そうして、今晩の月は・・・
こんにちは、本日の季語は「いざよひ」・・・秋の季語で通常は「十六夜」と表記します。
陰暦八月十六日の夜、もしくはその夜の月のことです。つまり名月・十五夜の翌日の夜、または
その夜の月・・・。「十六夜の月」また「既望」(きぼう)とも。
「いざよひ」は、満月よりも少し月の出が遅れるので、「ためらう」という意味の「いざよふ」
から付けられた名前です。出が遅くなるのをお月様がためらっているようだなんて・・・
優しくも素敵な感性ではないかしら?
既望という言葉は余り耳にする事も無いと思いますが、「既に満月(望月)を過ぎた」という
意味ですね。また「十六夜」と書いてそのまま「じゅうろくや」と読むこともあります。
本日の句も、最初は「じゅうろくや」の読みでこんな風にも詠んでみました。↓
にじみをる電車のランプ十六夜 灰色の猫
「花」が春なら、「月」は日本の秋を代表する季語であり、名月だけではなくこの後も様々な
名前が付けられています。もしも名月の夜に雲がかかってよく見えない時には「無月」、また
昨日の東京方面のように生憎の雨で名月が見えない時には「雨名月」(あめめいげつ)。
「月の雨」「雨の月」、有名な季語の「雨月」(うげつ)、『雨月物語』の雨月と思えば、雨で
名月が見られなくとも、ぐっと趣きが増すような気もしません?
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そうして、季節行事とは別にして・・・今夜の月はスーパームーンだぁーっ!
これは俳句とは関係ない(と思う)けど、月が地球に最も近づいた位置にある時と、最も離れた
位置(遠地点)にある時とでは約5万キロの差があるそうで・・・
【2013年6月23日USAオレゴン州で観測 画像引用:CNN】
この最も地球に近づいた位置(近地点)と満月が重なった時の大きく見える月がスーパームーン
遠地点の時よりも約14%大きく、30%明るく見えるそうです。今夜は全国的に晴れそうですから
大いに期待したいものですね。 それでは、今日はこの辺で・・・またね。